東京23区のごみ問題を考える

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~ごみ問題のスクラップブックとして~

23区 清掃工場の排ガス(煙突)のアスベスト濃度測定結果の状況

2013年03月18日 14時50分01秒 | 東京23区のごみ

アスベストの測定結果も、どのように考えればいいのかわからないが、先日、環境省の「アスベスト等の無害化処理に係る大臣認定」報道から、過去の、溶融処理施設での実証試験の結果をみて、結局は、排ガスなど関係なく、敷地境界(10本以下)やスラグやメタルで不検出になればよしとしているのかと、がっかりもした。

電子顕微鏡で「長さ5μm以上、幅3μm未満でかつ長さと幅の比(アスペクト比)3:1以上の繊維状物質」を数えるのだから、考えただけで気が遠くなる。1μm=10万分の1(0.000001)それほどに微細でも、吸い込めば危険な物質で、且つ数十年後に影響がでてくるのだから、放射能同様に恐ろしい。

大気中のアスベスト測定結果も、ダイオキシン類同様に、昭和の時代からみると、かなり少なくなってきてはいるようだ。しかし、地域よって、測定条件にもよるのだろうが、かなりの開きがある。発生源の特定、家屋の解体現場や、災害被災地でに拡散防止、まずは発生場所となる部分で徹底して飛散防止をしてもらうしかない。


中央防波堤埋立処分場の数値0.22本/L~0.28本/L~
新海面処分場では、焼却灰や、不燃ごみの埋立処分、飛散性アスベストの受入もしている。中防内側埋立地には、東京都の建設発生土再利用センターも土ぼこりを巻き上げているし、アスベストの高、高、には、いろんな要因が重なってのことだろう、、

環境省調査
●平成23年度アスベスト大気濃度調査結果(総繊維数濃度)
江東区分抜粋(平成7年からの推移あり)
中央防波堤埋立処分場:①0.22本/L~0.28本/L ②0.11本/L~0.22本/L
東京都環境科学研究所:①0.11本/L~0.28本/L ②0.11本/L~0.17本/L

江東区調査分
●アスベスト大気濃度調査結果(平均)(平成23年度)(H23.9.3~9.15の連続3日間)
東陽:0.071本/L未満、亀戸:0.071本/L未満、豊洲:0.057本/L未満
※調査方法は環境省「アスベストモニタリングマニュアル」で実施

東京都モニタリング(S60~H23) かつては江東も、新宿も1本/L以上もあり、、
●都内3地点で一般大気環境中のアスベストのモニタリング


今回の、清掃工場 煙突排ガスのアスベスト濃度測定結果
目黒清掃工場 2号炉(1月23日):0.36本/L
光が丘清掃工場 1号炉(1月16日):0.19本/L
江戸川清掃工場 1号炉(2月5日):今回は不検出


東京二十三区清掃一部事務組合
■排ガス(煙突)のアスベスト濃度測定結果について
●排ガスのアスベスト濃度測定結果(1月16日~2月5日採取分)(PDF:106KB) NEW
港、目黒、大田、世田谷、光が丘、江戸川の測定結果

現、19清掃工場37炉中、これまでに若干でもバグ出口や煙突での検出は、世田谷、光が丘、江戸川、目黒、渋谷、豊島、多摩川、有明の8工場13炉
また、一度検出された工場は、再測定でもほとんどが検出となっている。
特に世田谷など、工場特有の何かがあるのだろうか?
また、バグ出口と煙突の測定値から、どのような関連づけができるのだろうか?
いろんなことが考えられるのだろうが~


これまですべての測定結果を一覧にしてみた。
どういう傾向が見えるだろうか~




測定結果のうち若干でもバグ出口や煙突での検出分抜粋
検出とはいえ、検出下限値と同程度も多いので、あまり意味はないかもしれない~



注1 「不検出」とは、検出下限値未満を表します。また、( )内は検出下限値を表します。
注2 単位「本/LN」は、標準状態(0℃、1気圧)における排ガス1リットル中のアスベスト本数を表します。
測定機関 株式会社環境管理センター(※1)、株式会社伊藤公害調査研究所(※2)
株式会社静環検査センター(※3)
測定方法 「石綿に係る特定粉じんの濃度の測定法」(平成元年環境庁告示第93号)
「アスベストモニタリングマニュアル(第4版)」
 (平成22年6月環境省水・大気環境局大気環境課)
使用測定器 走査電子顕微鏡

*:世田谷の再検査時は災害廃棄物の受け入れをしていない時期
**:災害廃棄物受け入れ前の清掃工場
アスベストの測定は、概ね、災害廃棄物の受け入れ時に併せて試料を採取している。
但し、世田谷でアスベスト検出後、世田谷の再検査は災害廃棄物の受け入れをしていない7月18日に試料採取。そして、再検査でもアスベストの検出後、これまで全く災害廃棄物を受け入れていない、北、豊島、多摩川のアスベスト検査を実施。そして、豊島と多摩川でアスベストの検出

これまでの公表分
●排ガスのアスベスト濃度測定結果(1月7日~1月11日採取分)
北、多摩川、千歳、足立、江戸川の測定結果
●排ガスのアスベスト濃度測定結果(12月10日~12月27日採取分)
 中央、目黒、大田、世田谷、渋谷、豊島、光が丘、有明、足立、葛飾の測定結果
●排ガスのアスベスト濃度測定結果(12月3日~12月13日採取分)
 品川、墨田、新江東、江戸川の測定結果
●排ガスのアスベスト濃度測定結果(11月12日~11月30日採取分)
 目黒、多摩川、世田谷、板橋、光が丘、江戸川の測定結果
●排ガスのアスベスト濃度測定結果(11月7日、8日採取分)
 渋谷、豊島の測定結果
●排ガスのアスベスト濃度測定結果(9月25日、26日採取分)
 世田谷の測定結果
●排ガスのアスベスト濃度測定結果(10月5日採取分)
 渋谷の測定結果
●排ガスのアスベスト濃度測定結果(7月31日~8月27日採取分)
 光が丘、江戸川の測定結果
☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆
●排ガス中のアスベスト測定結果(平成24年10月18日現在)について(PDF:188KB)
●排ガス中のアスベスト検出に伴う今後の対応について(改訂版)(PDF:168KB)
排ガス中のアスベスト測定を平成24年9月から6か月に1回実施します。
●排ガス中のアスベスト測定結果(平成24年9月26日現在)について(PDF:311KB)
平成23年12月~平成24年9月26日現在までの↑↑測定結果一覧あり。
平成24年9月26日現在で延べ21工場39炉でアスベスト測定、
15工場32炉で不検出、6工場7炉で検出。

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アスベスト、23区特有の問題でもないと思うので、他都市の測定結果を知りたかったが~
●八王子市の戸吹清掃工場「排ガス中のアスベスト測定結果」
やはり災害廃棄物の焼却前,後に、若干の検出あり。

1.単位(本/LN)は、標準状態(0℃、1気圧)における排ガス1リットル中のアスベスト本数を示します。
2.不検出とは、検出下限値未満を表します。( )内は検出下限値を表します。
3.測定方法 : 石綿に係る特定粉じんの濃度の測定法(平成元年環境庁告示93号)
         アスベストモニタリングマニュアル(第4版)(平成22年6月環境省水・大気環境局大気環境課)
4.分析装置 : 走査電子顕微鏡 エネルギー分散型X銑分析装置(SEM-EDS) JSM-6390LA(日本電子)
5.参考基準値 : 大気汚染防止法の特定粉じん発生施設に係る基準値。
          施設の敷地境界において1リットルあたり10本です。清掃工場には、この基準値は適用されません。

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関連(本ブログ)
■23区 清掃工場の放射能等測定結果の推移 (2011年6月~2013年2月下旬)(2013年03月18日)
■東京都 下水処理における汚泥焼却灰等の放射能測定結果の推移(2011年5月~2013年2月中旬)(2013年03月08)
■東京都 廃棄物埋立処分場での放射線量率(γ線)等測定結果推移(2011年5月~2013年2月下旬)(2013年03月05日)


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