●驚いたな~
日本車輌、PCB処理事業から撤退のニュース
やはり大変な事業なのだ!
PCBのホームページが更新できずに残念~ とりあえず
<日本車輌製造>PCB処理事業から撤退へ 愛知・半田
毎日新聞 2007年10月24日0時25分配信
日本車輌製造(本社・名古屋市)は23日、愛知県半田市に建設したPCB(ポリ塩化ビフェニール)廃棄物処理施設の稼動の見通しが立たなくなったとして、PCB処理事業から撤退することを決めた。
同施設は05年9月、約50億円をかけて同社衣浦製作所敷地内に完成した。水素を使ってPCBを分解する国内初の「気相水素還元法」を採用。1日約2トン、年間約450トンのPCBを処理する計画だった。
しかし、試運転時にPCBの代わりに使った化学メーカー、クレハ(東京都)製のトリクロロベンゼンにPCBが含まれていたことが判明。施設内からも基準値を超えるPCBが検出されたため、運転を停止していた。操業の前提になるPCB除去の見通しが立たず、追加経費がかさむ一方であることから、同社は採算が合わないと判断。「08年3月までに、事業化を断念する方向で検討する」と、同社の竹本克彦・環境機器本部長が市に伝えた。
榊原伊三市長は「PCBは一日も早く、適正に処理される必要がある。事業化を断念する判断がされたが、市民の生活環境の保全のため、(同社を)指導していきたい」とコメントした。また、同施設建設に反対していた市民グループ「PCB処理を考える市民会議」の梅木公昭代表幹事は「ずさんな実証試験に基づく施設であり、(PCBを計画通り)処理できないことは想定できた。県の(設置)許可が下りたことがおかしいのであって、処理事業からの撤退は当然だ」と語った。【林幹洋】
毎日新聞 2007年10月24日0時25分配信
日本車輌製造(本社・名古屋市)は23日、愛知県半田市に建設したPCB(ポリ塩化ビフェニール)廃棄物処理施設の稼動の見通しが立たなくなったとして、PCB処理事業から撤退することを決めた。
同施設は05年9月、約50億円をかけて同社衣浦製作所敷地内に完成した。水素を使ってPCBを分解する国内初の「気相水素還元法」を採用。1日約2トン、年間約450トンのPCBを処理する計画だった。
しかし、試運転時にPCBの代わりに使った化学メーカー、クレハ(東京都)製のトリクロロベンゼンにPCBが含まれていたことが判明。施設内からも基準値を超えるPCBが検出されたため、運転を停止していた。操業の前提になるPCB除去の見通しが立たず、追加経費がかさむ一方であることから、同社は採算が合わないと判断。「08年3月までに、事業化を断念する方向で検討する」と、同社の竹本克彦・環境機器本部長が市に伝えた。
榊原伊三市長は「PCBは一日も早く、適正に処理される必要がある。事業化を断念する判断がされたが、市民の生活環境の保全のため、(同社を)指導していきたい」とコメントした。また、同施設建設に反対していた市民グループ「PCB処理を考える市民会議」の梅木公昭代表幹事は「ずさんな実証試験に基づく施設であり、(PCBを計画通り)処理できないことは想定できた。県の(設置)許可が下りたことがおかしいのであって、処理事業からの撤退は当然だ」と語った。【林幹洋】
横芝光町でいまさらなぜ試験施設なのかと、腑に落ちなかったのですが、セオリーは、PCBの処理そのものではなく、PCBをトランスなどから抜油する施設ということなのでしょうか。そして、その筐体・機器を洗浄して金属として払い出しする施設ということだと推測しました。貴ブログの、質疑応答のなかで「微量PCBで汚染されたものは焼却業者に委託処理」で納得いたしました。
高濃度PCBも微量PCBも、PCB特別措置法で定めた処理期限までの終了は不可能ということが確実になっています。いろんな問題があるのですが、微量PCBに関しても、東京でも、焼却処理の認定施設はあれど、PCB絶縁油を抜き出したあとの容器を処理出来る事業者がいないのが現実です。保管事業者はPCBを処理したくともできずに保管し続けるしかないのが現実となっています。そういう現実から、国も、都道府県も、PCBを処理するための前処理施設として、セオリーのような施設を必要としているのかと思います。
私の住んでいます江東区は、その地先に、高濃度のPCB処理施設、微量PCB焼却施設があります。幸いにして、住宅地からかなり離れた、埋立処分場の跡地です。
個人的には、PCBを廃絶するためには、どこかで処理するしかない、ということで、東京での処理施設の安全性を監視しているつもりでいます。
●半田市の事例をみても、事業活動を認可されてしまうと、提訴してもなにをしてもたいへん長い闘いになります。受入に反対される気持ちも十分に理解できます。
■半田市の日本車輌に関しては
2004年7月に「半田市PCB処理監視委員会」を設置しています。
下記のホームページに
2003年~2008年の監視委員会解散までのことが書かれています。ご参考に
「半田市:PCB処理施設問題のコーナー」
http://www.jcp-chita.jp/OLD/handa-pcb.html