東京都「(第20回)東京都新型コロナウイルス感染症対策本部会議資料」から
◆令和2年4月15日 18時30分時点
都内陽性患者数(累計)総数 2,446人
(重症者 42人、退院(累計)※105人)
※退院には、死亡退院を含む
前回の「新型コロナウイルス病原体検査実施状況」では、都内のPCR検査は2ヶ月余で「疑い例検査」は 2,731件のみとなっていたが、今回の「新型コロナウイルス病原体検査の実施状況 」には、検査目的の内訳記載はなかった~
しかし、令和2年1月24日~4月13日の検査実施件数(累計)12,563件の検査実施人数(累計)は6,993人とのこと。「医療機関による保険適用での検査人数は含まれていない」とは言うものの、、、あまりにも検査実施人数が少なすぎるのではないか、、、
検査実施件数は、都内分で12,563件になったものの、最近の陽性患者の確認状況は、大規模な院内感染やあちこちでクラスター頻発もしているので、その多くは「接触者調査」や入院患者の退院確認のための「陰性確認」なのであろう。あいかわらず、単発で個人が具合が悪くなって、新型コロナウイルスに感染しているのではないかと思っても、「検査」を受けるにはとてつもなくハードルが高いとおもえる~
新型コロナウイルス病原体検査実施等の状況(令和2年1月24日~4月13日速報値)
<検査実施状況>
検査実施人数(累計) 6,993件
検査実施件数(累計) 合計 13,340件
都内発生 12,563件(検査目的内訳なし)
その他(チャーター機・クルーズ船等) 777件
(注)1 同一の対象者について複数の検体を検査する場合あり
2 医療機関が保険適用で行った検査については、4月8日分まで実施件数を計上
3 検査実施人数には、医療機関による保険適用での検査人数、チャーター機帰国者・クルーズ船乗客等は含まれていない
「都内の最新感染動向」をみると、
新型コロナコールセンター相談件数は 42,946 件(4/14 累計値)、
新型コロナ受診相談窓口相談件数は 75,130 件(4/14 累計値)、
このほか、都内の病院にも多くの相談は寄せられただろう、
何度も何度も病院を変えて、三度目、四度目でやっと検査ができて陽性だったという人もいる、実際に検査を受けられるのは著名人、公共施設の職員、医療関係者、大企業、重症患者となった場合なんだろう、、、
都内での検査を受けるハードルがいかに高いかがよくわかる。そして陽性確認の多くが感染経路不明のいわゆる「市中感染」とおもわれる。東京中に無症状感染者が蔓延しているのだろう、、、、
●東京都新型コロナウイルス検査実施数と陽性患者数
この検査数が大きく増えている日は、
おそらく永寿総合病院や慶応大病院関連などの集団感染の調査かな?
●東京都新型コロナウイルス検査実施数と陽性患者数推移(累計)
参考
●検査目的の内訳
●●東京都 新型コロナウイルス感染症
区市町村別感染者数(都内発生分) (4月14日時点の累計値)
●都内の陽性患者 63%が感染経路不明(調査中)、、
関連(本ブログ)
■【新型コロナウイルス感染症】 都内のPCR検査実施状況、2ヶ月余で「疑い例検査」は 2,731件のみ(1/24~4/2)2020年04月08日
緊急事態宣言で都道府県知事ができること(特措法で定められた内容)
○医師、看護師などに対して、場所や期間などを明示した上で、新型コロナウイルス感染症の患者または疑い患者などに対する医療を行うよう要請(応じない場合は、しかるべき手続きを踏んだ上で強制力のある「指示」も可能)
○医療の確保や、医薬品・医療機器の収用、確保などの命令
○臨時医療機関(消防法、建築基準法、医療法などの適用除外)の開設と使用
○臨時医療機関を開設するための土地、建物、物資の強制使用
○自治体間における物資および資材の融通や供給の要請
○メーカー、卸などに対する医薬品・食品など特定物資の売り渡し要請や収用
○生活維持に必要な場合を除く、外出自粛の要請
○興行施設などにおけるイベント開催の停止要請・指示
○予防接種の臨時的な実施
○土地・建物、医薬品・食品の収用などに対する損失補填(義務)
○患者に対する医療を行うよう要請・指示された医師、看護師などが死亡、負傷した場合の損害補償(義務)
以上、日経メディカル「緊急事態宣言で医療は何が変わる?」から
気になることは多々あるが~
「緊急事態宣言」で医療体制が改善されるのかと思えば、昨日今日のニュースだけでも、やはり危機的な医療現場の話題が続く、、【速報】日本医師会が会見「医療崩壊が起きる可能性強い」、なかでも大阪市の『「雨がっぱ買い取ります」防護服欠乏で松井大阪市長が提供呼びかけ、医師らはごみ袋かぶり治療に』には、これが日本の現実だと残念におもうが「これまでに10万着以上提供があった」と、民意もありがたい、国は、この非常事態に、医療に必要な防護体制の必需品不足の予測もできなかったのか、、、、
そもそも、1月の中国武漢市、2月には欧米での感染爆発による医療崩壊は十分に伝わっていたはず、、、日本は徹底したPCR検査の抑制で、みせかけの陽性患者低水準、封じ込めがうまくいっていると錯覚したのか、他人事のように全く対岸の火事でなにも学んでないのか、、、、
いつもいつも日本の政治は後始末行政、予防原則など全くなくして、出てきた結果にやっと対策を講じる。今回の新型コロナウイルスも、はやくから最悪の事態をも想定しての医療体制を構築すべき必要があったのに、そういった意味でも「緊急事態宣言」が遅すぎたともいえる。
全国各地で、クラスターと言われる集団感染が発生している。医療現場、福祉施設、介護施設などでも、
日本の政治家には、医療現場の悲鳴が聞こえないのだろうか、、、
医療現場のマスク不足の乗っかって「前環境大臣はマスク販売を斡旋」それも高額販売の斡旋だから、狂っている、、、また、非常事態宣言で、「うちで踊ろう」の安倍首相、コロナ警戒発言の翌日に「昭恵夫人は大分旅行」、、おまけに「外出の自粛が呼びかけられる中、新宿 歌舞伎町へ」という衆議院議員も、なにしろ「新型コロナ特措法の担当」は経済再生相なので、国は、国民の命よりもとにもかくにも経済優先論理で進む、、、、
まあ、政治家に期待する方がおかしいのかもしれないが、、、
それにしても、専門家もなにを考えているのかわからないが、PCR検査の実施をあまりにも抑制している結果が、今の医療現場の院内感染、各地で集団感染を次々起こしているともいえる、、、なにしろ検査していないので、医師も、看護師も、患者も感染者かどうかの区別も付かない、院内感染が起きない方がおかしい、、、、「コロナ疑いで40病院が拒否“急患たらい回し”実態は」「救急搬送の拒否“200件増”コロナ影響か」 「交通事故で搬送→コロナ感染判明陽性」だったとか、
素人ながらに、今回の新型コロナウイルス感染症、専用の受入病院、受入施設がなぜできないのかと思う。仮設テントで検査会場でも、ドライブスルー方式でも活用して、感染疑いのある人にはPCR検査の全員実施、そして疑わしき人はどんどん振り分けていけばいいのに、、1月、2月からそのように準備すればよかったのにと、、、
東京都も頑張っている~ というより頑張って欲しい!!
オリンピック延期決定はあまりにも遅すぎたが、軽症者等を受け入れる宿泊施設もつぎつぎ確保できているようだし、、、「小池百合子血税9億円CM」とかたたかれてはいるが、いいのではないか?(正直いて、テレビは全くみないので、なにを流しているのかは知らないが)
東京では、中途半端なタレント使うより、都知事は東京の顔なんだから誰もが知っている、滑舌もいいし、よく聞き取れる声で話しているし、、、早口の安倍総理の声を聞くよりよっぽどよい、、、
この際、好きとか嫌いとか言ってられない、国はあてにできないのだから、東京都はやるという意気込みで、なんでもできることをやって欲しい、専門家にもいろんな異なった意見はあるので、柔軟に幅広い意見を受け止めて欲しい、
都内全域での検査態勢をもっと拡充して欲しいものだ。
新宿区は、新型コロナ「新宿に「検査スポット」 医師会と連携」来週にも本格運用となっていたが、、都内全域で検査態勢を広げて欲しい~
残念なニュースが多い中、、、
こういうホットな話題も、、、笹川さんの財団だが、,,
●日本財団(旧 日本船舶振興会)の約1万200床の軽症者の受け入れ施設建設建設
品川区の「船の科学館」敷地内にある「日本財団パラアリーナ(以下、パラアリーナ)」と周辺、茨城県つくば市にある所有施設に、約1万2000床の軽症者の受け入れ施設をつくることを発表した。4月中に1200床を確保、つくば市では7月末から約9000床の受け入れを開始。「計画している施設が使われないで終わるのが最大の願い」というのだからあっぱれ!!