大阪市の報道発表資料
(仮称)東部こども相談センター建設予定地のPCB土壌汚染状況調査の結果の公表
建設予定地の地中から高濃度のPCBを含むコンデンサー2基が見つかった。コンデンサーの移設・保管を行うとともに、敷地全域を対象にPCB土壌汚染状況調査を実施、土壌溶出量調査で指定基準値を超過した区画があったようだ、、、
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2025年1月15日 ページ番号:643614


大阪市では、(仮称)東部こども相談センター建設予定地(鶴見区今津南1丁目3番1の一部)で施工中の建設工事における掘削作業において、令和6年7月24日(水曜日)、ポリ塩化ビフェニル(以下「PCB」という。)が使用されているコンデンサー2基が出土しました。
これを受け、本市環境局の指導のもと、当該コンデンサーの移設・保管を行うとともに、敷地全域を対象にPCB土壌汚染状況調査を実施しましたので、その結果についてお知らせします。
調査対象の一部の区域においてPCB土壌溶出量が指定基準値を超過していることが確認されましたが、建設工事に伴い周囲をフェンス等で囲っており、地表は土壌汚染飛散防止のためにシート等で覆っていることから、土の直接摂取の可能性はないと考えています。
また、水質調査により地下水への汚染がないことを確認しており、地下水経由による周辺住民の方々への健康影響についてはないと考えています。
なお、調査対象地は形質変更時要届出区域(令和元年7月26日付け届指-307号)に指定されています。
1 調査場所
2 調査期間
令和6年9月4日(水曜日)から令和6年12月9日(月曜日)まで
3 調査方法
「土壌汚染対策法」、「大阪府生活環境の保全等に関する条例」及び「土壌汚染対策法に基づく調査及び措置に関するガイドライン改訂第3.1版」に準拠し調査を実施
4 調査項目
- 土壌溶出量調査…第三種特定有害物質(PCBのみ)
- 地下水調査…第三種特定有害物質(PCBのみ)
5 調査結果
- 土壌溶出量調査の指定基準値を超過した区画がありました。
- 地下水については指定基準値に適合していました。
土壌溶出量が指定基準値を超過した項目の調査結果は次のとおりです。
項目 |
基準不適合区画 |
最大濃度 |
最大濃度深度 |
基準不適合深度 |
指定基準値 |
---|---|---|---|---|---|
PCB |
3区画 |
0.100mg/L |
4m |
5m |
検出されないこと |
6 周辺住民の健康への影響
調査対象地は、工事着手前から周囲をフェンス等で囲い立ち入り禁止措置を行うとともに、指定基準に適合しない区域をアスファルト舗装等で覆っていたこと、建設工事着手時も周囲をフェンス等で囲い、地表は形質変更時要届出指定区域であることを踏まえ土壌汚染飛散防止のためのシート等で覆っていたことから、土の直接摂取の可能性はないと考えています。
また、地下水への汚染はないことを確認しており、周辺地域で地下水の飲料利用は確認されていないことから、地下水経由の摂取による周辺住民の方々への健康影響はないと考えています。
7 汚染原因
地中に埋設されていたPCB入りのコンデンサーであると考えられます。
8 今後の対応
当該コンデンサーについては、令和7年度の処理に向けて専門処理機関と必要な協議・調整を進めていきます。
今回の調査により特定したPCB汚染区域の土壌については、すでに判明している他の土壌汚染が認められる区域と同様に、各種法令に則り必要な措置を講じたうえで搬出・処理を行っていきます。