トランプ氏支持の自警団「ミリシア」とは?【現場から、】
シリーズ「現場から、」 アメリカ大統領選の争点の1つ、人種差別問題をめぐり、抗議デモに力で対抗しようというのが「ミリシア」、自警団です。トランプ氏支持の保守派でもあるこの「ミリシア」を直撃しました。 「今、ライフル銃を使った射撃訓練が始まりました。10メートル程離れていますが、衝撃がここまで、体まできます」(記者) 殺傷能力の高い銃で的を撃ち抜く人々。「ミリシア」と呼ばれる「自警団」です。住む場所も年齢も異なる民間人が自主的に参加し、訓練を行っています。その目的は、犯罪者や有事から“自衛”することです。 「犯罪者や悪人はどのみちいろんな方法で武器を入手します。その脅威を取り除くには、しっかり武装した市民が必要です」(ミリシア「lll%セキュリティ・フォース」 リーダー クリス・ヒルさん) 今年1月に行われた銃規制に反対する集会には数千人が集まり、参加者を「護衛する」ためにミリシアも集結しました。全米に200近く存在するとされるミリシア。多くがトランプ大統領を支持する保守派で、「愛国心の強さ」を自負しています。 「我々は米国で生まれ、いざとなればここで死ぬ。逃げたりはしない。ここが守るべき場所で、戦う準備はできている」(ミリシア「lll%セキュリティ・フォース」 リーダー クリス・ヒルさん) 一体、何と戦うというのか?彼らの打ち合わせに手がかりがありました。 「敵を見たらその構成・配置・強さ、戦闘能力・限界を見極めよう。過激極左のアンティファもいるし、ブラック・ライブズ・マターの連中もいるし・・・」(ミリシア「lll%セキュリティ・フォース」 リーダー クリス・ヒルさん) 「ブラック・ライブズ・マター」をはじめ、リベラルな考えに基づく運動を“社会の秩序を乱すもの”として警戒していたのです。 「左派は、我々の生き方や自由のための原則を破壊したがっている。いま物事は良い方向に向かっていません。何らかの大惨事が起きる可能性が非常に高い」(ミリシア「lll%セキュリティ・フォース」 リーダー クリス・ヒルさん) この夏、黒人差別への抗議デモが高まると同時に、デモ隊を「暴徒である」と捉えたミリシアが活動を活発化させました。先月、ウィスコンシン州で抗議デモ隊に発砲し、3人を死傷させた17歳の白人少年は、ミリシアの所属でした。 「あの少年はデモ隊から逃げようとして転んだように見えた。デモ隊は彼に暴力を振るった。彼はトラブルに巻き込まれたのではないか、殺されていてもおかしくなかった」(トランプ大統領 先月31日) 「法と秩序」を強調するトランプ大統領ですが、軍隊でも警察でもないミリシアの暴力を容認するような発言を繰り返しています。今、ミリシアへの加入希望者は増えているといいます。 「自分の地元や全米で起きている騒乱にみんなうんざりしています。我々は戦い、極左の掲げる共産主義的な国にならぬよう米国を守ります」(ミリシア「lll%セキュリティ・フォース」 リーダー クリス・ヒルさん) 人種差別への抗議とそれに反発する動き。選挙が迫るなか、緊張感が収まる気配はありません。 #ミリシア #自警団 ▼TBS NEWS 公式サイト https://news.tbs.co.jp/ ▼TBS NEWS 公式SNS ◇Twitter https://twitter.com/tbs_news ◇Facebook https://www.facebook.com/tbsnews/ ◇note https://note.com/tbsnews ◇TikTok https://www.tiktok.com/@tbsnews?lang=ja ◇instagram https://www.instagram.com/tbsnews_insta/?hl=ja ▼チャンネル登録をお願いします! http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1 ▼TBSスクープ投稿 特ダネ動画を募集しています! https://news.tbs.co.jp/newsi_sp/toukou/