”きみがため 惜しからざりし 命さへ
長くもがなと おもいけるかな・・・”
「私がこの言葉を選んだ理由は、百人一首を覚えようと思い、
たくさん覚えて、その中でこの一首が一番いいなと思ったからです。
意味は、あなたに逢うためなら死んでも惜しくないと思った命までが、
逢った今では長くあってほしいということです。すごく相手の人を愛していると
思いました。また、あなたのためならなんでもする、というようにも思いました。
藤原義孝さんは、どんな思いで言ったのか、不思議に思いました。
私は百人一首をすべて覚えたいです。」
・・・おっと
みなさぁ~~~~~~~~~~~~~~~ん
こんばんはぁ~~~~~~~~~~~~~~
いやいやいやいや・・・。
最近、一番嬉しかったことは私のかわいい中学生の姪っ子が、
念願の学校の百人一首大会でなんと一番になって表彰されたことです
やったぁ~!!オメデトウ!!
皆さんね、最近の中学生、スゴイですよ
今、一番最初にご紹介させていただいた文章は、姪っ子とはまた別の、
中学2年生の女の子の文章なんですが、どうです?
しっかりしてると思いませんか???
もう、この歌の意味を、中学2年生でここまで深読みできるなんて、
ちょこちょこと自分流の訳詩をさせていただいているという私にとって、
そして、中学2年生のときの自分と思わず比べてしまい、とてもビックリしました。
表彰された私の姪っ子ですが、今年のお正月、ライブが終わってから
遅い実家への帰省をしたのですが、その時に姉から電話がありました。
『ねぇ?悪いんだけど、百人一首のカルタとり、一回で良いから付き合ってくれない?』
よくぞこの私に声をかけてくださいました
『何を隠そう、このワタクシ、中学3年間、
百人一首クラブだったのよ!!!
なに?今度、学校で大会があるって???
い~わよ、い~わよ!!おいでよ!!
まぁ、しょうがないわねぇ。
このたよりになるお姉さまがお相手になるわよ!!いらっしゃい!!』
と、本当のことなんだけど、かなり胸をド~ンと叩くような勢いで姉に伝えました。
「えぇ!りえって中学3年間、百人一首クラブだったの?知らなかったぁ~
じゃぁ、悪いけどすぐそっちに行くから付き合って~!!ちょうど良かったぁ!!喜ぶわ~」
と姉は嬉しそうに私にいい、電話を切りました。
しばらくすると、姉と姪っ子がカルタを持ってやってきました。
カルタとりをやるスペースも整え、
読み手は姉、そして姪っ子と私の父、そして、私の、3人で、
勝負は始まりました。
『まぁ・・・、手加減、してやるか・・・』
なぁ~んて思っていたのもつかの間。
難波江の~ 芦のかり寝の ひと夜ゆえ~、
姪『はいっ』
り『え?下の句、なんだっけ?』
姪『これ。みをつくしてや 恋ひわたるべき。』
り『え?そうだっけ?お姉ちゃん、本当にあってる?』
姉『うん、これ、あってる』
り『あ、ほんとだまぁ、なかなかやるではないか』
姉『じゃ、次いくよ?・・・。奥山にぃ~・・・』
姪『はいっ』
り『は・・・早いねで、これもちゃんとあたってる?
(だいたい、上の句もこの先全然覚えてないし・・・)』
姉『えっと・・・、奥山に 紅葉ふみわけ 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋はかなしき。
とったカルタ見せて?うん、あってるね』
り『そ・・・そうす、すごいわね』
その後も、
姉『めぐりあひて~・・・』
姪『はいっ』
り『』
姉『春すぎて~』
姪『はいっ』
父&り『あぁ~!これはわかってたのに!くくぅ~』
・・・と、こんな感じで、中学生を甘く見ていた父と私は
すっかりこんな調子で、まったく、打つ手がないとはこのこと。
途中から私たちは、「むすめふさほせ」はもちろん、
百人一首のほとんどを上の句でとってしまう姪っ子の
「取ったカルタの下の句の確認作業」にただただ追われ、
そして合っているたび、ただただ、
『はぁ~、すごいねぇ!!よく頑張って覚えたねぇ?』
というしかなく、最終的に、視力からして一番不利な父が10枚、
あんなに声高らかに自信満々だった私は、だんだん途中から、
『目の前にあるもの、あと、この一首だけは渡さないぞ!!』
と、3年間の百人一首クラブ在籍のプライドと、
たまたまの彼女のお手つきタイムにかせいだ、
奇跡と必死の20枚
そのほかすべて70枚あまりを彼女が余裕で、
ほぼ上の句でとってしまったのです
一方の豪語していた私といえば、情けないことに、
上の句の最初の5文字だけだけ、
なんとな~く聞いたことはあるような?でもなんだっけ?程度で、
しっかり下の句が出てくるなんてのは本当にすくなくて、
またそのたまたま記憶の引き出しから出てきた下の句のカルタでさえも、
あっさりと取っていってしまう彼女に、途中からは、
『まったくもう!大人を少しは立てなさい!!』
とさとしたくなるような私でありましたトホホ
姪っ子の成長を喜ぶとともに、これからは人前で、
『私、中学生のとき、百人一首クラブに在籍していたのよ~』
なんて、口が裂けても、もう二度というまい、と心に誓いました(笑)
百人一首が好きだった母に半ば無理やりすすめられやったものの、
まったくそのころはこんな地味~な、しかも読みにくい言葉に挫折し、
歌の奥深さに気がつきもせず、覚える体勢になかった私・・・。
あぁ、あの時しっかりやっていれば、
今の歌手活動にももっと役立っていただろうに・・・。
宮中や大奥でもこんな遊びがはやっていたようですが、
100首のうち、43首も恋の歌が詠まれているというのもなるほどうなずけますね。
まぁ、これもまた『As Time Goes By』というものなんですかねぇ~
なんて取ってつけたようにいってる場合か!!!
こんなんじゃ、中学生たちにもっと先を越されてしまう!!!
う~ん、今年はこれをきっかけに百人一首、覚えてみるか!!!
・・・
ファイト!!ワタシ
こんど、姪っ子に覚え方、教えてもらおうっと
それではみなさん、今夜はこの辺で!!
おやすみなさぁ~~~~~~~~~~~い
中学生だけでなく、今の子どもたちは凄いですよね。
若者を見ていると、マスコミやドラマの影響とかで、
うぅ????っと、感じてしまう人が多いように思うのですが、
子どもの間に備わったものは、グングン伸びて大人顔負け!!
私の知っている子のも、すらすら詩をしたためるのですが、
心に響く言葉がさらりと書かれているんです。
私も何か才能を開花したかった