若生りえ Jazz Songs & Diary

ジャズ歌手の若生りえがジャズスタンダードソングの歌詞やエピソードについて語る。
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ないものねだりの隣の芝生な声

2014年11月16日 | もっと気軽にジャズ♪
みなさぁ~~~~~~ん

こんばんはぁ~~~~~~~~


いいお天気に恵まれていますね

日曜日らしい気候でまさにお出かけされていらっしゃる方も多いのではないでしょうか


私は昨夜の錦織圭選手の応援で少々眠かったですが(笑)

それよりもなによりも、日本人選手としてもアジア人選手としても

本当に素晴らしい活躍でしたね!!


Hello~~~~~~~~

Bur~~~~~~~~~~t


『『The lady is a tramp』
これだけは、いつの日か、りえサンに歌っていただきたい一曲なんです。

 楽しみに待ってマス

 p.s 訳詩(願わくば)は......いくらなんでも願い過ぎ』


どうもありがとうございます

そうですよね!私も歌いたい&訳したいベスト10入りです!

これを歌うにはぜひとも私も自分の訳詞を完成させたい。

たしか全部の歌詞を歌うと5番くらいまであって長いんですよね


実は、先日ご紹介したアルバム『DuetsⅡ』で

『The lady is a tramp』を歌ったレディ・ガガですが、

作詞のロレンツ・ハートと作曲のリチャード・ロジャースという

数々の映画やミュージカル、ジャズの名曲を残した

『ロジャースハート』コンビへの敬意を表して、

「彼らの名前を歌詞の中に入れたいの。どうかしら?」

と大御所のトニー・ベネットに相談します。

するとと二・ベネットも「いいと思うよ。何テイクかやって決めてもいいしね。」

と言って、結局彼女の歌詞を変えた部分はそのまま使われていました。


私にとってパフォーマンス優先に見えていた彼女の音楽ですが、

ジャズを歌わせたらノリはいいし、声もこんなのびやかないい声をしていたのか!

と思います。フェイスブックなどでの反応もいろいろな反応をいただきましたが、

彼女が高音域で歌っていたのが苦しそうで気になった、というご意見もあったのですが、

実はデュエットってキー合わせが大変なんです。

トニー・ベネットは男性キーでは高い方なので、大御所にあわせたと思うので、

レディ・ガガでも結構「高いなぁ~」と正直思うところもあったと思います

実はこの『自分のいい声がでるキーで歌えない』というのは

プロの歌手にとってはとても大変なんです。

それでもなんとかお客さんには上手く聴かせなくてはいけないから。


でも最終的に、レディ・ガガにも時々声を張る部分を持たせることで、

この歌詞のもつ意味の『気まぐれレディ』を演じる上でも効果的だったかもしれません。


今回レディ・ガガがうまいなぁ!と思ったポイントの一つとして、

この歌詞のイメージを自分なりにちゃんと解釈していて、

メロディどおりにというよりもセリフっぽくコミカルにうたったり、

バリっと声を張り上げたり、歌詞に沿ってちゃんと歌で演じているんですね。


これはこのアルバムを通して全員の歌手を聴いて感じました。

むこうの歌手は本当にうまいです。

歌手としてもとても勉強になる一枚でした


新訳詞アップ第一弾にできるように頑張ります!

少々お待ちくださいね


末摘鼻さぁ~~~~~ん

『古道具屋の親父は、小僧の鑑識眼を育てるためひたすら高価な本物を見せるということを聞いたことがあります、
当方ひたすらおっしょさんが与えてくれる見本を糧に育っていけばと思っています。
現在はベネットもガガもその凄さがわからない状態ですから。』


どうもありがとうございます!

私は何でも鑑定団大好きなので(笑)なるほど!!

「一流の歌手のライブを聴くと、その歌手の声の振動が自分の声帯にも振動するからたくさん聴きなさい」

と言われたことを思い出しました。声って音の波だから、なるほどなぁ~!と思いました

私の言葉足らずで肝心なところを書き忘れていました。

書かなきゃわかりませんよねゴメンナサイ!

レディガガのすごいなぁ~と思ったところは先述のBurtさんへのお返事にも書かせて頂きましたが、

パフォーマンス優先で歌がどのくらい歌えるのかよく知らなかったので、

こんな高いキーで、ジャズのノリでもちゃんと乗っていて(ジャンルが変わってもノリが良いことはすごい)、

しかもこの歌を作った『ロジャースハート』コンビへの敬意からも

ジャズの基本的な教養もあり、さらにこの歌を自分の世界観で、

歌詞を変えたりして歌っているところがすごいなぁ~!と思いました。


トニーベネットの方は、85歳でまずささやく声も張り上げる声も出る、

ちゃんと10年20年前と変わらず『歌手としての声が出ている』ということです。

これはどれだけ生活習慣や日々の練習を未だにしているか、ということです。

本当にすごいことなんです。あの声が出ている、というのは。

よく日本の懐メロとかテレビでやりますが、

85歳で現役の歌手としてステージに立っていて、

しかもこんな風に歌える歌手を他にまだ知りません。

どんな物を食べて、どんな生活をしているのだろう!と私なんか興味津々です(笑)


あとは英語での歌詞の伝え方。

こればかりはネイティブでない私にとっては

「なるほど~、こんな風に歌うと歌詞が伝わってくるなぁ~!」と感じるところが多々あり、

たとえ英語でも、日本語で歌うときにも通じるところはあると思うので、

歌手として、とっても勉強になります



パックさぁ~~~~~~ん

『私が学生の頃、叔母から博物館に行け!美術館に行け!とよく言われました。「本物を見ておけ。」と・・・。
今思えば、社会人になってもつづけていれば良かった。
会社の先輩(営業の幹部社員)には「休みの日に時間があったらデパートに行きなさい。」といわれました。「見るだけで「今」が解かる!」と・・・。家電・婦人服・おもちゃ売り場まで。「価格も重要」
今考えれば、「商品(物)を見る目を肥やせ!」と言う事でしょう。肥やすためにはたくさん見なくてはいけません。

音楽も「耳を肥やす」ためにはたくさん聞かなくてはいけません。・・・て、大変だぁ!』


どうもありがとうございます!!

デパートには色々なものがありますもんね!

それこそ「音楽に通じるものがあるから、宝石も本物をたくさん見なさい!」と言われたことがありました。

最近絵画を観ることが好きになったのですが、やはり本物のピカソやセザンヌ、ラファエロ、ダビンチ、

などなど、それまで教科書の中だけの人が、ものすごく身近に感じられ、

教科書からは感じ取れなかった実物の絵画のオーラとか、それは色なのか、使っているその時代の絵具なのか、

モデルになっている人や物なのか、構図なのか、いろいろな要素があると思うのですが、

本物にふれた時の感じたことがない感動というのは、どの素晴らしい芸術やスポーツにも

共通しているかもしれませんね


たしかニーチェだったと思うのですが、その部分が見つからずうろ覚えで申し訳ありませんが、

「初めて聴く音楽を知るためには根気よく何回も何回も聴くことである」

というような言葉があったと思います。

ジャズなんかはサウンドやノリ、日本人にとっては言葉の壁がありますから、

さらにはまって聴く必要があるのかもしれません。


まだまだ私も出会っていない音楽はたくさんあるので、

いい音楽をたーくさん聴いて、耳を肥やしたいとおもいます



それでは日曜日なのでゆるゆるな音楽を!

ジャズ歌手でも好き嫌いが分かれる声です(笑)

ブロッサム・ディアリー

可愛い声なのですが、実は色々と聴いていると

ただかわいいだけではないことがわかり、

実に味わい深い歌手なんです。

中低音の私にはないものねだりの隣の芝生な声です

ま、今日はただでさえちょっと語ってしまったので、

楽しんでくださいね~~~


皆様のお耳に会えばうれしいです

Blossom Dearie - Doop Doo De Doop A Doodlin' Song



また明日からがんばりましょう!!

おやすみなさぁ~~~~~~~い
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1 コメント

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感激 (末摘鼻)
2014-11-16 21:16:35
おっしょさん、お二人の聞きどころを具体的に解説していただき、なるほどそういうところを聞くのかと目から鱗が落ちたような気がします。
基本は数多く聞くことだと思いますが、時々で結構ですので今回のような解説をお願いしたいものです。

これ、初心者のガイドになるかもしれません。
少なくとも当方には恰好の道案内です。

ありがとうございました。
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