アメリカの異常乾燥が深刻化しているようだ。気象関係者は「降雨がないまま夏になると国土の半分が乾燥状態になる」と事態の深刻さを表明している。
特に乾燥化がひどいのは南西部、南東部、ミネソタ州北部である。
カリフォルニアとアリゾナ両州に始まった異常乾燥が11の西部州に広がったとのことだが、原因は人災である。
もともと乾燥した地域だったが、大規模な灌漑と地下水の汲み上げにより、一時的にせよ穀倉地帯に変貌した。
その水資源も枯渇し、元の砂漠に戻るだけの話である。
アメリカは京都議定書にも批准せず、CO2をまき散らし続けた。
勿論外国のCO2排出には猛然と抗議し圧力はかけているが、自国に対しては限りなく甘い。
地球温暖化対策に熱心なゴア元副大統領などアメリカでは変人扱いである。
まともな人間がいても、周りが異常者ばかりなら、相対的関係で浮いてしまうのである。
いずれにせよ、日本との農業摩擦も自動的に解消しそうだ。「日本に農作物を買え」などと迫って来なくなるのは時間の問題だろう。国内供給もままならなくなるからだ。
同時に日本人のメタボリック症候群問題も自然解消しそうだ。
人類の未来は実に明るい。
アメリカが干からびてゆく…
3000万人に水を供給するコロラド水系のパウエル湖、ミード湖の貯水量は半分に減った。ロサンゼルス郡は昨夏以来の降水量が平年時の21%しかなく、防火のため、独立記念日(7月4日)に開催予定だった花火大会は中止を余儀なくされた。
カリフォルニア州中央部の牧場では牧草を求めて牛を他の州に移動させ、フロリダ州南部にあるオキーチョビー湖は水深が2・6メートルまで下がった。
また、アラバマ州ではナマズ養殖池の水が不足し、トウモロコシや小麦が危機にさらされているという。