事件から日数も経過し、真相もおぼろげながら見えてきた。わかった事実は予想通り生臭いものであった。
ロシア国境警備隊は最初から虐殺するつもりで銃撃してきた。
帰還した乗組員の証言によるとロシア国境警備隊はゴムボートで接近し、警告なしに発砲してきたと言っている。おそらく事実だろう。
ロシアの事情。水産マフィアとロシア国境警備隊との癒着と粛正
日本の事情は問題外である。情けない、「馬鹿野郎」の一言に尽きる。北方領土など口先だけで、ロシアの実行支配を完全に認め、事実上ロシアの好き放題を黙認している。
ロシアの事情は複雑である。北方領土海域には「水産マフィア」なる密漁や密輸を生業としている犯罪組織があり、北方領土の政財界と深く癒着している、という事実がある。プーチン政権になってマフィアに対する摘発を強化した結果、密漁に対する取り締まりも強化され、過剰反応した警備隊によって今回の事件が勃発してしまった、と言う見方がある一方、
単に縄張りを犯した奴に落とし前をつけただけ
相変わらずマフィアと警備隊は一心同体である、と言う説がある。単なる暴力団同士の抗争事件だったというのである。
日本サイドにも同様の犯罪組織が存在している。今回の事件もそれとの因果関係があったのか、残念ながら現段階では手元に確証はないので、可能性としての推測であるとしか言えない。
ところで事件の起きた海域であるが、これまた事情は複雑で、基本的にはロシアが日本に返還したがっている海域なのである。
「漁船拿捕事件で日本の戦略なき外交が露呈した」
私個人としては鈴木宗男の案には承伏しかねる。ロシア相手にそこまで譲歩する必要は感じない。
私としてはきわめて国辱的な事件であると考えている。さらに調査を続け、新事実を追求していきたい。
この事件をろくに報道もせず、八百長亀田の提灯記事をしつこく書き続け、「ハンカチ王子」と騒いでいるマスコミには事実解明など全く期待できないだろう。
拿捕された吉進丸、船体に弾痕40発…乗組員が証言
(記事)
北方領土貝殻島周辺海域で北海道根室市のカニかご漁船「第31吉進丸」がロシア国境警備隊に銃撃・拿捕(だほ)された事件で、30日に解放された乗組員の川村昭允(あきよし)さん(29)と紙屋春樹さん(25)が、吉進丸に約40発の弾痕があったと話していることが31日、関係者の話で分かった。
(関連記事)
北方四島周辺水域における日本漁船の銃撃・拿捕事件 - 外務省
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