バレンタインデーについて文句を言うと、必ず「おまえは女にもてないからそんなことを言うんだろう」と返ってくる。そう言い返す奴は馬鹿だと思えばいいのだが、馬鹿が多すぎるのが日本の現実である。
私は容姿端麗、頭も良く、品性にも秀で、運動神経も抜群なので昔からバレンタインデーには大量のチョコレートが送られてくる。
ホワイトデーなるアホらしい商業路線に乗る気はないから貰いっぱなしである。チョコレートは嫌いではないが、大量に貰ってもさして嬉しいものではない。現金をくれる習慣ならば事情が違ってくるのだが…。
バレンタインデー自体は元々西欧にあった習慣であるが、(バレンタインデーwikipedia) 日本のように女性から男性にチョコレートを渡す習慣はないようである。日本の伝統的風習とも無関係な、近年成立した奇怪な風習の一つである。
正直言って、大部分の男にとってはどうでもいい習慣である。なくなったらなくなったで、「ああそうかい」程度の感想しか持たないだろう。義理チョコなんかを貰ってうれしがる男もそう多くはあるまい。
チョコレートメーカーの戦略がうまく当たった事例として有名であるが、飽きられもせずしつこく存続している最大の理由は女性の習性とマッチングしてしまったせいだろう。歳暮・中元・年賀状などとも類似する人間関係を機械的にやりとりする風習だが、プラグマチックなメリットを感じ取っているのであろう。
男にとってはめんどくさそうな手続きだが、女性にしてみればバレンタインデーで一括処理してしまった方が合理的と思えるのだろう。
この悪習はしばらく続きそうである。全てのチョコレートメーカーの製品から蛾の卵でも出てきたら話は別だが…。
人造祭「バレンタインデー」に思う商の無情
バレンタインデーになると私はいつも憂鬱になります。女性にモテないからではありません。モテないのはバレンタインデーがなくてもわかります。
私が嫌なのは義理チョコにまつわる義理です。何も特別な意味がないのに、なぜこの日になると女の人たちがチョコレートを買わなければならないのか。私たち男性だけではなく、女性も憂鬱になるのではないかと思います。
彼女たちが義理チョコを買っているときの気持ちを想像したくないのですが、こんなことを考えながら買っていないでしょうか。「あのハゲにもあげないと悪く思われるから」「あの嫌な奴に憎まれたくないから」「あっ、あいつにあげたら隣りのあいつにもきっと必要なのか……」。
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