今は昔、「戦時中」という言葉がありました。当時近くの歩兵連隊(もちろん留守部隊です)で、ゼロ戦数機を並べ一般に公開する催しがありました。幼児の私を、退役軍人であった祖父が連れて行ってくれました。 案内の兵士に促され、1機の中に入りましたが、単座の戦闘機、狭いなあと感じました。次に入ったのは、複座機で前が訓練生用、後ろが指導教官用座席でした。学齢前の幼児の記憶ですからこんなものです。 終戦後78年、ゼロ戦の内部に入った人間は、今は数少ないでしょう。