安来市安来町東小路「酒蔵 やまきち」 【811】
米子市街地より国道9号線を西へ安来・松江方面へと進む。 JR安来駅を過ぎ約400㍍先「山陰合同銀行・安来支店」対面角の路地を入った、約60㍍先左手に見える「町家風」造り酒屋が目印の居酒屋兼うどん屋さんです。
歴史を感じる外観ではありますが、この草臥れた独特の雰囲気に、訪れるのに何度躊躇したことか、、(幟が無ければ気づかず、完全にスルーしてしまいます) 因みに駐車場は少し離れた場所にありますので、ご確認の上お越しください(看板左下に掲示してあります)
玄関口から中を覗くと、ウナギの寝床のような長い通路が奥まで続いています。 食堂は何処??
どんどこ進むと突然パッと視界が開け、趣のある落ち着いた空間が広がります。 壁面に並ぶアルコール類は(当然ですが)夜営業のもので、約30年前居酒屋として開業し、うどん・蕎麦を始めたのはここ数年とのことでした。
メニュー表。
手打ちうどん300円!手打ち蕎麦が550円!と、お値段は良心的でOK!
しかもメニュー表から察するに、サイドメニューは極力そぎ落とし「基本に特化する」姿勢が感じられ「これは期待できるかも♪」です。
席に座るとご主人が「蕎麦は1分程で出来ますが、うどんはこれから茹でるので15分ほど掛かります」とのこと。
「15分掛かる」と聞いて此処の拘りが分かり思わずニヤリとし「両方いただきます。 蕎麦はザルでうどんは温かいのをお願いします」と応えた。
「ざる ¥550」
一目見て素性のよさが分かる細麺仕立ての二八で、一口含むと仄かな香りが鼻腔をくすぐり、のど越しもよく且つコシがあり「十割蕎麦」と見まがうほどの出来のよい一品。
量的にも550円なら納得できるものであり、出雲蕎麦の名店と比べても遜色は感じられない。
「あったかいの ¥300」
今時このお値段で、本格手打ちは食べられません。 エッジはそれ程立っていないが、しっかりと捏ねられたうどんはコシがあり、舌触りもよく、この界隈では間違いなく1.2位を争う一品です。
欲をいえばもう少し「艶」が欲しいところだが、そこまでは欲張りすぎかな、、
中でも一番評価できるのは「茹で置き」しないことであり、効率重視ではなく「美味いものを常に提供したい」その拘りを貫く姿勢が立派です。
入り口とは反対側から帰りは出て見ました。 どうやらこちらの方が表玄関のようですね(こちらの通りは、今まで通ったことがありませんでした)
独特の和みの空間の中、シンプルで基本に忠実な、うどんと蕎麦を楽しむ。 これはハマリますよ~!
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