京都市中京区衣棚通六角上ル了頓図子町475
「御食事処乃福松」 【1752】

地下鉄「烏丸御池駅」を下車し、出入口⑥から烏丸通に出て下り三条通を右に折れ、三筋目の衣棚通を今度は左折する。 その約100㍍先左手に佇む、漆黒の格子が粋な総二階の京町家が目印の、京料理ダイニングです。

それこそ軽自動車1台分の幅しかない細い路地の一角にあり、しかも表には暖簾も揚がっておらず、この立て看板を確認しつつもドギマギしながら格子戸を引きました。

なるほど玄関の内戸に暖簾が掛かっており一安心。 此処はミシュランガイド・ビブグルマン京都を16年、17年と連続獲得しているお店で、最近ランチ営業を始められたことを小耳に挟み、早速駆けつけてみたんです。

格子からの柔らかな光と裸電球の温かな灯りが融合し、独特のシックな雰囲気が漂う玄関。 これからの至高のひと時を暗示するようで、胸が高鳴ってきましたよ。

視線を落とすと、棚に鎮座する長い風月を重ねたであろう布袋様が、「よく来たなぁ~」と微笑みかけているように思えました。

ストーンと奥の坪庭まで、オープンキッチンとカウンター席が続いており、一瞬別次元の狭間にでも彷徨ったかのような錯覚を覚え、暫し立ち止まってしまいました(客席はこのカウンター席のみです)

正にシンプルイズ・ベスト! 苔むした灯籠に主木、下草。これだけで一つの宇宙観を形成している坪庭。

「一汁九菜 1,200円ポッキリ」
カツとじをメインに、ホウレン草と椎茸、ジャコおろしに出し巻き、ポテトサラダ、お漬物、お味噌汁、大盛りまで対応してくれるご飯等々、いずれにもしっかりと手を掛けていることが分かり、いただく前から「美味い!」を確信しましたよ!

カツとじ。
どこまでも優しい味わいで、「カツってこんなに上品だっけ、、」とポツリと独り言。

出し巻き。
澄んだ出し汁が玉子の旨味を最大限に引き立たせており、後1.2個嫌、3、4個欲しかった!

食後のデザート「きな粉のババロア」
舌触りの良い食感のあとに香るきな粉と、仄かな甘味のコントラストの妙がスバラシイ逸品で、最後まで決して手を抜かない確固たる姿勢には、凄みさえ感じましたよ。 降参!
これだけの料理を僅か1,200円でいただけるとは、ホントに、本当に、頭がさがります。 また雰囲気もバツグンで(チョイBGMがうるさいけど)これは夜飲みには最高のシュチュエーションを演出してくれるでしょう。 カップルで是非! もちろん予約必須!