久々に映画のお話を一つ。
「十三人の刺客」2010年・三池崇史監督作品
江戸時代末期、暴君・明石藩主・松平斉韶(なりつぐ)「SMAP・稲垣吾郎」を、お目付け役・島田新左ェ門(ダイワマン・役所広司)が、老中の命を受け、13人の刺客を集め、暗殺を実行する時代劇だ。
ラスト50分の壮絶な死闘(チャンバラ)がこの映画のひとつの売りだが、冒頭からの暗君の狂気の沙汰には「夢見が悪くなる」程の熱演だし(吾郎ちゃんの演技はそれ程凄まじい)、全体的には単純なストーリーでありながら、中盤の、参勤交代一行を罠にかけるところなど構成の旨さが光る。 ラストの200人対13人は壮絶で、特に松方弘樹の流れるような殺陣は、往年の東映映画のチャンバラ劇を髣髴し、それだけでも一見の価値はある。
13人の約半分のキャラが、イマイチなところがあるが、それでも久々に元気な日本映画を観た感がある。
時代劇と言うと、このところ「小粒」と言うイメージがあったが、この作品のようにエンターティメントに優れた作品が、これからも多く出てくれば「時代劇」の復活もあるのではないかと、予感させる一本でした。
*公開当時R12の指定を受けています。 グロな表現部分もありますので、そういう場面が苦手な方はご注意下さい。
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