京都市上京区仁和寺街道七本松西入二番町199-1
「喫茶 ゆすらご」 【1852】

京福電鉄「北野白梅町駅」を下車し出入口①から西大路通に出て円町方面へ約500㍍下り、大将軍交差点を左に折れ「立本寺(りゅうほんじ)」方向へと東進する。 その先西陣の静かな街並みを約800㍍ほど進んだ左手に見える、総二階の京町家が目印の、ひときわ異彩を放つ個性派カフェです。

引き戸を開け土間の部分に進むと、擦れた緑色の世界が訪れた人をググッと引き寄せ、離そうとしません。

道路に面した座敷には、古き良き昭和の時代に活躍していたオルガンや電気製品、家具が設えてあり、一気に50年ほどタイムワープしたような錯覚を覚えます。

踵を返し奥の客間を眺めると、幼いころの思い出がシンクロするようなその情景に、暫し見入ることしきり。

暑い日差しを避け裏庭の縁側で、夏休み中、毎日昼寝をしていたことが、フッとよみがえってきましたよ(昭和50年頃まででしょうか、夏休み期間の昼寝は、朝のラジオ体操と同様に必須でした)

な~んだ、おやじがいつも紹介している京町家カフェじゃん、、、と思われた方はまだ早い!
実はね、流れているBGMや此処彼処に飾ってあるレコードレーベル、書籍、雑誌*が、いずれも地下からモコモコと湧き出したような所謂「アングラ系」であり、それが店内をゆら~っと漂っているんですよ。
*お約束どおり「雑誌ガロ」もあります。

メニュー表①
もちろんそれらは雰囲気のみで、ランチにしてもドリンク類にしても、しっかりしたものを提供されています。

メニュー表②
その中でも絶品の夏スイーツがいただけると聞きつけ、伺ったんですよ!

ドン!

ドン!!

ドーン!!!と、うず高く積まれた「かき氷・ラムバナナ 800円」
80年代製のレトロマシーンで作るかき氷は、舌の上でシュワッと溶ける優しい食感が特徴的で、オーダーを受けてからミキシングするバナナシロップも、円やかで旨味がギュッと凝縮されており、スプーンを持つ手が止まりません! さらには添えてあるラム酒を加えるとアダルトな風味が加わり、一つで二度美味しく、得した気分になること請け合いです♪ 幸せ~💛
本日の取り扱いは残念ながら無かったのですが、甘糀に虎豆をあしらった創作性の高いかき氷もあり、古都の蒸し暑い夏を乗り切るには打ってつけのカフェといえるでしょう。
但し雰囲気は、好き嫌いがはっきりしますので、悪しからず。
☆付近のお出かけスポット・立本寺、北野天満宮