カレー屋(EXA)

エキプロ5で遊ぶブログでした。もはやその名残りはほぼない。

観戦メモ2020:7月

2020-08-04 19:00:00 | スポーツその他
7月終了。
19興行。

…あれ?


あまり細かいことは考えず観に行きたいものを
観に行きたいときに観に行った結果、
あんまり平時と変わらない観戦数に。

個人的には今年土日の出勤が大幅に減ったので
日程の融通が効きやすくなったという事情もあります。

が、
何より、世界がもうなんというか体力的に、
“止まれない”状況にあるような気もしていて。

たぶんいつかは、例えどんな対策を講じても、
どこかの段階かでは十二分に起こり得ることなので、
どうかどこで何が起こったとしても、
責めたり蔑んだりはしない心持ちで。

…というかまあ、自分からして
どこでどうなったものかわからないですからね。
東京で生きている以上。

そうこうしているうちに9月に土日7出勤決まってうんざりしてる。





《最優秀試合候補》
1.3 DDT 後楽園 田中将斗vsクリス・ブルックス
1.4 東京女子 後楽園 中島翔子vsハイパーミサヲ
1.4 崖のふち女子 板橋 松本都vsクリス・ブルックス
1.13 DDT 住之江 竹下幸之介&勝俣瞬馬&飯野雄貴vsアントーニオ本多&平田一喜&くいしんぼう仮面
1.13 ガン仁田 住之江 渡瀬瑞基&ミス・モンゴルvsアルティメット・スパイダーJr&青木いつ希
1.22 BASARA 新宿 FUMA&久保佑允vsバナナ千賀&ツトム・オースギ
1.25 我闘雲舞 市ヶ谷 アントーニオ本多vs駿河メイ
1.26 九州プロレス 北九州 入江茂弘vs野崎広大
2.2 ガンプロ 王子 翔太vs旭志織
2.9 我闘雲舞 王子 SAKI&水森由菜&紺乃美鶴vs高梨将弘&新納刃&趙雲子龍
2.10 FREEDOMS 後楽園 杉浦透vs宮本裕向
2.11 東京女子 北沢 辰巳リカ&渡辺未詩&鈴芽vs伊藤麻希&らく&原宿ぽむ
2.15 藤田プロレス☆スクール 2AWスクエア 翔太vs本田アユム
2.16 東京女子 蕨 天満のどか&のどかおねえさんvsのどかおねえさん&のどかおねえさん
2.17 JSTAGE 新木場 ディック東郷vs藤田峰雄
2.17 JSTAGE 新木場 近野剣心&吉田綾斗&中津良太vs野村卓矢&阿部史典&佐山駿介
2.18 BASARA 新木場 阿部史典vs下村大樹
2.18 BASARA 新木場 バナナ千賀&ツトム・オースギvs木高イサミ&関根龍一
2.18 BASARA 新木場 高梨将弘vs藤田ミノル
3.7 仙女 奈良 DASH・チサコvsKAORU
3.7 仙女 奈良 橋本千紘&優宇vs里村明衣子&駿河メイ
3.8 仙女 新宿 橋本千紘vs朱里
3.20 我闘雲舞 板橋 クリス・ブルックスvsバリヤン・アッキ
3.20 我闘雲舞 板橋 高梨将弘&藤田ミノルvsTAMURA&趙雲子龍
3.21 東京女子 板橋 坂崎ユカ&瑞希&乃蒼ヒカリvs中島翔子&愛野ユキ&舞海魅星
3.21 ガンプロ 板橋 今成夢人&バリヤン・アッキvsマイク・ベイリー&冨永真一郎
3.21 ガンプロ 板橋 春見沢萌彦&勝崎周之助&桜井鷲vs坂口征夫&樋口和貞&赤井沙希
3.21 ガンプロ 板橋 石井慧介vs岩崎孝樹
3.29 スク闘2020 スポルティーバ ロッキー川村vsジ・インテリジェンス・センセーショナル・グランド・パッションマスク4号
4.5 琉ドラ 南風原 藤田ミノルvs初代・ポークたま子
(4.?? チョコプロ 市ヶ谷 紺乃美鶴vs水森由菜)
(4.?? チョコプロ 市ヶ谷 田中将斗vsバリヤン・アッキ)
(5.5 チョコプロ 市ヶ谷 藤田ミノルvs水森由菜)
(5.17 チョコプロ 市ヶ谷 藤田ミノルvs駿河メイ)
(5.27 チョコプロ 市ヶ谷 水森由菜vs駿河メイ)
(5.30 チョコプロ 市ヶ谷 駿河メイ&バリヤン・アッキvs水森由菜&藤田ミノル)
(6.5 毒人 某所 GAINAvs三原一晃)
(6.5 毒人 某所 HUBvs藤田ミノル)
6.14 ガンプロ 板橋 藤田ミノルvs桜井鷲
6.14 ガンプロ 板橋 朱崇花vs翔太
6.14 ガンプロ 板橋 石井慧介vs大家健
6.21 DDT 鶴見青果 HARASHIMA&平田一喜vs竹下幸之助&勝俣瞬馬vs高木三四郎&中村圭吾
(6.28 チョコプロ 市ヶ谷 さくらえみvs紺乃美鶴)
(6.30 チョコプロ 市ヶ谷 さくらえみvs水森由菜)
7.4 東京女子 両国KFC 愛野ユキvs上福ゆき
7.5 ZERO1 新木場 大谷晋二郎vs今成夢人
7.5 JSTAGE 王子 佐藤光留&佐山駿介vs阿部史典&野村卓矢
7.13 SEAdLINNNG 後楽園 中島安里紗vs世志琥
(7.19 チョコプロ 市ヶ谷 紺乃美鶴vs駿河メイ)
7.23 DDT 後楽園 坂口征夫&樋口和貞&赤井沙希vsHARASHIMA&アントーニオ本多&里歩
7.23 DDT 後楽園 遠藤哲哉vs上野勇希
(7.24 チョコプロ 市ヶ谷 紺乃美鶴vs水森由菜)
7.26 ガンプロ 板橋 石井慧介vs新納刃



今月まずもってお気に入りだった試合は、
東京女子プロレス両国KFCホール大会での、
愛野ユキvs上福ゆきによるプリンセスオブプリンセス王座挑戦者決定戦。











「やれることは何でもやりたい」と語った愛野ユキと、
「言いたいことをユキちゃんが言ってくれた」という上福ゆきの二人からは、
なんと表現していいかわかりませんが、
坂崎ユカや山下実優や中島翔子や辰巳リカや…
もちろん他にもいらっしゃいますが、
そうしたいわば先輩キャリアの選手たちの持つ“強さ”に向き合う覚悟を感じたというか。

別に先に挙げた選手たちは、先輩だから強いわけじゃなくて。
強くなったから、強くなる道を見出したから強いわけで…そうした
強さ、強くなる道と向き合う覚悟。
的な何か。

とりわけ上福ゆきが試合中に繰り出した技巧とあの手やこの手、
長身を生かしに生かした動きの数々についてはもはや、
彼女にしかできないとさえ思えるものもあって、とにかく素晴らしかった。
そしてその上福ゆきとの凌ぎ合いを制しきった愛野ユキの頑健さと爆発力と。









今のところ個人的には2020年の東京女子ベストバウトで、
他の試合と比べても、挙げたくなる試合の一つ。



ZERO1天下一Jrのこの試合については、とにかく結果に驚かされた一戦。









ガンプロでも行われた一騎打ちの再戦は、
20分間ただただひたすらに“気持ち”をぶつけ合った末に
延長戦の2カウントルールとなり、
今成夢人が大谷晋二郎を下してのまさかの勝ち上がり。
動揺しすぎて次の試合の写真がまともに撮れなかったという。



後楽園大会以来となるJSTAGEには、
佐藤光留が初参戦。
そして対戦相手がアストロノーツとあれば、
もう、その磁場はただただひたすらにクレイジーに、バチバチに。







王子の地下に広がる、敵、味方関係なく張り飛ばし合う狂気の空間。
最高でしたね。



SEAdLINNNGのメインは中島安里紗と世志琥による王座戦。
前回シングルマッチで30分時間切れドローとなった両者の一戦は、
この日も25分を超える激闘の末、世志琥が王座奪取に成功。
















前回も凄かったけど、今回も凄かった。
恐ろしいまでのタフファイト。
途中、世志琥が繰り出したスワンダイブジャーマンに感動しきりでした。



6.30にさくらえみvs水森由菜による
ラストウーマンスタンディングという、
ある意味“ビッグマッチ”を終えたチョコプロ。

そこから7月は落ち着くのかと思いきや、
いきなり放り込まれた、
いわば“爆弾”が、
“RIHO HomeComing”。


[7.23後楽園:1年で“世界の”と冠するほかない存在に。]

これまでの血のにじむような感情の吐露や、
後先考えない激闘によって集めた注目を…
実に残酷に、凌駕する視聴者を集めたこの凱旋。

直接関係あるわけではありませんが、
ただ、この興行がなんとなく、一つのトリガーだったように思えて仕方ありません。

7月に入っても“シーズン1MVP”水森由菜のある種の“ド腐れ”具合は
衰えることはあまりありませんでしたが、
そうした感情の伝播なのか、或いは先に上げた興行か、
或いはこれまでの蓄積なのか。

溢れる感情を爆発させて、チョコプロの中心に立ったのは、
“気迫の一翼”紺乃美鶴でした。



チョコプロで起こるアレコレについて頭を巡らすと
妙に文字が増えてしまうので、試合について。

「メイ、私はお前が気に食わない。かかってこい。」

そう唐突に、後輩である駿河メイに噛み付いた紺乃美鶴の意図するところは、
その後さくらえみ代表を相手とした「チョコトーーク」で、
涙とともに明らかとなります。

「美鶴も、その(チョコプロの、駿河メイの)席に座りたかった」

チョコプロのコアメンバーとして
前面にで続ける、駿河メイへの羨望と、焦燥。

怒りとは異なる、整理された感情を以て臨んだ試合で、
選手・紺乃美鶴はこれまでとは明らかに、
何かが著しく違う在り方を示したように思いました。

あと個人的には、これまで美鶴さんが磨いてきた
脱出不能系サブミッションが、試合の中でちゃんと決まり手となるかたちで
展開されたことに、とてもとても感嘆致しました。



さて、そんな引き金となったかどうかは定かではありませんが、
“世界の”里歩は、DDTプロレスにも登場。

“マイルウォーカーズ”パートナー・アントーニオ本多とともに、
自身のフィニッシャーの授け親であるHARASHIMAとのタッグとなりました。







…HARASHIMAさん、ちょうど里歩さんの2倍の年齢ですね。驚異。
















Eruptionの赤井沙希選手とは、
おそらくはプロレスキャノンボール2014以来の遭遇。
なつい。

この試合をわざわざ挙げたのは、
もちろん好きな選手が揃っているからでもありますが、
それ以上に、普段組んでいるEruptionに相対した3人が、
そうタッグを組む機会があるわけではないのに見せたタッグの呼吸。

改めてその凄みに驚かされた上で、
最後は“天敵”アントーニオ本多を相手に
坂口征夫が鮮やかに決めるという、
なんといいますか…
ずっとテンポよく楽しく見れた試合でしたね。



この日のメインはKO-D王座戦。




















…二人にその意図があったかは、わかりません。
わかりませんが、二人の戦いからはとても、
とても、“ゴールデン☆ラヴァーズ”を感じました。

試合後に遠藤哲哉は恩人でもあるケニー・オメガの名前を
希望する挑戦者として挙げました。

ケニー・オメガは
“そのベルトは俺にとっては今までとった他のベルト同様の勲章の一つに過ぎない。
それは、お前(おそらく、もう一人竹下幸之介)がそうしたんだ。(雰囲気訳)”
と、
DDTの未来を託した遠藤哲哉に、
ある意味辛辣に…
そして、しっかりと向き合い、
反応を示しました。

さて、この言葉が転ぶ先は果たして、
どの段階の未来になるか。
そんな楽しみが増えた試合。



そして話題は再びチョコプロ。




個人的には、紺乃美鶴vs水森由菜って、
何故かはわからないけれど妙に“手が合う”気がしていて。
チョコプロ初期に行われた二人のシングルが実はとても好き。

駿河メイ戦で明らかに何かを掴んだ紺乃美鶴は、
水森由菜を「こっち側」と、自分に近い人類と判断し、
シングルマッチまでの期間にまさかの“話し合い”を敢行。
結果…話は拗れに拗れることとなりました。

この駿河メイ戦→水森由菜戦→バリヤンアッキ戦という変遷、
心情の移り変わり的な部分についてとても語りどころのある試合でしたが、
もはや文字数が間に合わない。

試合について言えば、
シーズン1MVP・水森由菜が空間や障害物を利活用するその機転と
切り替えの早さにまず驚かされました。
チョコプロで重ねた経験は、確実にレスラーを強くしてる。
(そして妙にハードコアファイターとしての素養が身についている)

一方の紺乃美鶴については、
…やっぱり驚かされました。

個人的には美鶴さんのベストバウトは昨年7月の里歩卒業興行での
志田光戦だと思っていて、それは、試合で積み重ねた激情が臨界点を越え
(記憶をなくすほどに)“キレた”紺乃美鶴があまりに恐ろしかったから。



[2019.7:表情に宿る激情]

それから1年を経て、そしてこのチョコプロでの短期間の紆余曲折で。
紺乃美鶴というプロレスラーはもう、激情に身を任せなくても、
素晴らしい試合ができるプロレスラーになっていました。

素晴らしかった。



そして最後はガンプロから。




















7.12板橋大会で石井慧介の非情な攻撃を浴びながら、
最後は“裏ランヒェイ”で押さえ込んで見せた新納刃。

でもたぶん、結構疑問が残ったところがあって。
それは、“新納刃がこんなにやられる訳がない”。

割と刃さんの試合見てますけれど、
当たりが物凄いハードな戦いをする刃さんが、言葉を選ばなければ
“こんなに弱いはずがない”
という心持ちで見てました。

そして蓋を開ければ王座戦、
まあ、やっぱりその戦いは術中だったんじゃなかろうかと
思い知らされることとなりました。

久々のガンプロからのベルト“流出”となり、
刃さんが封印を示唆したことでインディー界隈で少し色めき始めたベルト戦線。

ただ、前王者・石井慧介が強い、
異様に強い王者で素晴らしい王座戦を続けてきたことは、
やっぱり改めて申し上げておきたいところです。

だからこそ、ベルトというある種の“枷”が外れた石井慧介が何を見せるのか、
そして同時に、インディーJr王座をめぐる思惑の決着点がどこにあるのか、
大変楽しみなところでもあります。














《最優秀興行候補》
1.4 崖のふち女子 板橋
1.27 まっする1 新木場
2.15 藤田プロレス☆スクール 2AWスクエア
2.18 BASARA 新木場宴
3.26 まっする2 新木場
(3.28 チョコプロ1 市ヶ谷)
3.29 スク闘2020 スポルティーバ
(5.5 チョコプロ11 市ヶ谷)
(5.23 チョコプロ16 市ヶ谷)
(5.27 チョコプロ17 市ヶ谷)
(7.19 チョコプロ33 市ヶ谷)
(7.26 チョコプロ35 市ヶ谷)



ビックリするほど並ぶチョコプロチョコプロ&チョコプロ。

“紺乃美鶴が何かを手に入れた”チョコプロ33は、
たぶん断続的に訪れる一つの“最終回”の形だと思いました。

そして興行的には、バリヤンアッキとのサブミッションマッチに臨んだ
チョコプロ35が…なんというか、とても爽やかで。
とても心に残る大会でしたね。





最優秀新人候補》
薄井鉄央(BASARA)
桐原季子(我闘雲舞)



《最優秀タッグ候補》
新井健一郎&藤田ミノル(九州プロレス)
Speed of Sounds(フリー)
PURPLE HAZE(全日本プロレス)
ド腐れヤッホーズ(チョコプロ)
メーメーミーミー(チョコプロ)
東京失恋学園(チョコプロ)



《最優秀団体候補》
崖のふち女子プロレス
マッスル
チョコプロ

1位はチョコプロ。
確定。



《ベストモーメント》
1.19 オレンジタウン 翔太「1.5 東京ドーム、オカダ・カズチカvs内藤哲也戦でオカダ・カズチカがインプラントを繰り出したときの海野レフェリー」
3.20 YMZ 板橋 Chair King
7.26 ガンプロ 板橋 まなせゆうな「私をガンプロの家族にしてください」









《MVP候補》

〜独断と偏見で選ぶ月間MVP〜
1月 ディック東郷
2月 水森由菜
3月 バリヤン・アッキ、さくらえみ
4月 ポークたま子
5月 藤田ミノル
6月 さくらえみ
7月 坂崎ユカ、紺乃美鶴



独断と偏見だから相変わらず偏りが凄い。

兎にも角にも名前を挙げない訳にいかない気がした二人。

唐突に思えるかもしれない坂崎ユカについては…
とにかく、新技・ニワトリ野郎のインパクト。













プロレスラーにはハイフライヤーという…
まあ、ジャンルと言えなくもない区分があって、
それはレスラーとしての序列とはまた別に、序列があり、競い合われている、
勝手に思ってますが…

これまで女子の最難度技って450°スプラッシュ
(主な使い手:さくらえみ、ジリアン・ホール、クリス・スタットランダー)
だと思ってました。
僕が知らないだけかもしれないけれど。

しかしそれを凌ぐ技であるまさかまさかのスワンダイブの450°スプラッシュ。
(主な使い手:AJスタイルズ、遠藤哲哉、バリヤンアッキ ※私見による偏り)

やっぱり僕が知らないだけで他にも使い手がいるのかもしれませんが…

おそらくはこの技で、“最難度”を更新して、
このハイフライヤーとしての分野で
トップに(少なくともトップグループに)躍り出た。

そこはやはり、特筆する必要があります。



美鶴さんについては、もはや前述の通り。





チョコプロシーズン2MVP。
もっと言えることはなるけれど、文字数が足りない。





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