カレー屋(EXA)

エキプロ5で遊ぶブログでした。もはやその名残りはほぼない。

おもちゃやめぐり

2021-01-15 23:20:00 | スポーツその他
僕の日々にも1日くらい

こんなにいい日があったっていいよね



筋肉少女帯の曲「♪おもちゃやめぐり」の歌詞の一節です。

この間無理矢理(当日10時にチケットペイで発注して)観に行った
DDT後楽園大会で、HARASHIMAによる抽選で
まさかの一万円が当たって以来、
脳からこの歌詞が離れません。

というか年末〜年始にかけて休みを挟んだ割に
異様に仕事が忙しく、現在進行系で忙しい中+緊急事態宣言が出たりしてややこしい中で、
それでも無理矢理仕事のあとに移動して観に行った大会で、
なんだかやたらいいことがあったのでですね。

殺伐とした日々というかうだつ上がらない時間の中で、
訪れた幸福がやたら輝いて見えたりしてですね。

で、この日無理矢理観に行ったのは、
インディペンデントJr.&KO-D6人タッグの2冠王者…
“だった”、翔太選手の、後楽園ホール初シングルメインをみるため。



翔太選手については割と最近にも書きましたが、
“日本の団体のプロレス興行”で“初めて見た選手”という意味での
思い入れがある選手です。

とはいえ学生プロレスで、
リングネームも“セック鈴木”だった当時のお話ですが。

でも、13年前東京経済大学でみた学生プロレスラーが…

よもや時を経て、
インディープロレス界の“主役”に躍り出る日がくるとは、
当時の自分に言ったとしても…

そもそも、こんなに自分がプロレスを見る日々を送るとは
あまり想像していなかったでしょうしね…

ただ何年か前にゼミの先輩の結婚式で会った、
“セック鈴木”と“BIMA”の先輩にあたる方は、
天龍プロジェクトや全日本プロレスのリングに上がる後輩たちのことを
“ほんと凄いよね”と語っていたのが思い出されます。



さて。

先ほど“だった”と記載いたしました通り、
翔太選手は昨年12月末に朱崇花選手から奪取したインディーJrのベルトを、
1.15 JustTapOut後楽園大会で、新選手を相手に落とすことになりました。

もちろん、敗戦なんて願うわけもなく、
勝つことを信じていたのは間違いない。

ただ、いきなり新選手がガンプロのリングで挑戦表明をしたときから、
ガンプロファンから見た場合の“嫌な予感”は…
まあ、結構感じていた方は多くいらっしゃったのではないでしょうか。

あまり的中して欲しくない予感が的中してしまうのが、
割と世の常だったりもするところで、
本当にうっかり言葉にすると毒しか吐き出せなくなるので
適度に中和しながら言葉を並べていますが…

翔太選手は、20日ほどでベルトを失うこととなりました。



ただこれだけ悪い予感も持っていて、
しかも試合時間としては4分少々(奇襲スタートなので実際はもうちょい長い)で
キャリアの若い選手相手にベルトを落とすという、
初参戦選手に釣られて初めて観戦に訪れた身としては、
ある意味“仕打ち”という言葉が適切に思えるものを観て、
ですね。

それでも私は、観に行って良かったなと。

そう思ってます。



いや、なんというか様々なこう、
あれやこれやの感想があるのはアレなんですが(言葉を濁す)、
ただ、結果観戦する側に“こっち側”…
いわば大枠で言ってしまえば“インディー側”の
(恐れ多い言い方をすれば)支持者として、
僕が結果をお知らせしたことで
…結構な方が呟いてましたね。

“え?”

と。

なんなら会場でもその声は聞こえましたし、
私の隣の席の方は即座に帰られていた。

それだけ、“翔太”という王者が…
その20日という短期間でありながら、
大変多くの…おそらくは“インディー”ファンから、
王者として敬意を集めていた証明だったのではないかなと。

かくいう私も失礼ながら席を立とうかなとも逡巡しましたし、
LINEでは毒をぶっ放してるので、
Twitter上みたいな品行方正っぽさ(あくまでぽさ)は一切保っていないです。

でも別に、試合時間は短かったけれど、
言ってしまえば新選手は、ちゃんと勝って、王者になった。

だから、新選手は新選手なりの王者像を…
おそらくは、“インディー”という言葉からは解き放たれた形での王者像を…
象っていくことになるんでしょう。

でも願わくば。

翔太選手が王者として、
その白い“FMW”の3文字が刻まれたベルトに、
刷り込んだ“臭い”を。

ベルトが、失わないことをただただ願います。



あるときはレフェリー、
あるときは進行、
あるときは実況。

ユーティリティと言われたり便利屋と言われたり、
器用貧乏と揶揄されてみたり。

なんだかんだ10年を超えるプロとしての歩みは、
決して順風満帆ではなかったかもしれません。

輝く誰かを立てる脇役、という形で、
自らのあり方を規定してしまうこともあったように、
リングの上で語っていました。

それでも、ちゃんと光るものに手を伸ばして、
長くはなかったかもしれないけれど、
ちゃんとその栄光を掴み取った。



…悲嘆に暮れるタイムラインからは、
返って。
翔太選手がこの年末年始にかけて、
プロレス界、いや、
“インディー”プロレス界の、中心にいたことを証明してくれているようでした。



翔太選手、ひとまずインディーJr王者としてのお務めお疲れ様でした。

でも、まだまだ、
叶える夢…いや、目標はまだまだあるはず。

明日からのその道行きを、心より楽しみにしています。




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