どうも、カレーです。
“お金がない”とかいう万人にとって不毛な理由で
選手の売店にあまり行かない私ですが、
選手の皆さんは大変優しく、
売店で記名用にハンドルネームを名乗る(いわゆる認知厨)と、
様々にリアクションを返して下さいます。
その中で、「あーあのやたら技名とかに詳しい!」という声を返してくれたのが、
“ドラマチックドリームファイター”優宇選手。
私が優宇選手の売店でとにかく聞きたかったのは、
“『あの』パワースラム、狙ってやったんですか?”ということ。
すると優宇選手は、試合でみせる強烈な強さと激しいコントラストのある、
屈託のない笑顔で返してくれました。
「はい!狙ってました!!」
優宇選手は、2016年1月4日、
東京女子プロレス初となる後楽園ホールでデビューを飾った、
DDTプロレス教室出身のプロレスラー。
東京女子プロレスが“未来少女オーディション”として
募集した多くの練習生から、天満のどか、小橋マリカとともに
デビューを果たしたひとりであり、
また、DDTの強さの象徴・スーパー宇宙パワー…
故・木村浩一郎選手に憧れ、過去にプロレス入門を直に志願したという経緯の持ち主でもあります。
木村浩一郎選手のススメでプロレスラーを志すにあたって
まず柔道に取り組んだという優宇選手は、
メキメキ力をつけ、なんとインターハイにも出場。
しかし、様々な苦悩の末に柔道を離れ、学校生活からも遠のいた時期に、
木村浩一郎選手から“道場にこい”と誘われたことをキッカケにして、
再び柔道、レスリングに触れ。
そんな木村浩一郎選手への憧憬から、
自身のリングネームに“宇”の一字と、
道着に“宇宙”の印を刻み戦う、
ドラマチック・ドリームの体現者。
デビューから連勝に連勝を重ね、
2016年の東京プリンセスカップでは前年度覇者・中島翔子を破り優勝。
無敗のまま挑んだ山下実優との東京プリンセスオブプリンセス選手権でも
その勢いはとどまることを知らず、片羽絞めで王者を下し、
第2代王者として君臨しました。
無敗のまま迎えた2017年イッテンヨンには、
スーパー宇宙パワーの必殺技であるラストライドを披露し、
“同年、同月、同日生まれ”の中島翔子との再戦となったメインイベントに、
心の奥底から度肝を抜かれたのを鮮烈に記憶しています。
(空前の新人当たり年であった2016年のネットプロレス大賞で、
個人的には3位に推薦。1位に推したい選手が3人いた異常事態。)
また、優宇選手の強烈な一面としては、
熱烈なプロレスファン、いや、プロレスマニアであることも欠かせないところ。
最も象徴的だったのは、2018年のイッテンヨンの見所解説、
選手の身でありながらもツイートした中に書かれていた、
“里歩(我闘雲舞)さんのデビュー戦、会場で見てました”という、衝撃的な一文。
その他にも“紫雷姉妹のデビュー戦(MAKEHEN)を見た”とか、
“プロレスラーになるために市ヶ谷に通うのを、ご両親に猛烈に反対された”など、
その手のエピソードはどうやら、枚挙に暇がない模様です。
本年11月、優宇選手から、12月1日の新宿大会を以て、
東京女子プロレス退団、今後、海外を中心にフリーのプロレスラーとして
活動することが発表されました。
2018年の東京プリンセスカップから夏の後楽園まで、
彼女の苦悩はリング上で、あるいはVTRで語られてきました。
曰く、
“アイドル”と呼ばれるレスラーが集うこのリングに、
果たして自身の居場所はあるのか、と。
煽りVTRの中で、
“私はO.K.Revolution(デビュー当時の大家健)にはなれない”
という、
おそらく彼女にしか形容できないであろう言葉で自身の悩みを吐露していました。
会場を大きな笑いに包んだその告白は、しかしその実、語る優宇選手の眼差しは、
実に真剣な色を帯びていたように記憶しています。
彼女にしかない武器を自覚的に、あるいは無自覚に手にしながらも、
自身の立ち位置、自身の居場所、自身のあり方について考えるその様に、
“もしかしたら近い将来…”と、個人的には不安に思っていたのも、
また、事実です。
米インディーや海外のプロレス事情にも大変明るい優宇選手、
その活躍の場を憧れの地に移すということは大変めでたいことでありますが、
寂しさは拭い去れない…というか、占める感情の殆どは“寂しい”が勝ってます。
優宇選手は、広い会場でもどこでも誰にでも、
プロレスの凄さ、迫力を伝えることができます。
それは後楽園の煽りVTRの中で、自身のあり方として、
“強さの象徴”…自身の恩師であるスーパー宇宙パワーのような…を目指すとコメントしたときに、
後楽園ホールに集まった観客が、“煽りVTRでのコメントに対して”
拍手を贈ったという稀有な事実からも、多くの人が認めるところだと思います。
また、上記にも関連することでもありますし、
個人的に一番すごいと思い、また、好きなところでもありますが、
“自身の憧れをカタチにする”という類稀なる才能が、実に魅力的。
“強さの象徴”を目指すところも、自身の歴史の中にある技を繰り出すところも、
好きなプロレスラーの好きな技を実践で使うところも。
そんな、まさしく“ドリームファイター”たる、優宇選手のプロレスがとても好きです。
冒頭、名古屋で優宇選手に使用の真意を聞いた技の、技名は、
“ツアー・オブ・ジ・アイランド”。
現在新日本プロレス参戦中の、ジェフ・コブ選手の得意技。
島国日本、東京女子プロレスから生まれた、
強さを求めるドリームファイター。
そのあり方はきっと、世界に届く。
優宇選手、どうか、良き旅を。
“お金がない”とかいう万人にとって不毛な理由で
選手の売店にあまり行かない私ですが、
選手の皆さんは大変優しく、
売店で記名用にハンドルネームを名乗る(いわゆる認知厨)と、
様々にリアクションを返して下さいます。
その中で、「あーあのやたら技名とかに詳しい!」という声を返してくれたのが、
“ドラマチックドリームファイター”優宇選手。
私が優宇選手の売店でとにかく聞きたかったのは、
“『あの』パワースラム、狙ってやったんですか?”ということ。
すると優宇選手は、試合でみせる強烈な強さと激しいコントラストのある、
屈託のない笑顔で返してくれました。
「はい!狙ってました!!」
優宇選手は、2016年1月4日、
東京女子プロレス初となる後楽園ホールでデビューを飾った、
DDTプロレス教室出身のプロレスラー。
東京女子プロレスが“未来少女オーディション”として
募集した多くの練習生から、天満のどか、小橋マリカとともに
デビューを果たしたひとりであり、
また、DDTの強さの象徴・スーパー宇宙パワー…
故・木村浩一郎選手に憧れ、過去にプロレス入門を直に志願したという経緯の持ち主でもあります。
木村浩一郎選手のススメでプロレスラーを志すにあたって
まず柔道に取り組んだという優宇選手は、
メキメキ力をつけ、なんとインターハイにも出場。
しかし、様々な苦悩の末に柔道を離れ、学校生活からも遠のいた時期に、
木村浩一郎選手から“道場にこい”と誘われたことをキッカケにして、
再び柔道、レスリングに触れ。
そんな木村浩一郎選手への憧憬から、
自身のリングネームに“宇”の一字と、
道着に“宇宙”の印を刻み戦う、
ドラマチック・ドリームの体現者。
デビューから連勝に連勝を重ね、
2016年の東京プリンセスカップでは前年度覇者・中島翔子を破り優勝。
無敗のまま挑んだ山下実優との東京プリンセスオブプリンセス選手権でも
その勢いはとどまることを知らず、片羽絞めで王者を下し、
第2代王者として君臨しました。
無敗のまま迎えた2017年イッテンヨンには、
スーパー宇宙パワーの必殺技であるラストライドを披露し、
“同年、同月、同日生まれ”の中島翔子との再戦となったメインイベントに、
心の奥底から度肝を抜かれたのを鮮烈に記憶しています。
(空前の新人当たり年であった2016年のネットプロレス大賞で、
個人的には3位に推薦。1位に推したい選手が3人いた異常事態。)
また、優宇選手の強烈な一面としては、
熱烈なプロレスファン、いや、プロレスマニアであることも欠かせないところ。
最も象徴的だったのは、2018年のイッテンヨンの見所解説、
選手の身でありながらもツイートした中に書かれていた、
“里歩(我闘雲舞)さんのデビュー戦、会場で見てました”という、衝撃的な一文。
その他にも“紫雷姉妹のデビュー戦(MAKEHEN)を見た”とか、
“プロレスラーになるために市ヶ谷に通うのを、ご両親に猛烈に反対された”など、
その手のエピソードはどうやら、枚挙に暇がない模様です。
本年11月、優宇選手から、12月1日の新宿大会を以て、
東京女子プロレス退団、今後、海外を中心にフリーのプロレスラーとして
活動することが発表されました。
2018年の東京プリンセスカップから夏の後楽園まで、
彼女の苦悩はリング上で、あるいはVTRで語られてきました。
曰く、
“アイドル”と呼ばれるレスラーが集うこのリングに、
果たして自身の居場所はあるのか、と。
煽りVTRの中で、
“私はO.K.Revolution(デビュー当時の大家健)にはなれない”
という、
おそらく彼女にしか形容できないであろう言葉で自身の悩みを吐露していました。
会場を大きな笑いに包んだその告白は、しかしその実、語る優宇選手の眼差しは、
実に真剣な色を帯びていたように記憶しています。
彼女にしかない武器を自覚的に、あるいは無自覚に手にしながらも、
自身の立ち位置、自身の居場所、自身のあり方について考えるその様に、
“もしかしたら近い将来…”と、個人的には不安に思っていたのも、
また、事実です。
米インディーや海外のプロレス事情にも大変明るい優宇選手、
その活躍の場を憧れの地に移すということは大変めでたいことでありますが、
寂しさは拭い去れない…というか、占める感情の殆どは“寂しい”が勝ってます。
優宇選手は、広い会場でもどこでも誰にでも、
プロレスの凄さ、迫力を伝えることができます。
それは後楽園の煽りVTRの中で、自身のあり方として、
“強さの象徴”…自身の恩師であるスーパー宇宙パワーのような…を目指すとコメントしたときに、
後楽園ホールに集まった観客が、“煽りVTRでのコメントに対して”
拍手を贈ったという稀有な事実からも、多くの人が認めるところだと思います。
また、上記にも関連することでもありますし、
個人的に一番すごいと思い、また、好きなところでもありますが、
“自身の憧れをカタチにする”という類稀なる才能が、実に魅力的。
“強さの象徴”を目指すところも、自身の歴史の中にある技を繰り出すところも、
好きなプロレスラーの好きな技を実践で使うところも。
そんな、まさしく“ドリームファイター”たる、優宇選手のプロレスがとても好きです。
冒頭、名古屋で優宇選手に使用の真意を聞いた技の、技名は、
“ツアー・オブ・ジ・アイランド”。
現在新日本プロレス参戦中の、ジェフ・コブ選手の得意技。
島国日本、東京女子プロレスから生まれた、
強さを求めるドリームファイター。
そのあり方はきっと、世界に届く。
優宇選手、どうか、良き旅を。
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