カレー屋(EXA)

エキプロ5で遊ぶブログでした。もはやその名残りはほぼない。

観戦メモ2020:2月

2020-03-01 18:20:00 | スポーツその他
昨年仕事の上での出張がやたら多かったせいなのか、
この半年くらい特に遠征に関するハードルが下がりすぎてる。

1月すでに2遠征してしまい、
何故かギャンブル(競馬)では度々買っているはずなのに、
気づいたら手元にその勝ち分が残っていないくらい、
経済的にはもはやお金の出入りからして破綻した生活を送っています。

なので、2月は節制。

…するつもりだったのに、結局17興行。

昨年は仕事が重なって12興行で、
今年はあまり土日に仕事がなかった分増えた感じ。

DDT後楽園を見送ったり、
行きたいと思える興行全てに行ったわけではないので
抑えは効いたかな…とも思いましたが、
気づいたら来月以降3遠征予定立ててたので、やっぱり破綻している。





《最優秀試合候補》
1.3 DDT 後楽園 田中将斗vsクリス・ブルックス
1.4 東京女子 後楽園 中島翔子vsハイパーミサヲ
1.4 崖のふち女子 板橋 松本都vsクリス・ブルックス
1.13 DDT 住之江 竹下幸之介&勝俣瞬馬&飯野雄貴vsアントーニオ本多&平田一喜&くいしんぼう仮面
1.13 ガン仁田 住之江 渡瀬瑞基&ミス・モンゴルvsアルティメット・スパイダーJr&青木いつ希
1.22 BASARA 新宿 FUMA&久保佑允vsバナナ千賀&ツトム・オースギ
1.25 我闘雲舞 市ヶ谷 アントーニオ本多vs駿河メイ
1.26 九州プロレス 北九州 入江茂弘vs野崎広大
2.2 ガンプロ 王子 翔太vs旭志織
2.9 我闘雲舞 王子 SAKI&水森由菜&紺乃美鶴vs高梨将弘&新納刃&趙雲子龍
2.10 FREEDOMS 後楽園 杉浦透vs宮本裕向
2.11 東京女子 北沢 辰巳リカ&渡辺未詩&鈴芽vs伊藤麻希&らく&原宿ぽむ
2.15 藤田プロレス☆スクール 2AWスクエア 翔太vs本田アユム
2.16 東京女子 蕨 天満のどか&のどかおねえさんvsのどかおねえさん&のどかおねえさん
2.17 JSTAGE 新木場 ディック東郷vs藤田峰雄
2.17 JSTAGE 新木場 近野剣心&吉田綾斗&中津良太vs野村卓矢&阿部史典&佐山駿介
2.18 BASARA 新木場 阿部史典vs下村大樹
2.18 BASARA 新木場 バナナ千賀&ツトム・オースギvs木高イサミ&関根龍一
2.18 BASARA 新木場 高梨将弘vs藤田ミノル



いまのところ、明確に今年の1位、2位と
順位がつけられてしまう試合があった2月。
それ以外にも結構目新しい場所や組み合わせが印象に残りました。



まずは2月頭のガンバレ☆プロレス狂気の4興行から、
最後のガンプロ本隊興行の、翔太vs旭志織。






翔太のシングルマッチは素晴らしい。
昨年の彰人戦も山田太郎戦もそうでしたが、
いつ見ても素晴らしい。

旭志織と翔太の組み合わせとなれば
もちろん期待するのは技術戦。
その期待にまんまと応えるのが、この二人の素晴らしさ。



翌週の同じ王子からピックアップした試合は、
ひとえに、水森由菜と新納刃のマッチアップがあまりに見応えがあった、
というのがここに挙げた理由になります。




















[写真的には位置取りにしくじった]

かつて新納刃に歯を一本折られている水森由菜の、
その食い下がり方が尋常ではなかったので、
この試合、なんらかの手段でご覧になられることを
トロピカルおすすめします。



FREEDOMSでは、葛西純から王座を奪取した杉浦透が、
年末のビオレントジャックに続いて強大な挑戦者を迎えた、宮本裕向戦。













葛西戦、ジャック戦ともに杉浦透の戦いは素晴らしかったのですが、
なんとなく表情に緊張というか、硬さがあったような気がしていましたが、
この日は初めから堂々たる王者ぶりで、戦い方もまた王者然としたもの。

“王者・杉浦透”という像が完成しつつある。
そんな印象の試合でした。



2.11の東京女子のこの試合を挙げる理由は、ただ一点。
2年と1ヶ月、プロレスラーとしてキャリアを積んできた、らくの、初勝利。





2018年のネット・プロレス大賞で新人賞2位に名前を上げるくらいには
個人的には大変素晴らしいストロングポイントを持ってると思っているらく、
とにかく意外性と技のタイミングの良さと発想の柔軟性…
表現としていささかアレですが、“リテラシー”能力の高さ、みたいなもの…
を感じていて、そんな強みを遺憾なく発揮。
最後は怒涛の新技連発で、タッグのベルトを巻く
アイドルとしての同僚・渡辺未詩から初勝利を奪取。


[ドクターイエロー]

[かがやき]


そしてその、初勝利がすぐに、ベルトへの道筋となりました。
新型コロナの影響で一度決まった挑戦日程は延期になったものの、
これまでは“勝ったことがないが、何が起こるかわからない”戦いが、
“勝ったことがあるからこそ、何が起こるかわからない”戦いぶりになるかと思うと、
今後については大変期待。



で、続いて挙げる試合が、試合終わって“いまのところ今年ベスト”と思った試合。
藤田プロレス☆スクール冬の特別授業3時間目、翔太vs本田アユム。





















この試合についてはおそらくニコニコプロレスチャンネルでの中継もあるし、
藤田プロレス☆スクール教材DVDの販売もあるのでご覧になれる機会が
たくさんあるかと思いますが、とっても最高。
“いいものみたな!”と色んな人に納得いただける試合。

二人のつながりについては個人的には魔界での“真田”つながりか、
または両者の中継地点に福田洋(トランザム★ヒロシ)がいるなくらいに思っていましたが、
それより以前、本田アユム沖縄参戦時代のつながりもあったりと、折々に縁のある両者。

しかしなんといいますか、そういう関係性や、
この藤田プロレス☆スクールという背景をも超越するような見事さが
その試合にありました。

具体性がない称賛ばかりでアレですが、
是非。みてね。



続いて東京女子ファンクラブ興行から。
大変クレイジーな試合。




“朝起きたらのどかおねえさんになっていた”

…いや、プロレスでは不思議なことが起こるもので、
結果この試合は、この日がファンクラブ興行初出場となる天満のどか以外は
3名の“のどかおねえさん”という、
天満のどか&のどかおねえさんvsのどかおねえさん&のどかおねえさん
という顔合わせに。





あまりこの試合を振り返るとゲシュタルトが崩壊するので
ここまでにしておきますが、
悪意(?)の大小はあれど、それぞれがそれぞれにのどかおねえさんだったのが、
実に素晴らしかった。
もっとグダグダになってもおかしくないはずなのに、
この試合中ずっと面白かった。



翌日は初めてのJSTAGE。
目当てはもちろん、国王vsレスリングマスター。











この試合の素晴らしさはまず、
レスリングマスターとの対峙であろうとも、
国王が国王を貫いたことがまず素晴らしい。
開始から5分以上相手に触れることなく、
執拗に執拗に局部を狙い続けるという、
このスタイルを貫くプロフェッショナリズムにまず感動させられました。

そして続いて驚かされたのが、
割とあっさり東郷さんがこのスタイルに浸り…
このスタイルの中で、強さを見せたこと。











この人、どんだけ懐が深いんだ。



JSTAGEどの試合も面白かったのですが、
“JSTAGEらしくなかった”らしいメイン、
近野剣心&吉田綾斗&中津良太vs野村卓矢&阿部史典&佐山駿介の試合が、
最高に面白かった。





















まず、BASARAのこの二人が別々のコーナーに立つ時点で、
すでにハチャメチャな何かが起こる予感を醸し出させる訳ですが、
そこに触発された…というかいつも通りの野村卓矢のクレイジーと、
真っ向からそのスタイルにドップリ浸かれる、
近野剣心と吉田綾斗の対応力が底知れない。

プロレスの“お決まり”みたいなものを尽く突き破り、
少しでも怯んだり痛がったり躊躇したり止まったりしたら、
即座に誰かが蹴り、殴る。

この中ではキャリアの短い佐山駿介が完全に捕まる展開になったものの、
ここまで酷い目にあいながら戦い抜いたのもまた見事。
このメンバーで、また是非みたい試合。



2.18BASARAの新木場宴は、
メインへの期待感からか異様な熱気に包まれていたように思いますが、
その熱に当てられてか、はたまたさらなる燃料によってか、
始めから最後まで、見所に次ぐ見所の連発。

そんな興行のなかでまずピックアップしたい、
阿部史典と下村大樹のシングルマッチ。















「気合入れろテメェ!」

とどつく阿部史典に応じるように
ドンドンドンドン下村大樹がヒートアップ。
どちらも同じくらいの回転の早さで攻撃を繰り出しあった、
バチバチの意地の張り合いを、阿部史典が自身の土俵で制す。

やりすぎ。
だからこそ、ちょうどいい。



セミファイナルは王者・S.O.Svs“戦闘民族”木高イサミ&関根龍一による
アイアンフィストタッグタイトルマッチ。





















“メインに繋ぎたい”という戦闘民族の二人の気合と、
S.O.Sのタッグとしての技巧が絶妙な熱狂を作り出した…ように思います。













試合としてのペースを戦闘民族が握れば握るほど…
S.O.Sがどんな武器を繰り出してくるか、という、
期待というか不安というかとても曖昧な感情が、
試合に対するワクワク感をずっと高め続けました。
今年ここまでのタッグマッチの中で一番面白い試合。



で。
早くもなんとなくもう決まってしまった感のある、
現時点での“Match of the Year”がこの日のメイン。

高梨将弘vs藤田ミノル。














[“初めて見た”と呟きましたが、どうやらガンバレ☆ザさんの試合で見たことあったらしい]

[原田精肉店]

[“Sing it !!”]



[トロピカル☆ヤッホー。のちにトロピカル王国国王であることが明かされた。]













[氷のスピアー]



[一閃]

向けた期待は前稿の通り。
目の当たりした光景は、あまりに高い期待を、
悠に越えていった。
だからこその、MOTY。

…今年、これを超える試合を見られるだろうか。
いきなり高い高いハードルが設定されて、
2020年の楽しみが尽きません。



《最優秀興行候補》
1.4 崖のふち女子 板橋
1.27 まっする1 新木場
2.15 藤田プロレス☆スクール 2AWスクエア new!
2.18 BASARA 宴 新木場 new!



[夏期講習とかないかなあ…]


[乾杯]




…に、しても、3月はかなりヤバい。

すでに候補に入ってる崖のふち女子とまっするの本年第2回目の興行があり、
DDTでは竹下幸之介が田中将斗と待望の激突。
平田一喜がついに十周年を迎えて記念興行を開催すれば、
その真裏では百均サンダースが全日本プロレスに襲来し、
ブラック&ピンクめんそーれと激突。
九州プロレスでは玄海が火野裕士相手に1年ぶりの王座奪還を狙い、
同日には日本一めんどくさいタッグ・新井健一郎&藤田ミノルが
九州プロレスタッグに挑戦。
BASARAは宴で高梨将弘vs阿部史典というカードが決まり、
富山ではクリス・ブルックスが爆破甲子園参戦、
何より3.29スポルティーバでは、
恐ろしいメンバーをズラリと揃えてのスクールオブ闘争2020開戦etcetc。



仕事等の都合により幾ばくかは行けず、
歯痒い部分もありますが、それもこれもプロレスが楽しい証明。

新型コロナウィルスの影響により、
悲しいことに私の中で大変意義の深い試合がいくつも中止になってしまい、
それはそれは途方に暮れるところでございましたが、
それでも、年度末、プロレスは日々続き、進み、
我々にワクワクを届けてくれます。

如何せん、身体が1つしかなくて、
お金には限りがあることが実に不満である。





《最優秀新人候補》
薄井鉄央(BASARA)

若松大樹選手(2AW)とか小石川チエ選手(我闘雲舞)とか、
なんとなく名前を挙げたくなりそうなエッセンスはちらほら感じ始めつつあります。



《最優秀タッグ候補》
新井健一郎&藤田ミノル(九州プロレス)
Speed of Sounds(フリー)
PURPLE HAZE(全日本プロレス)



BASARAでアイアンフィストタッグ王者となったS.O.S、
なんというか改めて、タッグとしての懐の深さを思い知らされる。







王座を獲得した新宿での試合も、
2度目の防衛となった新木場宴も、
“タッグだからこそ”のプロレスでいずれも勝ちきってみせたのが、
この二人の凄さ。



“神の軍団”PURPLE HAZEは、胡散臭さが最高。











丸…イザナギさんが久々にマスクを被ったことで、
本来の怪しさがさらにフルオープンにな(る代わりに面白いことができなくな)って、
しかもそこに集まってくる選手に多く含まれる、
入江茂弘やゼウスという“大阪”の因子。

ちょっと全日本プロレスに足を運ぶ理由が増えた気がします。



《最優秀団体候補》
崖のふち女子プロレス
マッスル



《ベストモーメント》
1.19 オレンジタウン 翔太「1.5 東京ドーム、オカダ・カズチカvs内藤哲也戦でオカダ・カズチカがインプラントを繰り出したときの海野レフェリー」



《MVP候補》
ディック東郷



〜独断と偏見で選ぶ月間MVP〜
1月 ディック東郷



2月誰だろう?
と思って色々考えて考えて考えてみたところ、
一つの結論に至りました。

2月の個人的月間MVPは、水森由菜。





…とはいえこの2月、
新納刃に敗れ、
藤田ミノルに敗れ、
米山香織に敗れたので、
戦績的には推薦理由として物足りないかもしれません。

が、水森さんを推挙するに足る理由が、
そう。
SNS。

…SNSは、プロレスに関係ない

と仰る方もいらっしゃるかもしれませんが、
いやいや、今月の水森さんは凄かった。

たゆまぬ自己アピールの甲斐あって…
というよりは“教頭(おしえがしら)”藤田ミノル選手がなんと
半年前からオファーし続けていたという背景もありつつ、
2020年注目の闘争「スクールオブ闘争2020」へ、
藤田プロレス☆スクール側の講師に抜擢された水森由菜は、
その直後から早速SNSを搔き回し、
3.29から新校長に就任する“レスリングマスター”ディック東郷に…
あの、ディック東郷に、SNS上とはいえ、トロピカル語を使用させるという…
快挙といえばいいのか暴挙といえばいいのかわからない
尋常ではない存在感を発揮。







その後もSNSで何も発することのない名古屋モーニングスクール勢を尻目に、
単身でそのまま名古屋を壊滅させんがばかりの勢いを発揮し続けています。

水森さんは2月末でキャリアちょうど2年。
にもかかわらず、試合ぶりや貫禄は、そのキャリアを感じさせない
あまりに堂々としたもので、先輩や男子選手相手でも引けを取りません。

昨年、水森さんを新人1位に推挙した理由は、
その底知れなさ、得体のしれなさ。
年明けからいきなりその膂力を発揮しているので、
もう、水森由菜の名前を挙げずにはいられない。

というわけで2月の(個人的)月間MVP、
水森由菜の今年の活躍、特に、3月の授業での活躍に、
乞うご期待ください。凄いから。







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