カレー屋(EXA)

エキプロ5で遊ぶブログでした。もはやその名残りはほぼない。

観戦メモ2020:6月

2020-07-04 21:55:00 | スポーツその他
6月終了。
4興行。

スマホが壊れました。

携帯電話を持ち始めてから20年くらいになるでしょうか、
物理的な故障はこれで3回目くらい。

しかしまあ、プロレス系配信が重なり、
注目の試合の行われた6.30に壊れたのはもう、
よりにもよってという感じ。

ちなみに私が5、6月に量産した雑コラ雑サムネイルは、
ツイッターのキャッシュとしてローカルに残ってた画像から
引っ張って作っていたので、量産体制もストップです。

ここに貼れる画像もスマホの中なので、
私としては羽をもがれたも同然ですが、
それでもまあ感想文を書くやる気くらいはある。

いわゆる自粛期間中、配信系のプロレスが
個人的な日常を支えてくれました、
6月もチョコプロが“シーズン2”として
怒涛の10興行を開催。

配信媒体も増える中、チームでら、ヒートアップ、
2AW、プロレス教習所、プロレスリングチャイエスが
合同で“プロレス配信リレー”を実施。

さらにあの第四十二代平日マスクが配信業界に急浮上。
“異空間プロレス”という驚異のコンテンツにより、
(一部の)プロレスファンに驚き(と困惑)を与えました。

ニコニコプロレスチャンネルでは鈴木秀樹プロデュース興行が
全試合シングルマッチという構成で配信大会を実施し、
7.5には真琴プロデュース興行「瞳の中のオリエンタルランド」を開催。

6.30、ワンマッチとして行われたチョコプロの他方面では、
崖のふち女子プロレス代表・松本都が“みやここフェス”を、
名古屋の801健一とグランパショマスク4号は
“プロレスリングピコピー”を開催。

なんやかんや充実のラインナップとなるとともに、
徐々に徐々に有観客興行も再開となっており、
世界は“止めない”方向にシフトしつつある一方、
現実は実に薄氷のように、読めない情勢の続く昨今。

…ちなみに、私の職場はテレワーク終了となりました。
泣いてしまう。




《最優秀試合候補》
1.3 DDT 後楽園 田中将斗vsクリス・ブルックス
1.4 東京女子 後楽園 中島翔子vsハイパーミサヲ
1.4 崖のふち女子 板橋 松本都vsクリス・ブルックス
1.13 DDT 住之江 竹下幸之介&勝俣瞬馬&飯野雄貴vsアントーニオ本多&平田一喜&くいしんぼう仮面
1.13 ガン仁田 住之江 渡瀬瑞基&ミス・モンゴルvsアルティメット・スパイダーJr&青木いつ希
1.22 BASARA 新宿 FUMA&久保佑允vsバナナ千賀&ツトム・オースギ
1.25 我闘雲舞 市ヶ谷 アントーニオ本多vs駿河メイ
1.26 九州プロレス 北九州 入江茂弘vs野崎広大
2.2 ガンプロ 王子 翔太vs旭志織
2.9 我闘雲舞 王子 SAKI&水森由菜&紺乃美鶴vs高梨将弘&新納刃&趙雲子龍
2.10 FREEDOMS 後楽園 杉浦透vs宮本裕向
2.11 東京女子 北沢 辰巳リカ&渡辺未詩&鈴芽vs伊藤麻希&らく&原宿ぽむ
2.15 藤田プロレス☆スクール 2AWスクエア 翔太vs本田アユム
2.16 東京女子 蕨 天満のどか&のどかおねえさんvsのどかおねえさん&のどかおねえさん
2.17 JSTAGE 新木場 ディック東郷vs藤田峰雄
2.17 JSTAGE 新木場 近野剣心&吉田綾斗&中津良太vs野村卓矢&阿部史典&佐山駿介
2.18 BASARA 新木場 阿部史典vs下村大樹
2.18 BASARA 新木場 バナナ千賀&ツトム・オースギvs木高イサミ&関根龍一
2.18 BASARA 新木場 高梨将弘vs藤田ミノル
3.7 仙女 奈良 DASH・チサコvsKAORU
3.7 仙女 奈良 橋本千紘&優宇vs里村明衣子&駿河メイ
3.8 仙女 新宿 橋本千紘vs朱里
3.20 我闘雲舞 板橋 クリス・ブルックスvsバリヤン・アッキ
3.20 我闘雲舞 板橋 高梨将弘&藤田ミノルvsTAMURA&趙雲子龍
3.21 東京女子 板橋 坂崎ユカ&瑞希&乃蒼ヒカリvs中島翔子&愛野ユキ&舞海魅星
3.21 ガンプロ 板橋 今成夢人&バリヤン・アッキvsマイク・ベイリー&冨永真一郎
3.21 ガンプロ 板橋 春見沢萌彦&勝崎周之助&桜井鷲vs坂口征夫&樋口和貞&赤井沙希
3.21 ガンプロ 板橋 石井慧介vs岩崎孝樹
3.29 スク闘2020 スポルティーバ ロッキー川村vsジ・インテリジェンス・センセーショナル・グランド・パッションマスク4号
4.5 琉ドラ 南風原 藤田ミノルvs初代・ポークたま子
(4.?? チョコプロ 市ヶ谷 紺乃美鶴vs水森由菜)
(4.?? チョコプロ 市ヶ谷 田中将斗vsバリヤン・アッキ)
(5.5 チョコプロ 市ヶ谷 藤田ミノルvs水森由菜)
(5.17 チョコプロ 市ヶ谷 藤田ミノルvs駿河メイ)
(5.27 チョコプロ 市ヶ谷 水森由菜vs駿河メイ)
(5.30 チョコプロ 市ヶ谷 駿河メイ&バリヤン・アッキvs水森由菜&藤田ミノル)
(6.5 毒人 某所 GAINAvs三原一晃)
(6.5 毒人 某所 HUBvs藤田ミノル)
6.14 ガンプロ 板橋 藤田ミノルvs桜井鷲
6.14 ガンプロ 板橋 朱崇花vs翔太
6.14 ガンプロ 板橋 石井慧介vs大家健
6.21 DDT 鶴見青果 HARASHIMA&平田一喜vs竹下幸之助&勝俣瞬馬vs高木三四郎&中村圭吾
(6.28 チョコプロ 市ヶ谷 さくらえみvs紺乃美鶴)
(6.30 チョコプロ 市ヶ谷 さくらえみvs水森由菜)



今月もチョコプロを生活の中心に据えて生きてましたが、
DDTグループが6.13より有観客興行を再開したことに伴い、
4興行観戦。
配信もいい。
でもその“質感”がより伝わることを
改めて実感し、やっぱり、観戦もしたい。



試合を挙げた順序は一旦置いておきまして、
6月のチョコプロの話から。

“シーズン1”最終話に登場し、
(親知らずからの)復活を遂げた紺乃美鶴選手が、すごい。
というか、ヤバイ。









これまでの美鶴さんって、人を殺すような異様な気合いと裏腹に、
試合ではどこかもどかしい部分も見せていたような気がするのですが、
こと、
今月のチョコプロに関して言えば、
そんなもどかしさは、微塵も感じない。

昨年の“さくらアワード”でベストバウトとなったクリス・ブルックスとの再戦にも、
初参戦となったゴキゲンレスラー・米山香織も、
無条件に対戦相手に試練を課すルル ペンシルも、
代表・さくらえみをも。
激情のままに、蹴り飛ばす。

殺気と行動が結びついていて、
かつ、何というかまるで空気を読まない、というか。
触るもの皆(徹底的に)傷つける感じ。

勝ち負けで言えば多分負け越してる気がしますが、
今月、一番印象に残った選手であることは
間違いないように思います。



チョコプロの“ストーリー”としての本筋は、
代表・さくらえみと水森由菜による、
(主に水森由菜からさくらに向ける怨嗟による)
ドロドロの抗争劇でした。





水森由菜は、自身の複雑な心情を晒す発端となった
さくらえみとの決着戦の要求すると、
さくらは6.30にシングルマッチを行うことを決定。
「一つ要求を飲んだ代わりに」水森由菜をチョコプロから追放。
約3週間、試合に出さない処置を取りました。

…って、
この辺経緯とかを書いてしまうと異様な文量になりますね。

試合については、とかく、
水森さんの“不沈艦”ぶりに舌を巻きました。

藤田ミノルを介してそれぞれがそれぞれに事前に心境を顕してましたが、
さくらさんが
「1人の女の子の成長の物語。」
「チョコプロからスターが生まれたと思った。」
的に語っていたように、
水森由菜というプロレスラーがよくぞここまでというほど積み上げたものに、
“追放”期間中一体何をやってきたかが目に見えるほど強化されたフィジカル、
そしてスタミナ。
5.5に戦ったラストマンスタンディングからしてさらに、
成長した様を窺い知ることが出しました。

そしてやはり一方で。

水森由菜が技術的な鍛錬を積めない(ように仕向けられた)一方で
水森由菜の技術を自分のものとして身につけ、
その技術を一歩進めた上で、
最後の最後“自分の技”で試合を決めるという…
…よく“鬼”に形容されるさくらさんですが、
個人的には、“魔”的なものをビシバシ感じました。
…なんかもう、これ以上は表現しようがないな…
言葉の限界を思い知らされます。

なんかもう、
6.28〜30は特にただただ“凄い”と思うものを見せつけられた。



6.5、日本の何処かで行われた毒人11。
元々5.10に予定していたです大会がこの情勢で頓挫し、
再調整の末おこなわれた大会は、
大会協賛者のみDVDで観戦可能という非常に特殊な開催形式となりました。

結果については触れないことになっています(HUBさんのブログで確認できます)が、
試合についてはどの試合も素晴らしくてですね。
で、毒人を見に行ったことのある(とはいえ私も2回しか行ってない)人なら
なんとなく共有できる気がしますが、どの試合もシングルマッチで、
前のいい試合に煽られるかのように、加速度的に後半の試合が
さらにさらに熱くなっていってですね。

その“加速”に煽られ、今回個人的には後半2試合を
ピックアップしてます。

セミファイナルは、GAINAvs三原一晃の緑の巨獣対決。
期待通りどころか、期待以上&説明いらずの超肉弾戦。

イメージカラーが“緑”のパワー系ファイターは、
お二人の他、入江茂弘、谷口弘晃、野崎広大、
ストライカーよりだけど岩崎孝樹、
そして女子ですが水森由菜。

いっそ一回思いつく限り全員集めて欲しい。
絶対面白い。



メインもまた、凄かった。

経緯にかかる部分についてはこのブログにも記した通り、
そして感想もそこで触れてましたのでここではある程度省きますが、
しかしまあなんというか、HUBさんの常に更新し続けられるイマジネーションと、
おしえがしらの隙のない試合運びに、
あっという間の30分弱は、
とてもとても面白かったです。
会場で見てえ。



有観客興行の個人的再開はじめは、
6.14のガンバレ☆プロレス。
全5試合ながら、所属、レギュラー、
関わりの深いレスラーの揃った、密度の濃い大会になりました。

1発目の藤田ミノルvs桜井鷲がまずもう、
とっても爽快で、最高にいいリスタートの試合。








ガンプロの配信大会等ではあまり持ち味が出なかった気がする桜井鷲でしたが、
この日は藤田ミノル相手に臆することなく向かっていき、
体格を活かした攻撃で存分に力を発揮。





藤田ミノルもまた手練ぶりを見せつけ、
最後はグラウンドの展開からギブアップを奪いましたが、
思った以上に白熱し、肉薄した印象でした。



あとはもはや個人的には“鉄板”である翔太のシングルマッチ。
対戦相手は、朱崇花。









抜群の身体能力を誇る朱崇花の動きを
巧みに制する翔太のインサイドワーク。

最終的には“面白い”しか言えなくなる語彙の死ぬ試合。
素晴らしかった。



メインのタイトルマッチに関しては、
試合後の石井慧介のマイクがとても状況を表していたように思います。

代表だからこの再開のタイミングに挑戦というのは理解できる。
それでも
「最近の大家さんは、言葉を選ばずに言うと不甲斐ないと思ってたから、
挑戦はどうかなと思ってました」。

しかし、蓋を開けてみれば、
大家健は執拗に王者に食い下がった。









「大家さんはあと二年半は現役いけます!」

という妙に生々しい刻限を示したインディーJr王者に、
まだまだ、諦めていない、諦めの悪い部分を示した大家代表。

ソーシャルディスタンスは維持しつつも、
“心の三密”というパワーワードを引っ張り出すあたり、
まだまだ、大家健は大家健。



いいガンプロでした。



あとはやっぱり、JUSCOですね。

















まあしばらくJUSCOいけないだろうけど、
楽しかったなあJUSCO。


最優秀興行候補》
1.4 崖のふち女子 板橋
1.27 まっする1 新木場
2.15 藤田プロレス☆スクール 2AWスクエア
2.18 BASARA 新木場宴
3.26 まっする2 新木場
(3.28 チョコプロ1 市ヶ谷)
3.29 スク闘2020 スポルティーバ
(5.5 チョコプロ11 市ヶ谷)
(5.23 チョコプロ16 市ヶ谷)
(5.27 チョコプロ17 市ヶ谷)




最優秀新人候補》
薄井鉄央(BASARA)
桐原季子(我闘雲舞)new!







特に5月、6月のチョコプロで、
おそらく“新人”キャリアのプロレスラーの中で、
世界中見渡しても最も試合をしていたであろう選手が、
昨年8月、44歳でプロレスラーとして我闘雲舞でデビューを果たした、
“おときさん”桐原季子。

チョコプロを見れば、その飛躍的成長ぶりはもう圧倒的に明らか。

チョコプロのウォッチングパーティー内で紺乃美鶴、バリヤンアッキの
両選手が、試合と練習の経験値の違いの話をしていて、
「全然違う」と。
試合をすると強くなることを
(かたや元社会人、かたや自国にプロレスの文化が殆どないという立場から)
シミジミと語っていたのが印象的でした。

現在45歳という年齢を一つの個性とし、
“昭和”を売りにしながら昭和ブームを披露し始めた桐原季子選手。
突拍子もない個性に、もともと経験してきた総合格闘技、柔術の下地、
そして経験値が相まって、目に見えて明らかなほど
メキメキと力をつけています。

この程の急成長ぶりに直接どの程度影響があったかはわかりませんが、
なんとなく。
近い年代のアントーニオ本多、藤田ミノルという、
経験豊かで表現力豊かな二人が近くにいたことも大きかったように思います。

そもそも45歳という年齢で、
このスタイル、このコンディションを維持している驚異。

チョコプロの続く限りおそらくはグングン成長を続ける気配を感じる、
おときさんに是非ご注目ください。





《最優秀タッグ候補》
新井健一郎&藤田ミノル(九州プロレス)
Speed of Sounds(フリー)
PURPLE HAZE(全日本プロレス)
ド腐れヤッホーズ(チョコプロ)
メーメーミーミー(チョコプロ)
東京失恋学園(チョコプロ)





《最優秀団体候補》
崖のふち女子プロレス
マッスル
チョコプロ

1位はチョコプロ。
確定。





《ベストモーメント》
1.19 オレンジタウン 翔太「1.5 東京ドーム、オカダ・カズチカvs内藤哲也戦でオカダ・カズチカがインプラントを繰り出したときの海野レフェリー」
3.20 YMZ 板橋 Chair King





《MVP候補》

〜独断と偏見で選ぶ月間MVP〜
1月 ディック東郷
2月 水森由菜
3月 バリヤン・アッキ、さくらえみ
4月 ポークたま子
5月 藤田ミノル
6月 さくらえみ

6月中、やっぱり一番動きがあったのは…
というか、面白かったのはチョコプロ。

MIPは先程述べたとおり紺乃美鶴。
主人公は、追放の憂き目にあった水森由菜。
じゃあMVPは…となると。

この二人をなんだかんだ連破した、さくらさんにせざるをえない。





いつも必ずや、
何かしらの予想外に何かを持っている底の見えなさ。
そもそも底を自分から見せてるはずなのに。

6.30のチョコプロでも、
水森由菜の技を発展させた“武者返し2”を披露し、
さらに、1年前に袂を分かった里歩のチョコプロ参戦を発表。

もうね。
すごいしか言えない。

結局、この独断と偏見MVPって、
“このプロレスラーを追いかけてると、プロレスが面白い”っていう
人の名前ばかりがあがる。

というわけで。



上半期が終わりましたが、
このコロナ禍でタイトルマッチなどの動きが鈍かったこともあり、
この期間ずっと動き続けていたチョコプロが、
個人的にはやっぱり印象強いです。

で、上半期MVPを挙げるならば、水森由菜。




普段はアイドルにラジオにドラマにと忙しい上にプロレスをしてるという
何この超人というイメージなんですが、
その勤勉さがプロレスに完全に向くと、こうなるのかというのを
まざまざと見せつけられました。

チョコプロ視聴者のみならず、
名古屋とか大阪とか福岡とかのプロレスシーンにも、
この状況下で存在が知れ渡ったように思います。

この動きが、またさらに今後広がりを見せる未来がくることを願ってます。



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