2020年10月3日現在の国内の15観測地点の日平均気温統計
2020年の年換算平年偏差 +1.12 ℃ 平年値換算歴代順位 1位
2020年の年換算対前年偏差 +0.20 ℃ 前年値換算歴代順位 1位
前365日間の平年偏差 +1.01 ℃ 前365日間平均歴代順位 1位
単純平均の365日移動平均 15.241 ℃
2020年8月8日の極小値15.185 ℃を0.057 ℃上回る
2020年4月4日の極大値15.326 ℃を0.084 ℃下回る
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昨日の15地点の日平均気温の平年偏差の平均は+1.43℃の1℃を上回るプラス偏差となった。これは9月19日の+1.26℃以来2週間ぶりのことである。15地点中名瀬の日平均気温は平年比-0.2℃とわずかなマイナス偏差だったが、その他の14地点の日平均気温は平年比プラスとなった。寿都の日平均気温は平年比+3.4℃、網走は同+2.8℃で、北海道の観測点の中でプラス偏差幅が大きかった。ただし、根室の日平均気温は平年比+0.7℃だった。
一方、昨年比では12日間連続のマイナス偏差が継続しており、365日平均の気温は低下を継続した。
それでも高止まりしている気温水準と線形回帰線との距離は大きく、気温上昇率を引き上げ続けている。最近はラニーニャの発生によりこの冬の低温傾向が話題となることが多い。2018年の寒候期は、線形回帰線を大幅に下回るところまで気温水準が低下した。2018年の寒候期のような低温傾向となるのか注目される。
一方、日本気温はジェット気流に代表される上層の気温だけで決まるわけでなく、下層大気の移流の影響も大きい。本年寒候期の気温推移、今後の気温の方向性を占う上で興味深い。