それが終わるまで待ってから顔を見せると、いきなり、
「お返しは箱のまま置いてあるから、それを頂いて食べて」
「夢で、ものすごくおいしくて、皆でもっとたくさん耐えたかったといったように、夢で見た」
「そんなことはどうでもいい」
といったことをどんどんしゃべった。
どんなものだったの?と尋ねると、
「同じようなもの」
「揚げ物」
「うちのものが食べれば、仏さんが喜ぶ。」
「昨夜はよく寝られた」
「電燈が点かない」ともいうので、
天井等が点くことを確認した。それを見て、
「そうかい。点くかい」といったようなことをいった。
父の命日は覚えているか?と質問すると、
笑い顔を作った。
また、何度か教えて、繰り返させようとしたが、「8月」だけは1回言えたが、それ以外はもはやいうことはできなかった。
「皆でカルタをした」
というので、いつのことか尋ねると、
「おとといあたり」
TVが近くなったので、ベッドでよく見ている。
「TVがみられてうれしいよ。ただ、どういうものを見たのか覚えていない。」
「私もばかになったね」
「皆も一緒だけどね」
「お風呂に入ったり、食事をしたりしても、皆馬鹿だね」
「足の指が、新しい草履の上を、足の上から踏みつけて、押してくる人がいる」
「ばかだね」
しばらく、そのままベッドに寝ていると、介護の宮川さんがお茶を持ってきてくれた。
ベッドを起こして飲ませた。
全部飲んだ。
しばらくすると、「ここでご飯を食べるのかいい?」
というので、いつもの場所で食べるのでは、と答えると、
「あそこまで歩いていくのかい?」
という。
自分一人で起き上がることもできないのに歩けるわけないでしょ、とたしなめると、以前のことを記憶でしゃべっているようだが、歩けるといいだした。
そこで、起こして、車いすに移動させ、ホールに連れて行った。
今日は、風呂から出てきたところで、床がぬれており、それを宮川さんがタオルで拭いたので、いつも行っている床掃除はする必要はなかった。
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