時々眺める富士山

数字の認知機能がほとんどなくなっている

今日の訪問時、母は車いすに乗って、ホールにいた。
ちょうどお風呂から出て、身支度が終わったところだという。

お風呂に入ったのか尋ねると、ちゃんとうなずいた。

ただ、四角い机の左となりに座っている入居者を、今日はお父さんが来ているという。
九州の出張から帰ったばかりだともいう。

隣の人はKさんで、目が降じゅうだとのこと。

名前を聞いてごらんと促したところ、名前を尋ねたが、相手から無視された。

また、昔のことをさっき起こったことのように話し始め、とうの昔に死んだ人を生きている人のように言うので、お母さんは今何歳?と尋ねたところ、だいぶ考え込んでから、「1,000歳ぐらい」と答えた。


これでは、あの人はお母さんが何歳ぐらいの時に死んだよという会話が成り立たない。

「小さいラジオを捨てるとお父さんに悪いから」

「守も時々来るから。これまでより来るようになったから」

「布団を3月に一度ぐらい干して使ったらいい」

「なんでも倹約すること。買わないで。私もそう」

「まあね。毛布とあれだけね。要るのは」

「洋服はあんたも知っているけど・・・・」

「はがきぐらい書く。」というので、誰に書くのか尋ねたところ、
「あんたに1年に1枚ぐらい」と答えた。

周囲の人を、昔から知っている人のように言うのは相変わらず。

今日は介護の宮川さんがいたので、また、「小百合ちゃんはあんまり来ないけど、来たときはよくやってくれる」といい、小百合ちゃんが復活していた。


右隣のおばあさんを、「この人は私を馬鹿にしている」といっていたが、今日から食事の時に座る位置が席替えとなって、そのおばあさんとは離れた場所となった。

また、夫がすでに死んでいることをひとしきり教えると、納得したような顔にはなったが、命日の8月8日はどうしても覚えられない。
数字が全くダメだからだと思う。

その一方で、TVのテロップはよく読め、ニュースの内容をこちらに教えたりする。

また、TVに移っている橋本さんとかの名前を口にするし、盗みをした人のニュースを見て、あれは悪い人、のようなことをいう。

自分が分かることだけを自慢したいことはわかる。
今日は口腔体操は少しはやった。

また、近所のKさんが死んだことを自分から言い出した。
また、別のKさんが死んだことも思い出し、その人が、お父さんのお葬式に来ていたという記憶をしゃべった。

他人のことと関連付けると、夫の死んだことを思い出すようだ。
しかし、昔から仲がよかった近所のFさんの名前は忘れている。

今日は井出さんの名前は出てこなかった。
介護の齋藤さんがいないからだろう。
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