右手で腕枕をするいつもの姿勢だ。
腕枕を外すと、枕の上のタオルを引っ張ったりする以前の行動も見られた。
枕を動かしている際に、少し目を開けて、「お前来てたのか?」といった。
そこで、用意していた写真を3枚見せたところ、「きれいに撮れているね」といった。
以前、父と母が並んで写っている写真、父の祭壇の写真、お墓の写真である。
母は、その後また、ぐっすりと寝込んだ。
今日は、秋としては気温が高く、部屋の南側の掃き出し窓は開いていて、網戸を通して、わずかに風が入ってきていた。
母は、靴下をはかずに寝ていた。これまでリハビリ病院では、靴下をはいて寝ていることが多かった。
いつもの姿勢で、ずっと寝ていた。
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