こちらの顔を見るなり、「迎えに来てくれたのか?」といった。
「どこかに行くの?」と尋ねると無言。
「どうですか?」と聞くと、「膝が痛い」
そして、突然「会社でお金に変える方法がわかった。」といった。
何をお金に変えるの?と聞くと、無言。
「リハビリは?」と聞くと、「体を休めていればよい」と答えた。
ワールドカップ・サッカーのことを話したが、話が通じた様子は全くなかった。
「兄が夕食を食べさせてくれているのはどうですか?」と聞くと、
「え? お父さん?」
「来てないよ」
「来てるんじゃないの?」というと「わかんない}
また、BTが挿入され、尿袋がベッドに下げてあった。
「トイレは自分では行けなくなったの?」と聞くと、「行けるよ」
私が誰だかわかる?と聞くと、「あんたでしょ」という。
名前は?と聞くと、「・・・・」
自分の名前は?と聞くと、手首に巻いてあるID票を指して、「内山サヱ」と書いていある」と答えた。
「お父さんの名前は?」と聞くと「もりつね」と答えた。
子供は何人いたの?と聞くと、
「お父さん?」を繰り返した。
そして、【子供?、常雄だろ?」といった。
ベッドに寝ている間、ずっと手足を動かしている。手は、ベッドの手すりをつかんだり話したり、足も両足をすり合わせるようにしたり、前に動かし、後ろに動かし、味方によっては落ち着きがない。
そして、時を利右手首に巻いていあるID票を取ろうとする。
「なにか言いたいことはありますか?」と尋ねると、
「これ」といって、ID票を指し示す。
「それは取れないよ」といって、「他には?」と尋ねると、
「今でなくてよい」と答えた。
そして、窓の外の方を向いたまま、何もしゃべらなくなった。
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