ワクチン接種に対する懐疑派が拡大している。次期トランプ政権によりこの考え方はアメリカを中心にさらに拡大するであろう。ワクチンの効果に対する疑問、ワクチン接種による弊害の両者が懐疑的考えを拡大している。ワクチン接種によって病原菌やウイルスの拡大が抑制され、生活空間での病原菌やウイルスを低減させれば、罹患の可能性が低くなり、ワクチン接種をしなくても感染の可能性は低くなる。他の人のワクチン接種による効果で、自らがワクチンを接種しなくても恩恵を被ることができ、ワクチン接種の弊害を避けることで一挙両得である。一方で、新種のウイルスが蔓延したときには、ワクチンを積極的に摂取した方が罹患の可能性を下げるため、我先にワクチンを接種したがる人が出てきて、コロナ禍初期のワクチン争奪戦のようなことも発生するだろう。いずれも利己的な考え方である。ロバートケネディーJRの保健福祉長官就任で、アメリカのワクチン政策がどのように変化するかわからないが、すでに少なくなっている病原菌やウイルスが4年間で拡大しなければ目に見える影響は出ないのであろう。その4年間の影響はその先になって表れることが十分考えられ、トランプ政権を引き継ぐ政権に課題を先送りすることになるのだろう。すべての種類のワクチン接種率が低下すれば、感染症の蔓延により渡航危険国になるかもしれないし、そうならないかもしれない。
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