父は手は高く上げられ、首も挙げられるが、足を上げる力は弱り、腰を上げることはできなくなってきた。 思い通りに体を動かせなくなって、父は盛んに母を呼ぶ。 これまでも、家庭内の生活では母に頼り切っていた父である。 この1,2年は探しさ物で母を呼ぶことが多かった。 今は母を呼ぶ目的も限られてきて、排せつの用か、痛い、かゆいの類となった。 血圧は保たれており、むくみもひどくない。 これまで、異常に強かったTV番組を見ることに対する欲求は衰えている。