super陸上2008 #2

大会のメインイベントとなった男子100m。
今や時の人になった朝原宣治の引退レース。

私が陸上をやっていた12歳から20歳まで続けた8年間も、ずっと最前線で世界に立ち向かっていました。
よく県強化合宿とかのミーティングでは（中学のときね）伊藤浩司さんとともに朝原さんの後継に、と言われてましたが、
遥か彼方へ背中が見えなくなるところまでいってしまった、そんな感じ。

でも、はっきり今日、その姿を見ることはできました。
いつもの微笑みとともに。



と、その前に再び世界のボルト登場！
でも走ってくれないそうです。



北京銅メダルメンバーも名を連ね、スタートラインへ。



と、1回目のスタートではフライング。
次のスタートでは、1回目のフライング走者が連続しなくとも、2回目のフライング走者が失格となります。

一気に緊張感が変わってくるもの。


そんな中、無事スタート。





　

　
この瞬間、私よりも16年長く続けられた大先輩（というのはおこがましいが）競技生活に区切りが。
でも日本人トップでした。


　

　
見に来てくれた観客全ての顔を見てるんちがうか、と思うくらい丁寧に手を振ってグラウンド一周挨拶。

北京五輪のあの成果がなければ、ここまで大きな反響は無かったのかもしれません。

でも、それも実力で掴み取り、改めてその存在の大きさを世に伝えてくれました。


　
日本中のファンに愛されたスプリンターって、かつていたんだろうか。


　
しっかしムロフシさんも協力した胴上げは、もの凄い高く跳ね上がりましたね。

胴上げ後、新しい人生へ踏み出す100mを走りきってリレーメンバーと握手を交わし、
奥さん、お子さんのところへ。


そんなセレモニーでした。

ここまで親しまれた競技者ですから、
いつかはボルトに立ち向かう強敵が、朝原氏の教え子から生まれる日が来るのかも。

ボルトもうかうかしてられませんぜ。