いのち・・・

私事ですが、２週間前から父親に心臓の病気が発覚して以来、
急遽検査入院、本入院、手術と周囲が慌ただしく変化していました。

いろいろ手続きや見舞いもあって、東京と神戸の実家を往復することが多かったのですが、
先日心臓の手術を終えて、ようやく昨日の夜、意識が戻ったのを確認しているところです。

肋骨を切断して肝臓と肺を取り出して呼吸器官と心臓を人工器具に付け替えて
体の中をえぐり返すようなことをしておきながら、
その２日後には、「腹減った」ってしゃべってるわけで、このおっさん。

人間の生命力って凄いと思ったんですよ。


神戸に住んでる弟が手術直後、集中治療室で面会に来ていたところ、
ちょうど人工呼吸器をはずす時間帯だったらしく、喉の奥から器具が外されたとたん、
いきなり、よくしゃべり出したみたいなので驚いたといいます。
（モルヒネが効いていて、気分が高揚していたのだと）

手術前はさすがに父親も私に怖いって弱音を吐いてましたが、
（実際、父親は昨年実の姉を手術中に亡くしてる）
もう今は自分の命をのばすために、前に進んでました。
（今も血圧を上げたり下げたり、不整脈がでると注射打たれて意識を失ったりと、いろいろいじくりまわされてますが）

５０代後半にさしかかったといっても、まだ長い人生があるわけですから。
これからも長い人生、毎日薬を飲み続けないといけない等の条件が付きますし、
どうやって稼いでいくかを考えると苦難の連続ですよ。

でも、いのちがあることの喜びを思い知ったところでした。
今日も集中治療室で１時間ばかし面会して、少し安心してから家に帰った昼過ぎ。
犬の散歩をしていた時に、うちの弟から電話が。


「小瀬が、死んだらしいわ・・」


　

　

　

　


　

　



人間の生命力というのは簡単に断ち切れないもの。
それを知ったばかりなのに、こんな形で死に至ることになるなんて、信じられません。



あなたが１年目だった2008年のクライマックスシリーズを覚えてますか？
関西での知名度だと圧倒的に上だと思っていた浜中選手に「代打・小瀬」がコールされた時、
球場全体が爆発するような拍手と歓声が挙がったことを。

決して浜中選手をどうこう言うのではありません。
みんな君が好きだったんだよ。


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