エース同士の決戦は金曜日

この夜が　だんだん待ち遠しくなる。張り詰めた気持ち後押しする。
両リーグ首位同士，そして広島前田健太，オリックス金子千尋の両リーグを代表する投手が
マウンドに上がった決戦は金曜日。

膨れた地下鉄に乗り込み，だんだん近づいてく神戸総合運動公園。
そして，いつものライトスタンドIブロック中段。












確かに前田健太は鬼のように凄いピッチャーでした。そして，広島打線もぬかりない。
対して千尋は，ノースロー調整からの投球練習では鋭い変化球とキレキレのストレートを披露。
しかし初回は打者2人を難なく抑えたかと思うと，丸・エルドレッドを連続ストレート四球，
続くキラに対しても途中までストライクが入らない状態でフラフラになりながらも無失点に。











無敵かと思えた前田健太に対し，打線は初回，原拓也がセカンド菊池のエラーで出塁すると，
続くヘルマンが初球から2塁打で繋げ，糸井がレフト定位置より浅めの飛球も原拓也激走で生還。
犠牲フライでオリックスがあっさり先制（オ１－０広）







4回にもヘルマン四球の後，糸井がセンターオーバー2塁打で追加点奪取（オ２－０広）
（とはいえ，センター丸の捕球が甘かったような・・）









広島は前田健太の好投は間違いないのですが，ちょっとした守備のミスに付け込まれていたというところでしょうか。
一方の千尋はヒットを許し，ランナーの数も多く抱えながらも，そこからの粘りで強さを見せたというところ。
一見，今日の千尋は普通に打てそうで大したことなかったんですが，気付けば8回を無失点に抑えているということに驚愕。

安達がライナーを落球に見せてゲッツーを取るような，一瞬の好判断でチームを盛り立てる場面も見られましたし。
（実際，ほんとに落球してたようですが，落ち着いて処理しました）


千尋自身が鬼のようなピッチャー返しのライナーを捕球するファインプレーでゲッツーも取りましたし。

両リーグのペナント争いも熾烈な中，他球場の途中経過では，
ソフトバンクvs阪神の経過が変わるごとに，広島・オリ両ファンは一喜一憂。
阪神がリードしてると（ソフトバンクが負けてると）オリファンの歓声が高まり，
ソフトバンクが逆転すると（阪神が負けてると）広島ファンの歓声が高まっていました。









極めつけは7回裏。いつものごとく，警備員のアルバイトさんたちのダンスの切れ味は鋭いですね。



その攻撃はあっさり2アウトまで奪われるも，伊藤光がマエケンのストレートを捉え，右中間への2塁打。


続く打者は今日一度もバットを振らずに三球三振を繰り返していた千尋・・・だったんですが，
2球目，千尋が「えいっ」と降った一度きりのスイングで，マエケンの剛速球がバットに吸い込まれ・・・。




打球は前身守備のセンターを遥かに越える，まさかまさかのタイムリー2塁打。（オ３－１広）
マエケンへの精神的ダメージを与えるトドメを刺したのは，千尋自身でした。





その後，順風満帆というわけではなく，なんでもないキャッチャーフライを伊藤光とヘルマンが衝突して
ヘルマンが倒れ，動けなくなって退場するという心配事もひとつ生まれました。
9回表には平野とザキヤマのコンビがキラに一発浴びましたけど，これはもはや愛嬌みたいなもんか。










Bs 3 - 1 Carp
両リーグの首位，そしてリーグを代表するエース同士の決戦はオリそして千尋に軍配。
対するマエケンに対し，内容よりも結果，個人成績よりもチームの勝利を優先に考える千尋は，ヒーローインタビューでも満足そうな顔をしていました。
もっとも，8回まで投げてセットアッパーを休ませたという役割まで果たせたわけですので，十分な内容ではあるんですけどね。
「投打で活躍」という申し分なさもあります。

先日の阪神戦では，西勇輝が千尋に習い「チームの勝利」「完投してチームに迷惑をかけない」「野手のおかげ」と謙虚な姿勢を見せていましたが，
これも千尋が傍らにいるからこそ。
そして，開幕からずっと金曜日の登板で相手もエース級との対戦が続く中，それでも踏ん張り続けることができる千尋こそエースなのだ。




蛇足ですが，この観客数ということで，帰りの神戸市営地下鉄はプラットフォームに辿り着くまででも相当な混雑でした。
最近は，電子マネー改札の関係上，臨時プラットフォームが簡単に使用できないようで，
それが影響しているようです。（帰りはまさに「膨れた地下鉄へ～♪」の状態でした）

ちなみに市営地下鉄で三宮方面へ帰宅する場合，一番後ろの車両に乗るのをお奨めします。
明日の試合は，球団からもメールが来ていたのですが，今年一番の込み具合になるようですので，時間に余裕を持っていきましょう。

明日も両リーグ首位同士の決戦は続く。

にほんブログ村
お時間とお気持ちに余裕がありましたら・・。