オリックスの戦力に離脱者が続出して、ちょっと大変な状況となりました。
金子千尋投手は肘に関節ネズミが見つかり、除去手術が必要とのことで全治3ヶ月。
北川選手も疲労骨折が発覚して長期離脱を余儀なくされています。
この他、比嘉選手も肘に違和感があるとか、赤田選手や森山選手も別メニュー調整とかが気になりますが、
特に長期離脱となってしまった千尋投手と北川選手について、もう少し掘り下げてみようかなと思います。
まずは千尋選手の遊離軟骨(関節ネズミ)という症状と発症原因について。
知ってる人も多いでしょうが。
離断性骨軟骨炎(Wikipedia)
ここで気になるのは、症状の発覚がもう少し早ければ・・と誰もが思うところ。
Wikiによれば、『基礎疾患によるが、遊離体自体の特有症状は嵌頓症状で、激しい関節痛と顕著な運動制限が突然に起こる』
とあります。
すなわち、ブルペンで強く投げて初めて突発的に軟骨が剥がれた可能性もあります。
ですので、発症したことに対して、本人がわずかな違和感ですぐに練習を取りやめ、
すぐに検査、手術に踏み切れたことで、これ以上の大事にならなかった可能性もあります。
あと、事前に何らかの症状って言っても、突発的な発症の場合は事前に予兆を見つけにくく
そもそも少年時代から野球肘に慣れてしまっている場合は、ある程度の痛みを伴うのが当たり前という選手も多く
分かりにくいというのも実情のようです。
かつて球団主導で投手のケアをやった事例としては、加藤大輔と菊地原が別府温泉でオーバーホールをしたりしましたが、
この冬の千尋は秋季キャンプこそ免除でしたがオフイベントも忙しかったし、
かと言って岩隈やダルも同様のイベントをやってるわけで、千尋へのケアが足りなかったのかどうかは何ともいえない状況です。
次に、北川選手の疲労骨折について。
疲労骨折-知らないうちに骨が折れている
疲労骨折2-症状と診断方法
昨年シーズン中には小松投手も発症したものです。
ですが、これは上の関節ネズミとは対照的に、じわじわ疲労が重なってその延長線上という意味合いが強いようです。
「金属疲労」というと、針金を折るときに、1回折り曲げて、それを逆方向に折り返して、を繰り返していくうちにポキっと折れるヤツ。
決して、強い力でへし折るっていうものではなく、何回繰り返したか?というのがポイントになります。
ただ、疲労骨折というのは、その針金がポキっといく状態ではなく、目に見えないほどのヒビ(マイクロ・クラック)が入った状態から言うものだそうで、
そのヒビ事態、専門医師でもかなり精密検査しなければ見つけるのが難しいことと、
普段からある程度のヒビは持ってるわけで、その痛みとヒビの状況は人それぞれとも言えそうです。
なんでこういう事をわざわざ書いたかというと、本人の自覚だとか球団の検査がとか、
いろいろ巷で責任の所在に対して嘆く声が聞こえていますが、
プロの最前線でもこういう事態が生じるのは何故なのかを少し考えたかったためです。
事前に察知して防ぐためには、オフシーズン中の自主トレでも選手は専属医師やトレーナーをつければ良かったのかもしれません。
ただ、痛みの状態を抱えながらも、結果を出さなければいけない境遇でグラウンドに立っている選手もいるわけで、
それが骨折とか手術が必要とかで無い限りは、限界まで攻めていかなければいけないという、
厳しいプロスポーツの中で戦っていることは間違いないでしょう。
また、球団側としては、二軍クラスならこの時期に遊離軟骨が出ても構わない、とは言いにくいですし。
今回はタイミングが微妙な時期で、主力選手に限って重い症状だったというのは悔やまれますが、
デッドボール等で大怪我するよりはマシ。
ましてや二軍の試合でデッドボールで離脱した去年の一輝とか長田とかの状態を思い出すと、
焦らずプログラムどおりリハビリを頑張ってください、としか言えません。
ましてや去年ウエスタン最多登板した吉野投手は9日間で8イニング10イニング以上投げていました。
吉野投手は怪我してもいいから、金子投手を守らなきゃいけないという理由が、なかなか成立しにくいものだと思います。
ただ、とにかく主力選手の復帰は首を長くして待っていたいと思います。
かつてハギーが2試合連続先発で何とか凌いだ頃に比べると、まだまだ希望を持っていけるのです。
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お時間とお気持ちに余裕がありましたら・・。
金子千尋投手は肘に関節ネズミが見つかり、除去手術が必要とのことで全治3ヶ月。
北川選手も疲労骨折が発覚して長期離脱を余儀なくされています。
この他、比嘉選手も肘に違和感があるとか、赤田選手や森山選手も別メニュー調整とかが気になりますが、
特に長期離脱となってしまった千尋投手と北川選手について、もう少し掘り下げてみようかなと思います。
まずは千尋選手の遊離軟骨(関節ネズミ)という症状と発症原因について。
知ってる人も多いでしょうが。
離断性骨軟骨炎(Wikipedia)
ここで気になるのは、症状の発覚がもう少し早ければ・・と誰もが思うところ。
Wikiによれば、『基礎疾患によるが、遊離体自体の特有症状は嵌頓症状で、激しい関節痛と顕著な運動制限が突然に起こる』
とあります。
すなわち、ブルペンで強く投げて初めて突発的に軟骨が剥がれた可能性もあります。
ですので、発症したことに対して、本人がわずかな違和感ですぐに練習を取りやめ、
すぐに検査、手術に踏み切れたことで、これ以上の大事にならなかった可能性もあります。
あと、事前に何らかの症状って言っても、突発的な発症の場合は事前に予兆を見つけにくく
そもそも少年時代から野球肘に慣れてしまっている場合は、ある程度の痛みを伴うのが当たり前という選手も多く
分かりにくいというのも実情のようです。
かつて球団主導で投手のケアをやった事例としては、加藤大輔と菊地原が別府温泉でオーバーホールをしたりしましたが、
この冬の千尋は秋季キャンプこそ免除でしたがオフイベントも忙しかったし、
かと言って岩隈やダルも同様のイベントをやってるわけで、千尋へのケアが足りなかったのかどうかは何ともいえない状況です。
次に、北川選手の疲労骨折について。
疲労骨折-知らないうちに骨が折れている
疲労骨折2-症状と診断方法
昨年シーズン中には小松投手も発症したものです。
ですが、これは上の関節ネズミとは対照的に、じわじわ疲労が重なってその延長線上という意味合いが強いようです。
「金属疲労」というと、針金を折るときに、1回折り曲げて、それを逆方向に折り返して、を繰り返していくうちにポキっと折れるヤツ。
決して、強い力でへし折るっていうものではなく、何回繰り返したか?というのがポイントになります。
ただ、疲労骨折というのは、その針金がポキっといく状態ではなく、目に見えないほどのヒビ(マイクロ・クラック)が入った状態から言うものだそうで、
そのヒビ事態、専門医師でもかなり精密検査しなければ見つけるのが難しいことと、
普段からある程度のヒビは持ってるわけで、その痛みとヒビの状況は人それぞれとも言えそうです。
なんでこういう事をわざわざ書いたかというと、本人の自覚だとか球団の検査がとか、
いろいろ巷で責任の所在に対して嘆く声が聞こえていますが、
プロの最前線でもこういう事態が生じるのは何故なのかを少し考えたかったためです。
事前に察知して防ぐためには、オフシーズン中の自主トレでも選手は専属医師やトレーナーをつければ良かったのかもしれません。
ただ、痛みの状態を抱えながらも、結果を出さなければいけない境遇でグラウンドに立っている選手もいるわけで、
それが骨折とか手術が必要とかで無い限りは、限界まで攻めていかなければいけないという、
厳しいプロスポーツの中で戦っていることは間違いないでしょう。
また、球団側としては、二軍クラスならこの時期に遊離軟骨が出ても構わない、とは言いにくいですし。
今回はタイミングが微妙な時期で、主力選手に限って重い症状だったというのは悔やまれますが、
デッドボール等で大怪我するよりはマシ。
ましてや二軍の試合でデッドボールで離脱した去年の一輝とか長田とかの状態を思い出すと、
焦らずプログラムどおりリハビリを頑張ってください、としか言えません。
ましてや去年ウエスタン最多登板した吉野投手は9日間で8イニング10イニング以上投げていました。
吉野投手は怪我してもいいから、金子投手を守らなきゃいけないという理由が、なかなか成立しにくいものだと思います。
ただ、とにかく主力選手の復帰は首を長くして待っていたいと思います。
かつてハギーが2試合連続先発で何とか凌いだ頃に比べると、まだまだ希望を持っていけるのです。
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お時間とお気持ちに余裕がありましたら・・。
でも、昨年のように
シーズン途中から快進撃を
見せてくれることを
願っています!!
リハビリの乗り切り方もそれを克服するハートも兼ね備えていると思います。
決して無理は禁物ですし、帰ってきたときに暖かく迎えられるようにしたいですね。