7月上旬は161円台くらいの為替レートもあいまって新しいNISAを始めた人はホクホクしていたことだろう。なにせ多くの人は海外株の投資信託を積立ていて為替の変動を意識していなかっただろうから。
投資信託の弱点ですね。ETFだとドル建てと円建てで表示されるから、評価益が10%で為替差益が20%とか見ることができて便利です。
だからSP500の投資信託を積立ている人にはVOOというETFを1口買うことをおススメしています。で、いつ買えばいいかって? 今でしょ。
でもスーパー都合の良いアメリカの統計結果で5月6月7月と夢が花ひらくがごとく上昇していったのは所業無常のように消えていった。。。と反省会。
実はこのところ円建で試算評価じゃなくてドルで試算評価しないとだめなんじゃないのといろいろとエクセルで分析はしていました。
で結局今回の暴落を自分なりに整理するとこういう感じ。
①【統計データによる過大評価の蓄積】アメリカの統計が予想より常に上振れしてほぼ8か月連続で過大に評価され暴騰していた。それに合わせていっこうに縮小しない日米金利差で円安が進行していった。
一方で日銀の為替介入の効果は無く円高は物価に影響するとは考えていないと発言がむしろ逆効果であった。※1 ツッコミ
結果として161円ドルまでドル高が進行した。
②【見事なツッコミの為替介入】アメリカの雇用統計が予想より下振れしたタイミングで日銀の為替介入が技あり(一本)で一気に円高に逆回転しはじめた。
③【もやもや感アップ】トランプ元大統領の暗殺未遂事件が発生した。
④【もやもな感マシマシ】Windowsの大規模障害が発生した。
➄【変化が加速しはじめた】③④の都合の悪い事件も相まって日米金利差が縮小期待で154円ほど円高に大きく動いた。米国株のMAG7も下落。
⑥【ボケでとどめを刺す】日銀が利上げを発表し、さらなる利上げの可能性を示唆した。※2 ボケ
⑦米国の逆イールド解消(景気後退の兆候)、中東情勢など都合の悪い不安要因がかさなり米国株全体が大きく値を下げた。
株安もいったん大きく動き出すと止まらなくなり米国株暴落となり影響を受け安い日本市場の株式も暴落となった。
一時141円ドル台まで円高が進行した。
でも冷静に考えると新しいNISAは最速でも5年かかるので5年間は株価は低迷して6年目で爆上げというのが最もベストなケースなのではないだろうか。
もっともそのあとは暴騰も暴落もしないで必要な都度チマチマ取り崩すというのが理想ですね。
ところで皆、最大の下げ幅と連呼し報道しているけど下げ率で表現して欲しいものです。
まとめると。。。ご安心ください。
株式市場はたまに20%くらい軽く暴落します。そして何事もなかったように戻っていきます。
しかし今回は戻りも倍速だった。
よくリスク・リターンが、10%と20%を見たことがあると思いますが5年くらい積み立てていくと10%くらい増えますけど時々20%くらいスコンと暴落するという意味なのです。
そして高い価格で積立てるより暴落した価格で、しばらく安く積立てできるのです。