イヨ、サラバ

一日一生〜胃なし生活の記録〜

新入り

2013年07月05日 | 術後4年~

一昨日授業でザリガニ採りに行ってきた‘ぼんこ’は
「またザリガニ採りに行きたい!」と
すっかりザリガニに魅了されていた。

「ねぇ、網ある?虫かごはないよね?」
「にぼし食べるんだって。にぼしって何?」
「いる場所知ってるよ、お母さんの歯医者の近くにいるんだよ」

ザリガニ採りに連れて行くまで
そんな会話が果てしなく続きそうだったので
昨日の歯医者のあと「とりあえず見に行ってみようか」と
長靴と網を持って‘ぼんこ’の案内を頼りに行って来た。

辿り着いたのは田んぼの用水路。
‘ぼんこ’は長靴に履き替え
高さ1mほどの斜面を下りて、用水路の中を歩いて探す。
水がチョロチョロ流れ、水深は長靴の半分の深さ程度。
母はサンダル履きだったので道端から覗いて探す。

「昨日みんなでいっぱい採ったからもういないんじゃない?」
車を止めたところから前後100m位を探してみたが
アメンボ以外見当たらない。
時々見つかるのは脱皮したザリガニの殻。

「あっちならいるかもよ」
なかなかあきらめきれない‘ぼんこ’は
目を凝らして用水路を覗き込んでいる。
これはなんとしてでも1匹採ってやらないと帰れそうにない。

用水路の脇には穴がたくさん空いていて
おそらくザリガニはそこにいるはず。
‘ぼんこ’も「穴にいたりするんだよ」と言う。
しばらく穴に注意して探していると、ついにザリガニ発見!

ザリガニはカメと違ってすばしっこい。
‘ぼんこ’じゃ採れなそうなので
「ちょっとお母さんに長靴貸して!」
なんとかなるだろう、と
‘ぼんこ’の21cmの長靴を無理やり履いて用水路に入る。
「動かないと足が抜けなくなるよ」
母のサンダルを履いて見守る‘ぼんこ’に言われ、前に進もうとするが
痩せのガリ子とは言え‘ぼんこ’よりは重いので
ずっぽり沈んで動きにくい。

ザリガニは頭だけ出していて
水面が揺れるとヒョイッと引っ込んでしまう。
網を何度か突っ込んでみたが、そのすばしっこさにはかなわない。
みんな手で採っていたと言うので、仕方ない、手でトライ!

何ヶ所かザリガニのいる穴が見つかったが
なかなか手が追いつかず、頭を出すのをただひたすら根気よく待つ。
‘ぼんこ’もどうしてもゲットしたいから文句も言わずに黙って見守る。

そしてついにゲット!!

「えいっ!」
多分掴んだであろう泥の塊を網に投げ入れて道端に広げてみた。
動かない…死んじゃった?
ちょっとつついたらモゴモゴ動いた。

「やった!採れたよ!」
「えーっ!見せてー!」

念願のザリガニに興奮する‘ぼんこ’。
もう1匹欲しそうだったが
「今日は1匹採れたから終わりにしよ」と言うとすんなり
「うん」と頷く。
目の前の1匹がとても嬉しいみたい。

ザリガニが入ったままのドロドロの網をビニール袋に入れて
すっぽり足が入ってしまってキツキツの長靴をなんとか脱いで
「手、どうする?」「その水で洗う」
用水路の水で気休めに手を洗って帰宅した。

予定外の治療で長引いた歯医者に1時間、ザリガニ採りで1時間。
見れば時計はすでに18時半間近である。
裏の水道で手と長靴と網を洗って、ザリガニをきれいな水に移して家に入った。
「‘ちょん’は上で寝てるよ」 と旦那。
一昨日昨日と運動部の中越大会で
弁当持ちの早帰りだった‘ちょん’は昼寝していた。

ザリガニ採りなんて何年ぶり?
それこそ‘ぼんこ’くらいの頃のことだから30年以上前か。
もっとも私は‘ぼんこ’ほど興味はなかったから
ザリガニ採りって言うと男子の遊びだった。
しかし、いつの時代もザリガニ採りの魅力は健在。
久しぶりの子供の外遊びは私にとっても楽しい時間となった。

我が家の新入りザリガニは
カメ吉の大きなたらいの横でカメ吉のお下がりの金魚鉢に入って
ブクブク泡を吹いている。
体調7cm程度。
ハサミが片方ないが、脱皮すればまた生えるらしい。
‘ぼんこ’命名『ザリ吉』
また「きち」かいっ!
どうも採る前から決めていたらしい。
「男かな?女かな?」
一応気にしつつも、やっぱりザリ吉はザリ吉。
お腹を見れば雌雄が分かるらしいが
すばしっこいのでなかなかつかめない。
片方と言えどハサミは怖いし、面倒臭いので未確認。

昨日は落ち着くまで餌をやらずに一晩そのままで
今朝‘ぼんこ’が餌をあげてみた。
食パンをちょこっとやってみたが、警戒してなかなか食べない。
カメ吉の餌をやるついでに小エビを1匹やってみたら
こちらはすぐ食べた。
エビの方が好みか、自分もエビみたいなくせに。
でもあとで見たら食パンも食べていた。
ちゃっかり抱え込んでるし。

カメ吉は毎日見ているとあまり感じないが
久しぶりに見る人はみんな「大きくなってる!」と驚く。
確かに毎年一回りずつ大きくなっている気がする。
亀ではあるが
我が子を褒められたようで、その成長はやはり嬉しい。

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