きょうもお立ち寄りくださり有難うございます。
今回はNHKeテレ「将棋フォーカス」で4月から講師を務めていた阿久津先生の順位戦の戦いぶりを棋譜と解析で振り返りたいと思います。
開始日時 2020-10-08 10:01
棋戦 第79期順位戦B級1組6回戦
先手 阿久津主税 八段
後手 千田翔太 七段
手合割 平手
場所 東京・将棋会館
持ち時間 6時間
消費時間 135▲358△359
戦型 矢倉
ところで、本題の前に開始時間が通常10時なのに1分過ぎていますよね。
誰かではないですが、細かいことにふと今回は目に止まって、チョット横道に逸れますが、失礼ながらこの1分は遅刻なのでしょうか?
消費時間の先手358分と後手359分の1分違いはそこに何が関係があるでしょうか。
もし、遅刻とすると、この1分は先手の持ち時間から引かれる規則があると記憶してますが、消費時間358分は理解できますね。つまり双方とも1分将棋を終盤で指していたという事になるでしょう。
チョット寄り道してスイマセン(^_-)-☆
もう一つ、本題前のお断りですが、今回の解析では、解析ソフト・【将棋所(しょうぎどころ)】も利用することになりました。
理由は、突然、Shogiguiによる解析が【初期化エラー】という表示が出て、動かなくなったからです。
ただ、お陰とその日のうちに、この問題も復旧しました。
Shogiguiの解析が使えないため、新たに将棋所をダウンロードして水匠2からエンジンを組み込んで解析することになりました。
そのうちに、Shogiguiが何故か復旧して、原因は初心者の私にはわかりませんが、今回は2本立てで「最善手」などを解析することでご案内します。
水匠2を勧めている方も導入に際し、下記のとおり当初「初期化エラー」という私と同じメッセージ(次の画像)が出たそうで今は克服されているようですが、私の場合は最初はスムースに導入できましたからなんでしょうね。
■水匠2を推奨する方は、Shogigui及び将棋所の導入方法を紹介しています。
▶▶▶ 水匠2導入をお勧め
では、私が気になった、注目してみたい局面にスポットを当てて、本題へと移りたいと思います。
▶41手目23歩
上手い手筋ですねぇ。後手はこの歩は取れない。
先手が1本取った感じもしますが、ただ、37桂が危なっかそうで不安な点もはらんでいます。
【次の一手】
68手目☖36桂打ちまで。先手番。
あなたならどおする?
解析ソフトによる2本立て
1)将棋所による解析
68飛は悪手と分析(形勢グラフ下部71手目)。読み筋で☗26飛をお勧め。
※将棋所では、「形勢判断グラフ」と「盤面及び棋譜」は別ページなので合体しています。
2)Shogiguiによる解析
最善手:☗68飛
同じエンジンを使って2通りの結果が出ました。困った~('Д')
▶91手目☗53角打ち
1)将棋所による解析
▶92手目☖52歩打ちは悪手と分析しています。
2)Shogigui による解析
最善手:52歩打ち
■本局を通しての解析
悪手も仲良く3個で握手か(*^-^*)
|
【棋譜】
初手から終局までごゆっくりお楽しみください。
▶https://noike.info/kifup/2020/10/2020-10-09--13-13-46--719675/index.html
本局に勝利した阿久津八段は2勝4敗。五分にはもう一息頑張ってください。
応援しています!!
残念ながら敗北した千田六段は3勝3敗のイーブンになりました。
師匠/森信雄先生も応援してますよ~
最後に、解析が真っ二つに分かれてこれからの解析を「どちらを利用するか」という難しい選択が課題として残りますが、
私的には、正常にShogiguiが動いてくれさえすればこのソフトを活用していきたい気持ちがあります。
また、将棋所を利用すると形勢判断グラフを合体する手間が必要という点と今まで見慣れてきた折れ線グラフの方がわかりやすいかなとも感じています。
今回のトラブルで初めての将棋所を体験できたことは私にとっても勉強になりましたが、一時的な不具合であってほしいと願っています。
最後までお目を通してくださり有難うございました。