河津桜の丘を下り帰路の途中、伯耆町須村の「植田正治写真美術館」周辺に広がる圃場に立ち寄りました。
畦に点々と工作物が設置されています。ここは大原千町(おおはらせんちょう)と言われる田んぼです。
1980年(昭和55)8月15日付けの「鳥取県公報」を見ると、県告示第675号~第678号で、大原千町土地改良区から申請のあった客土事業、暗渠排水事業、農道舗装事業、ほ場整備事業は、8月13日に認可したと告示されています。約40年前に圃場整備に着手、完了したようです。
この周辺には、地元に伝わる「大蛇と大ムカデ伝説」で、この地の守り神「大蛇」が、自らの命と引き替えに一夜で造り上げたという大原千町の井手(用水路)が流れています。この恵みを利用して栽培されるのが、有機・減農薬米として知られる特産の「八郷米(やごうまい)」です。
大山の清らかな伏流水で育った米は、地元でもおいしいと評判です。
「大蛇と大ムカデ伝説」を知ると、この工作物は、なぜか大蛇の顔と胴体のように見えてきたのは私だけでしょうか
今年の豊作を祈願します。