人狼プレイ目録

人狼物語~月狼国~に関しての記事や、長期人狼をプレイした中で思ったことを纏めてます。

質問について

2015-11-21 18:28:04 | コラム
質問には大きくわけて二種類あるんだ。
オープンクエスチョンとクローズドクエスチョン。

わかりやすい例で言うと
★今日の朝御飯はパンですか?
これはyes/noで答えられる、いわゆる「クローズドクエスチョン」。

対して
★今日の朝御飯はなんですか?
これは回答が幅広く相手に任されている「オープンクエスチョン」と言われる質問形式。

クローズドクエスチョンと比べ、オープンクエスチョンは「質問回答の範囲が広い」とされている。
どちらを選ぶかは善し悪しでもあるのだが。
相手の喉がなく、かつ「こういうことか否か確認したい」というのであれば、クローズド形式で質問をした方が親切とは言える。
回答に喉を食わないし、喉がなければactで頷くとかでもいける訳だからな。

では、なぜオープンクエスチョンが好んで用いられるかというと
「回答方向性を定めていないが故に、どういった答えが来るかで相手の考えが知れる」からだ。
自由度が高いが故に、相手の思考を読み取る幅が広がる。
これがオープンクエスチョンの利点とも言える。

オープンクエスチョンのデメリを強いて上げるならば、相手が質問を読み取れなかった場合に問答が生じる可能性があること。
質問の意図が相手にダイレクトで伝わりづらいこと。
また、自由度が高い故に説明に割く喉が多くなりやすいこと。

答える側にとっては、「質問への回答しやすさ」だけを考えるならばクローズドの方が断然楽だ。
オープンクエスチョンを投げる際は、「相手に思考をさせ、それを開示させる」という部分は認識しておいた方がいい。


人狼において「質問意図がわからない」とされる中には、これらの使い分けが出来ていなかったり、また質問の内容をちゃんと拾えていなかったり、意図の開示が出来ていない人がまま見受けられる。
より多くの情報量を求めるならばオープンクエスチョンでいいのだが、限定的ないし相手の状況によっては答えやすいクローズドで投げてやることも、また利ではあるんだ。

質問を投げる際に、何が知りたいのか。
どういった情報が欲しいのか。
それをまず考えてみるといい。
漠然とした質問も悪いとは言わんが、それに対してでも相手の思考リソースは割かれるのは覚えておこうな。


オープンクエスチョンを投げた後は、その読み取りもまた一つの鍵となる。
質問回収してないと言われる人は、多分こちらに熱を注いだ方がいいのかな?とも思いつつ。
いわゆる「チャンクダウン」と言われるステップだな。
ここら辺のコツは多分ぐぐった方が早い。


質問の仕方にもそれぞれ利点があり、どちらが良いという訳ではない。
ただ、「漠然とした質問」と言われるということは、おそらくオープン過ぎて質問相手に意図が伝わっていないのだろう。と思う。

自分がどんな材料が欲しいのか。相手の状況はどうであるか。
それを考えて質問を作るのも、また一つ覚えておくといい。



回収が足りないと言われる場合は、その回答を自身の思考開示に繋げること。
うまくかみ砕けない場合は前述のようにチャンクダウン等試みてみること。

質問回答からうまく相手の読み取りにまで繋げられると、今度は逆に「おぉ、なるほど」と思わせることが出来て、自身の評価を上げることにも繋がる。

思考回収からの開示も、また大事な部分でもあり、習熟を要する部分なのかもしれないな。






※悪い質問の例

先ほどの質問で見ると、どちらも「何を答えたらいいのか」はわかりやすいが。

★朝御飯は?
のみの聞き方だと、「食べた/食べない」を答えればいいのか「何を食べたか」答えればいいのか、あるいは「いる/いらない」を答えればいいのかわからないよな。

オープンクエスチョンでも欲しい部分があるならば、「何を欲しているか」をわかりやすくしてあげる方が親切とは思う。



相手の回答がどのように来るかで、興味の方向性を見ることも、オープンクエスチョンの手法の一つではある。
ただし、欲しいものが正しく伝わらずに喉消費させてしまう可能性等もあるっちゃあるので。
ある程度はわかりやすく投げてやった方が親切だな。


質問の意図がわからんというのには、少なからず「相手の喉を消費させている」「訳のわからんことを投げている」と見られている部分があるのではと思う。

聞かれたから答えたのに、スルーされては相手の心象も良くはない。
対話である以上は返答を貰ったならばそれに対して何か一言出すなり、あるいはそこから更に膨らませるなり、何かしらあった方が「相手から見て」の評価は変わってくるとは思うよ。

意図を開示して相手が「なるほど、こんな風に考えてたのか」と納得してくれれば、プラスに働くものでもあるしな。



月狼国雑談村(61村>>4496~)より一部転載。
この後の流れの方が面白かったとかそういうのもあるのですが、一応一般的なコツ部分としてここまで。

村が拗れた時

2015-11-19 14:24:50 | コラム
村側で意見が拗れている時、村が纏まっていない時
どうやったら村が落ち着くかってーと

・何か軸になるものを作る
・感情的になっている個を落ち着かせる
・対立関係をほぐす
・和ませる
・安心感を抱かせる

等々の対処が考えられる。



・軸になるものを作る

これは生存中ならばまとめの補助でもいい。
議論進行部分で村を纏める。

時間的な呼びかけでもいい。
表に出ていない部分の議論を提示してみるのでもいい。
逆に、妙な方向に走っている論を正常な方向に向けるのでもいい。
流れが把握出来ていない部分に対し、指針を示すのでもいい。
また、村の意見をとりまとめてみるのでもいい。

これのみをやり過ぎると仲裁業ばかりで~と言われたりはするが、村として進行面を安定させようと思えばわりかしあると便利だったりもする。



・感情的になっている個を落ち着かせる

感情はどうしたって表に出てしまうものではあるが、それでも推理にノイズを生じさせることもあれば、他者から見づらくなることもあり。
また、当人にバイアスがかかる可能性もある。

もし誰かが感情面に支配されているならば、一番の対処法は「気分を変えさせる」「寝させる」なんだよな。
時間的にそれが出来ないようならば、「別のことを考えさせる」

たとえば。
AがBに対し感情的になっているとしよう。
その状況であれば、AにはBについてあれこれ纏めさせるよりも、他の観点に思考を向け、そちらの方面で考察を開示できるよう誘導してみるといい。



・対立関係をほぐす

何によって対立が生じているのか。それを当人同士ではなく自分が先に察知できるといいな。
で、その原因となる部分を両者に控えるよう進言する。

感情面、言った言わないなんてのは、ぶっちゃけどうにもならんものなので、両者ともに落ち着かせるのが第一。
互いに黒視がぶつかりあうようならば
・陣営の違いなのか、それとも相性の違いなのか
・相手が人間ならそれは有り得ないことなのか
ここを一度考えさせた上で、一度取り分けるか、あるいは
「自身の感情、自分視点ではなく“他者に伝わるよう”客観的な要素を上げて考察を纏める」ように指示をしてみるといい。

「それじゃわからんから、そいつを黒と思うなら俺にもわかるように客観的に説明してくれ」でいい。
自分視点から離れて客観的な要素を探させる。これもまた一つの手。


もしすれ違いが色々拗れている時は

・争点をハッキリさせる
・それが白黒に繋がる部分か否か
(感情面での拗れであれば、平行線の可能性があり、また狼探しには繋がらない為に触れさせないのが吉)
・他者からはどう見られているか
(客観的な意見を提示してみる)

ここら辺を一度見てみるといい。
狼を探すにあたって意味のない部分で喧嘩してるってんなら、それこそエピでやれでいい。


白黒言い合う中で拗れている場合は、
・相手のどういう主張が納得がいかないか
・相手を結局どう思うか
ここを踏まえた上で、何よりも大事なのはその当人に
「相手が狼で自分を黒塗りしているのか、それとも自分を誤ロックしている村人なのか」を考えさせること。
拗れている部分自体は割とどうでもいい。村にとって有用なのは、その先の判断部分。

もし疑われている側が潰れそうならば、一度言っている側をストップさせた上で思考時間を与えてみること。
また、言われている側が狼の可能性も同時に検証していくことが必要。




狼的な意図から考えてみよう。
AとBが拗れていると仮定して。

AかBいずれかが狼ならば。
「対立関係をほぐす」と、そこから相手の色判断に踏み込むことが大事となってくる。

AとBいずれも村人による衝突ならば、前述のことを意識させつつ。
片方が正しく狼を見つけてロックしている状態ならば、その考察はきっと村にとって役に立つ。
なればこそ、当人の感情や自視点を抑えめにした客観的な説得部分を出させるのは有用になろう。

両方が人に見えたなら、これ幸いとしている狼がいないか目を配ってみるのもまた大事。
熱くなってる当人達はなかなか気付かないものだと思うんで、これは周囲が見てやれるといいな。




以上、月狼国94村「登竜門の館」エピローグ発言より、一部修正の上転載。

初心者村より抜粋。

2015-04-21 20:59:01 | コラム
初心者向けのサポート村企画「赤の子狼村(月狼国49村)」より、一部発言を抜粋して纏めておきます。
ここに転載しているのは、あくまで私の発言のみです。
他の人のアドバイス等は、ログにて確認をお願いします。


――――――――――――――――――――――――

「精度のいい考察」というのは、一朝一夕で出来るようになるものではないんだよなぁ。
相手を人と見るか、狼と見るか。
そこには「見る人の経験則」が加味されるからだ。

同じような要素を取っても、人によって「これ狼だろ!」と思うこともあれば、「これ村人だろ!」と思うこともある。
結局は受け取り方によって違ってくるんだよな。
精度を高めようと思えば、やはり「多くのサンプルを得る」のが一番とは思う。

ただ、経験がないと狼は探せないかと言われたら、そんなことはないんだ。
狼を探す方法として、おおまかに考えると

・占霊判定や襲撃を踏まえて、ロジックパズルとして解いてみる
・単体の発言を精査する

大まかな方法として、この二つをあげてみる。
前者は主に状況考察を言われている。
後者は、単体からの考察。

前者を行うには、ある程度のパターンや戦術部分の知識はあった方がいいかとは思うが。
後者を行うには、何より「相手をしっかり見る」ことが大事。

考察をミスするということは、人狼を人間と思い込んでしまうか、あるいはその逆かなわけだ。
(真贋とかそういうのもあるが、そこら辺は今は置いておこう)
つまりは、「そうと決めつけてしまうこと」が一つの危険なポイントになる。

誤認での思い込みを防ぐ為には、
・一面的ではなく、多角的な判断を試みる
・自説の「逆」を考えてみる

こういったことが有効になる。


多角的な判断とは。

単体で怪しい。
なら、ラインから見たらどうか。
陣営を考えてみて、仲間がいそうかどうか。
能力判定から考えてみたらどうか。
襲撃筋はその人が狼でしっくりくるものかどうか。

一点からのみ判断せず、それ以外の状況も考えてみること。
とても大事なセルフ検証作業となる。


もう一点。
自説の逆を考えてみるとは。
残り灰に1狼の状況と仮定した場合。

「Aが狼だと思う」

これを逆から考えてみると
・A以外に本当に狼はいないのか
・Aが人間というのは、あり得ないことなのか

この2点を考えてみる。
これもまた、大事な検証。


人狼ゲームにおいて陥りがちなミス推理がある。
それは「怪しいから狼だろう」というもの。

怪しい相手が、イコール狼というわけではない。
無論、狼なこともある。
でも、そうではないこともある。

狼というのは占いや吊りを避ける為に「白く振る舞おうとする」んだ。
疑われそうな行動は避ける傾向がある。
露骨に怪しい動きをするのは、疑いに無頓着な村人ということが結構ある。


「怪しい。だから狼だろう」

ここを直結させて考えることは、案外リスクを伴うんだ。
相手のそういった部分は、どうして出てきているのか。
そこを掘り下げることが大事。

過去にトラウマがあって、過敏に反応をしているのかもしれない。
単純にそういう性格なのかもしれない。
役職以外にも、様々な由来がありえる。

ストレートに疑うのもいいが、それと同時に
「相手を人間と仮定した場合、おかしいことなのか」
それも考えてみるといい。


逆もまた大事なこと。
「違和感がない。だから人じゃないか」
これもまた、結構穴がある。

先にも言ったように、狼とは違和感なく振る舞おうとするものだ。
実際にボロを出さずにいれるかどうかは、相手のスキル次第なんだけどな。

狼は「勝ちを狙って動く」ことが多い。
なればこそ、単体白い相手は終盤以降は「状況」も加味して見ていくといいんじゃないかな。



もう一点。
村人は、常に推理をしながら動く。
狼を探している。

狼は、誰が狼かを知っている。
でも、村人に紛れる為に、狼を探すふりをしている。

人狼としてのセオリーなんて知らなくても、
「うそつきをさがせ!」
この一点で、初心者が狼を的確に見つけることもある。

人間観察の得意な人は、経験浅くともこのゲーム強いよなーと思う。


5人の中に人狼が1人紛れていると仮定しよう。

狼がどう動くか。
そんなことを知らなくても、「5人中4人は嘘をついていない」と思えればどうか。
「この人は信じられる」という相手を4人見つけたならば、それは答えにたどり着く可能性があるわけだ。

セオリーを知っているから強いという訳ではない。
また、経験がないから弱いという訳でもない。
どれだけ相手を見ているか。
それが、長期人狼においては大きなポイントとなる気がする。


――――――――――――――――――――――――


「考察が理想論」と言われるということは、「この役職はこう」という先入観が強いと他者に思われている可能性があるかな。

無論、理想とする動きはあるだろう。
ただそれに沿って動く人ばかりではないというのが正直なところ。

人狼をやっていると、とても真に見えない真もいるし、黒い村人だって普通にいる。
それは、相手が「この役職ならこう動くべき」とか「これをしなくては/これをしたらだめだ」などと意識していないからだろう。
「根底に同じ役職像を持っているとは限らない」んだよな。


真占なら対抗を見るより灰から狼を探しなさい。
よく言われることでもある。

だが、当人が「自分目線で人外確定の対抗を見て、そこが狼ならラインから辿りたい」と考えている可能性などもある。
他者からは前述のように見えたとしても、これも真占の思考としては間違っている訳ではない。

あまりに強く「役職像」を固めてしまうと、今度は信用取りのうまい偽に騙されたりとかも出てくるんだよなー。


自分と考えが違うという部分を発見したならば。
「なぜそうなっているのか」を一度探ってみるといい。

そしてただ疑うでなく、
「相手を人と仮定した時に、おかしいことなのか」
これを考えてみる。

自分と考えが違う相手を理解するというのは、なかなか難しい。
でも、自分のやり方が必ずしも絶対ではない以上は、自分と違っていても村側である可能性は当然のごとくあるんだ。


結局、「相手が意見のあわない村人の可能性」もあれば、「ストレートに怪しい人狼の可能性もある」ので「どちらか見極めるしかない」って話にはなるんだけどな。


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初心者向けの促しについて。
まずは「相手がどういう段階であるか」を把握する必要があるかな。

議事録はちゃんと読めているのか。
読めていないなら、わからない部分がどこかにあるのだろう。
あるいは、議事に埋もれているのかもしれない。

もしそういった段階で詰まってしまっているならば、議事読みの補助(解説)なり、状況を説明してあげるなり、そういった部分が必要になってくる。

議事録は読んでいるけど、何を話したらいいかわからない場合。
そういう時って、自分の思考をどう纏めていいかわからなかったり、他の人のように考察という形で意見を出せないで躊躇していることが多いかな。

その場合は「簡単な感想程度から、少しずつ引き出してみる」ことが大事。
きっちり纏まった考察なんて、最初から求めない。
対話の中で「この人こう思うんだけど、どう?」と聞いてみるのでもいい。
あるいは、簡単な一言感想を聞いていくだけでもいい。

特定対象の感想を聞くだけでも、その人が「どう思っているか」というのは結構出てくるわけだ。

たとえば。
「リュウノスケはかわいいと思う」
これだけでも、「リュウノスケに対してどこかで好感を抱いている」というのがわかる。

RP的な好感の可能性も、もちろんある訳だが。
ひょっとしたら、共感した部分があったり、感謝していたりするかもしれない。
「どこでそう思ったのか」「いつそう思ったか」
そういった部分を聞いてみると、ひょっとしたら特定出来るかもしれないね。


「コウイチロウの話は難しくてよくわからない……」
こう言われた場合、コウイチロウがどんな話をしているかあまり飲み込めていないのではないかな。

コウイチロウが戦術論に終始しているなら、わかりづらくて当然かもしれない。
わかるような話を振ってみるか、あるいはコウイチロウとの間に入ってみるか。
それ以外にもわからないとする理由があるようなら、考えの違っている部分などがどこかにあるかもしれない。


議事録を読めている場合は、言語化せずとも「思ったこと」がどこかに潜んでいる可能性が高いんだ。
ならば、それを引き出せるよう、声をかけてみる。
言語化が出来ていない相手に対しても、同様。

大事なのは「いつそれを感じたか」という部分。
それを聞き出せれば、当人がそう感じた理由となる発言がわかるかもしれない。


もう少し掘り下げるとしたら、灰全員を区分けして貰うとかかな。
「気になる人」「頼りになりそうな人」「よくわからない人」など、区分けの仕方は色々あるが。

慣れていない人にGSを出せと言っても、なかなか難しい。
ただ、割り振ったりという行為は、それほどハードルは高くはないからね。
漠然とした印象を抱いているなら、漠然としたなりにでも灰への見方を整理させてみよう。

前述の区分けからだと、「頼りになりそうな人」に入れられた相手には、きっと違和感を抱いていないのだろう。
「気になる人」の中に、違和感を覚えた人がいそうかな。
「よくわからない人」の発言は、もう少しかみ砕いてみる必要がありそうだ。

最初から考察やGS、希望といった形で提出するよう求めるのは、慣れていない相手にとっては難しく思えることもある。

思考の出し方も、灰への見方も、ごくごく簡単な部分からでいい。
そこから少しずつ、「この人についてはどうして?」などと声をかけながら、一緒に深めていけるといいね。


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俺からは、占い師騙りのコツについて簡単に纏めるか。

まず大事なことが
「占い師にとって、何より怖いのは人狼の襲撃である」

被襲撃懸念。
これのない占い師は、偽視をされやすい。
真なら当然、信用差がついてもうどーにもならない!って状況以外では、襲撃はされたくないはず。

ここがまず一点。


もう一点。
「灰を見ない占い師候補は、偽視されやすい」

占い師に求められることは、効率よくその能力を使うこと。
そして、灰から狼を探すこと。

ガツガツ灰に切り込むくらいが丁度いい。
いい子な占い師より、多少やんちゃで我が強い方が「占い師らしい」と好まれる傾向はある。


最後に大事なのは
「占い師は見えた判定からギアを切り替えること」

狼を発見したら、テンションを上げる。ギアを踏み込む。
疑っていた先が白だったなどでも、同じこと。

自分の判定は絶対であり、占い判定により「確実な情報を得た」立場でもある。
故に、判定結果を元に思考を伸ばすような部分が求められる。

ざっと、こんな感じか。


――――――――――――――――――――――――


長期村の占い師は、「灰から狼を探すこと」を求められる傾向にある。

長期でよく言われるのが
「襲撃懸念がない!狼じゃないか」とか
「灰から狼を探している様子がない。偽じゃないか」とか
「占い能力を大事にしていない!」とか。
そういった要素で偽視されることが多いんで、求められる占い師像は多分その逆なのだろうな。

ただ、占い師といっても「自分が真である」ということと、占い判定以上の情報はない。
初日なんてのは、手探りだ。

なら、やはり「気になる相手がいれば、占いで判定を見る」とか。
占いたい相手がいれば、説得をする。
占いをこう使いたい!などがあれば、村に働きかける。
信じられる相手がいれば、その意見を参考にする。

そういった感じになると思うよ。
地道に村として思考を進めていくといい。

占い師だからといって、特に意識しすぎることもないんだけどな。
占い師は、どうしたって騙りが出てくるし。
また、人外にとっては邪魔である為に、狙われやすいポジションでもある。
大変な状況なのは、もう仕方ない。

それでも。占いというのは、狼を探す上で大事な武器なんだ。
判定を一つでも多く残せるよう、村人達としっかり話をしていくといい。

大丈夫。孤独に思えたり、どうしていいかわからなくなることもあるかもしれないが、この中の大半は村側なんだ。
味方の方が多いんだよ。


――――――――――――――――――――――――


確霊やまとめと言っても、難しく思う必要はないんだ。
自信がないなら、多数決でいい。
多数決で出た相手の色が見えるということは、「村で最も結果を望まれていた相手の色が判明する」ということでもある。
村にいる人達の思考を進めたいなら、それもまた確実な手なんだ。

あとは、そうだな。
確白というのは、村人達にとっては「確実に味方と思える相手」だ。
警戒されることもなく、素直に意見を取り入れられる。

紛糾している事柄について、客観的な意見を提示してみたり。
拗れている関係があれば、間に入ってみるなり。

灰の中にいてわいわい議論をするのとは、かなり立場が違う。
しかし、その「違った立場」だからこそ見えてくるものも、またあるのだろうと思う。

村人達の様子を、よく見てあげるといい。


――――――――――――――――――――――――


確白っぽいことについては、そうだなぁ……。

皆で公園で遊んでいるとしよう。
うまく遊べていない子がいるなら、声をかけてやればいい。
仲間に入れないような子がいるなら、自分が一緒に遊んでやればいい。
楽しそうにしている子は、自由に遊ばせてやればいい。

相手が「その遊び方が嫌」というなら、別の遊びに誘ってみるといい。
全員で同じ遊びを楽しむなんてのも、案外難しい話でな。
それぞれに好みもあれば、得手不得手もある。
大事なのは「皆がそれぞれにちゃんと遊べているか/楽しめているか」ってことだ。

そんな風な目線で、全体を見渡してみるといい。


一人でやれと言われても、どうしていいかわからない人はいる。
一人で出来る人なら、最初から一人ででもそう動くだろう。

なら、一人で動けていない相手に一緒に遊ぼうと話題を振ったり。
どんな遊び方が好きか聞いてみて、ブランコが好きと言われたら、ブランコのある方へと連れて行けばいいんだ。

もし声をかけたはいいが、相手が声をかけられるのが苦手なようなら、それを踏まえてそっと見守ってやればいいさ。


――――――――――――――――――――――――


エアポケな相手に興味を持ったり話す切欠について。


そうだなぁ。
そういう時は、その人の興味が何に向いているかを見てみるといい。
話題としている事柄でも、話に上がる対象でも。

その人が何をとっかかりに議論に臨んでいるか。
そういった部分から、見てみればいいんじゃないかな。


たとえば。
コウイチロウと話す切欠がわからない。
コウイチロウは役職真贋に触れることが多く、また、アオイとよく話している。

なら、アオイと話しててどうだったか、アオイについて聞いてみたり。
真贋について自分はこう思うんだけど、どうか~とか。
相手の興味ある話題/よく取り上げる話題について聞いてみるのが一つ。

これは「相手が答えやすく」かつ「もし相手の発言に齟齬が出た時、意見を追いやすい」という部分だな。
また、コウイチロウがアオイと喋っているばかりでアオイ考察が出ていない時などは、「結局アオイをどう思っているのか」という部分を纏めて貰うという意味でも有用だったりする。

相手の思考整理ともなるだろうし、また他者への見方を端的に出させることは、誰が誰をどう見ているか場に出すという点でもいいと思う。


逆に、「相手が全然見ていない先」を聞いてみるというのも、一つの手。

たとえば「コウイチロウはアオイとばかり喋ってるけど、リュウノスケのことはどう思ってるの?」とか。
「役職についてばかりだけど、今灰では誰が気になってるの?」とか。

これは「相手が思考としてあまり表に出していない部分を、表に出させる」という効果がある。
たたき台として、自分がリュウノスケに対しての考察を出してみた上で「コウイチロウはリュウノスケにはあんまり触れてないけど、どうなの? この考察、どう思う?」とか聞いてみるなど、色んな手がある。


とと、脱線した。
これじゃ相手との話す切欠というか、質問になってるな。
えーと、エアポケさんを見たり、相手に興味を持つ方法、だよな。

「相手が何(誰)に対し興味を持っているか」
「どういう話題について力量を注いでいるか」
そういった点を見るのは、一つのやり方でもある。
(ちなみに、そういった部分の歪みから狼を捕捉出来ることも時々ある)


――――――――――――――――――――――――


長期は「じっくり話し合うゲーム」だ。

他人との協調性は、案外大事。
対人ゲームなんだから、人との接し方は、自分に返ってくる。

たとえば、だ。
近所のコンビニが二軒あるとする。
品揃えも値段も変わらない同チェーンのコンビニ。
どちらも徒歩3分。
が、片や笑顔で挨拶してくれる店員がいて、もう片方は無愛想でぼそぼそ喋ってろくに挨拶もできない。

人は、どちらに行きたがると思う?
(この際、無愛想萌え~とか店員声かけてくんな!派は置いておこう)

これは狼を探すゲームだ。
それは絶対。
だが、疑わしさも同程度。
判断となる要素も拮抗している場合。
人は「好悪」や「相手への感情」「印象」で決めることもなくはない。
特にヘイトを与えてしまうと、「こいつには負けたくない」という感情を抱かれたりもする。

人とうまくやっていけないのは、損だぞ。
何も機嫌を取れと言っている訳ではない。
が、わざわざ自ら反感を買うようなことをしたり、足並みを乱す必要はないと思う。


ゲームに限ったことではないが。
人に悪い印象を与えることは、後々自分に返ってくることがある。
常にいい顔をしろとは言わない。
ただ、喧嘩腰な態度は俺からすると「とてももったいない」


何より、参加者は皆同じゲームを楽しむ相手だ。
わざわざ不快な思いをさせるより、陣営は様々でも、楽しくゲームをしたいじゃないか。
騙し騙されなゲームではあるが、別陣営でも仲良くそして楽しく遊ぶことはできる。

議論は真剣に。
だけど、共に遊ぶ同村者達のことも、大事にして欲しい。
これはこの国のトップやルール部分に何度も書いている、俺の基本理念でもある。

この国では、俺の考えが元となるだろうが。
1プレイヤーとして、この国に限らずそうであって欲しいと願うよ。


――――――――――――――――――――――――


「視点漏れ」とかそういう類の発言は別としてな。
狼としての発言が零れやすいのは、

・初動
・希望まわり
・決定まわり
・更新後

単体で見ると、ここら辺。
それ以外は、「数日かけた流れ」から見るかなぁ。

ただ、ここら辺村としても「妙なもんが落ちかねない」ポイントでもあるんだ。
なので、そこを注意しつつ両方精査していく感じかね。

初動は初動でも、戦術論は「役職由来の考え」が零れるより「個人の考え方」の方が多く見える傾向かな。
ただ、初動で赤を持っていることで鈍くなる狼は一定数いる。
そこら辺が注視ポイント。

希望まわりに関しては、その希望に至るまでの相手の考えを議事録から確認してみること。
(全然視線を向けていない相手が突然希望として降ってわいてきたような時は、結構ライン切りの可能性などがある)

決定まわりは、決定への賛同/反対の仕方などで村人は本音が見えたりもする。
狼なら出ない部分とは言い切れないのだが。
ただ、波の大きな決定時は、村と狼の差が出やすいところであり、そこでうまく取らせる狼はうまいなぁとも思う。

それ以外のところは、数日分の議事を通して、
「特定対象への疑いは一貫性があるか」「評価の推移はちゃんと見れるか」「全体をちゃんと見ているか」「どこか欠けているところがないか」
こういった観点で見ることが多いかな。

手探りで狼を探す村人は、意識せずともあちこち見る。
事実を知っている狼は、どこかへの意識、視線が欠けることがある。
どこか欠けてるなら、それなりの理由はあるか。思考の裏付けは取れるか。とか色々。

まぁ、あくまで俺の見方ではあるのだが。
一応、置いておこう。


――――――――――――――――――――――――


以上。
あまりに長かったので、botに登録を諦めてこちらに置いておきます(´・ω・`)

コラム「英語を聴きながら日本語を思う」

2014-12-13 08:15:28 | コラム
すっかりクリスマスシーズンになりました。
この時期にお出かけするの好きなんですよ。
イルミネーションを見るのも好きですが、買い物に出かけると、あちこちでクリスマスソングがかかっている。

どれも大好きです。
つい、一緒に歌ってしまう。
ちなみに、個人的にはジングルベルロックとラストクリスマスが好き。(趣味丸出し)
そのままつられるようにして、家に帰ってきてからクリスマスソングを聴いてたりもします。

が、あちこち検索しているとたまに目に入る歌詞の和訳で、つい「もったいないなー」と思ってしまうのですよ。



ある程度英語に慣れると、頭の中で日本語にしなくても「イメージ」として受け取れるようになります。
わざわざ日本語に押し込める必要はないと思うんですよね。
むしろ、押し込めてしまうと固くなってしまう。

でもまぁ、和訳するってーとそうはいかない。
「日本語で表現」となると、日本語に当てはめる必要はどうしても出てくる。

ただ、英語の文章を日本語に訳した時って、文章がぎこちなくなるものが多いように思う。

きっと、元々使っている「単語」を意識するからなのかなーと思います。
この単語はこういう意味。だから、日本語のこの単語が入る。
そういう訳し方だと、文章が「辞書で調べた単語が並んだ」ようなものになってしまう。

そういうのを見かけると、「もったいねーっ」と思ってしまうんだ。



正しい言葉を並べるならば、訳さず英語のままが一番確実。
そのままずばりがまさに並んでいるわけで。
日本語に置き換えている時点で、既に元とは違っているのです。
ならば、何も辞書にある単語をそのまま置く必要はないのでは、と。(※)

辞書にある言葉をそのまま持ってくるよりも、元の文章を見た時に
「自分がどう感じたか」
それを表す方が、よほどその人らしい素敵な文章、素敵な訳になると思うのです。

「is」という単語を、必ずしも「~です」としなければいけない訳ではない。
日本語の表現でも、語尾一つとったってそればかりではないでしょ。
もっと広い受け取り方をして、豊かな表現をしてみるのもいいのではないでしょうか。




同じことを、人狼の考察でも思う。
同じものを見ても、受け取り方は人それぞれ。
そして、表現の仕方も人それぞれでいいと思う。

決まった単語などない。
そして、決まった枠に当てはめることもないと思うのです。


大事なのは、その人の感性。
対象を見て、どう受け取ったか。
その気持ちを忘れずに、自由に表現するのが何より楽しいと思うんだ。




言葉とは、もっと自由なものである。
そう思います。







翻訳に関しては、あくまで個人として好む訳し方を取り上げております。
異論のある方もおられるとは思いますが、ご了承ください。

※これに関しては、言葉の「正しさ」と「文章表現」
どちらを優先するかという個人の考え方にもよるかと思います。
言葉を愛する一個人の考えとして、受け止めていただければ幸いです。

コラム「狼が苦手という方へ」

2014-08-20 19:20:50 | コラム
 狼が苦手、という方はよく見かけます。
 村が白い。どうしていいかわからない。全て、もっともな話です。

 そもそも、「村側は村側なのだから、白くて当然」なのです。
 彼らは何も嘘をつく必要がない。ありのままでいれば、そのまま白いはず。

 村が白い。つらい。これらは狼をやる上でつらいことでも何でもない。
「あたりまえのこと」だったりします。
 村の白さを「狼にとってのつらさ」とは思わないでください。
 嘘をついているのは、こちら側。常に挑戦者の気持ちでいていいと思います。



 こんな話から始めていますが、狼が大変かというと、別にそんなことはない。狼は楽しいものです。
 大事なのは、一種の開き直り。
 相手は村人。事実を追求するならば、向こうが白いのは当たり前のこと。
 村が白いことを気にする必要はない。当然、自分のことも。
 騙せたら御の字という体で、おおいに狼を楽しんで欲しいなと思います。



 ありのままで村が白いなら、どう立ち向かえばいいのか。
 大丈夫。村人達は白くても「真実は見えていない」のです。
 彼らには、誰が人狼かはわかっていない。だからこそ、わかっていない内に迷彩に紛れるのです。


 大事なのは、堂々としていること。
 的外れなことを言っても構いません。
 そのまま、突き通すことをおすすめします。


 一番やってはいけないことは、周囲の顔色を窺うこと。
 そして、突っ込まれた時に、取り繕うこと。弁解すること。

 堂々と変なことを言っている人と、おどおどと弁解している人。
 どちらが怪しいかと言えば、後者の方が怪しまれます。
 考えが違うという部分において、前者も突っ込まれることはあるでしょう。
 でも、堂々と胸を張って「自分はこう思うんだ!」と主張して構いません。



 村人の時に推理を思いっきり間違えたり、ミスリードをしたり。
 そんな経験は誰しもあると思います。それと同じです。

 考えが違うから狼か。推理を間違えたから黒いか。
 答えは、否。どれも「そんなことない」のです。



 狼の時に、自分の考察がおかしいとか、変なことを言ってしまったんじゃないかとか、そんなことが気になる方もいるらしいですが。
 自分がミスリードしまくったあげく、滅ぼした村などを思い出してみましょう。

 村人の自分の方がおかしな推理を披露してたりとか、きっとよくあることだと思います。




 最初に言った通り、村人達は「真実を知らない」
 だからこそ、狼はそこに紛れ込めるのです。

 真実にたどり着きそうな村人はどうしたらいいかって?
 葬ってしまいましょう。(えがお)




 村人は白い。それは当たり前のこと。
 でも、その村人達は、事実を知らない。
 なれば、わからないうちにそこに紛れ込んでしまいましょう。

 村人達が悩むのと一緒に、狼の貴方も悩んでいればいい。
 大丈夫。堂々としていれば、案外「そんなもんか」と思ってくれたりもします。
 狼は負い目を感じることなく、「村人を擬態すること」を仲間ときゃっきゃうふふしながら存分に楽しめばいいのです。









 ここから先は、少し細かいことを。
 最近思うのですが、あまり序盤に出力を上げない方が、終盤生きてくるよなぁ、とか思っていたりします。

 序盤に強く評価されたりすると、放置されやすい。中~終盤まで、自分の白視材料が継続して議事に上ることが少なくなる。
 そして、終盤に向けて、狼がSGを作りあぐねたりする時に、序盤の発言との齟齬を取られやすい。

 狼で終盤苦手という方は、序盤を少し抑えめにしてみるのも一つの手なのでは、と思っております。
 スキル齟齬を取らせず、そして常に自分の考察を村に落とさせる為に。


 まぁ、吊り占いにかかってしまうのは面倒なので、吊られない範囲で、かつ真占排除も同時に考えていくことにはなりますが。
 そこら辺は、またおいおい纏めてみたいと思います。




 本日はこれまで。狼楽しいよ!!