2024/1/7のロイターにて「 トランプ次期米大統領は7日、米国がパナマ運河の管理権を取り戻し、デンマークの自治領グリーンランドを獲得するために軍事行動や経済措置を取る可能性を排除しなかった。」との報道あり、他のメディアも同様のことを報じている。
トランプに「国際法」うんぬんを期待してもムダなので、この際”国際法上の国家主権”がどうのこうのと言ってもしようがないだろう。しかしいったいなぜこの時期にこのようなことを言うのかというのは興味がある。このようなことをこの時期に言う理由として考えられるものは以下
①認知症または誇大妄想
②SNSでの当面のネタが尽きたのでとりあえず大きなことを言ってやろう。
③”俺はビッグだぜ”と見せたいから大きなことを言ってみた。
④彼の頭の中では真剣に検討すべき課題になっている。
⑤国際関係を含んで、今後アメリカは法なんか無視(または軽視)するんだよとの宣言
ヨーロッパ首脳はこの件に関し国際法関連のロジックを使ったいわば建前の反応をしているが、公式にはそう言うしか選択肢がなく(認知症なんじゃないか?というわけにはいかないだろう。)本当は内心上記のようなことを思っているのではないのだろうか?
一番あり得るのは上記②から⑤が入り混じったものだと私は考える。まさかアメリカがNATO同盟国へ軍事的手段を使うことは無いと信じたいが、少なくとも当面の間、世界で一番の軍事力と経済力を持った国の最高権力者がこのようなことを考える人であることは肝に銘じるべきと思う。(2024/1/11)