日本製鉄のUSS買収についてクリーブランド・クリフスという製鉄会社のCEOが 「日本よ、気づけ!この身の程知らずが!1945年から何も学んでいない。アメリカがどれだけ偉大かということを。我々はアメリカ合衆国だ。外部の誰かに支配されることはない」との発言が報道されている。まさに暴言ではあるが、これがアメリカ白人の本音であると考えるべき。(ちなみにこのCEOはブラジル生まれのようではあるが。勿論経済的な動機も明白ではある。 )
もし日本製鉄が中国企業に買収されるとの話になれば、法律はどうあれ日本人としては心がざわつくであろう。アメリカ人としても同じ心情はあると思う。古いがビスマルクの”鉄は国家なり”という言葉を思い出す。今は鉄がかならずしも国家の戦略的基盤ではないだろうが鉄鋼業が安全保障に直結することは間違いない。 国の心理的象徴のような企業にはやはり手を出してはならないのだ。
日本製鉄は大統領選挙中に買収を進めると言う愚を犯している。そして建前に封じられてきた今回のクリーブランド・クリフスCEOの発言のような本音を表に出してしまった。このような本音はできるだけ封じておくべき。白人の心の奥よりこのような本音は消えることは無いだろうが、心の奥にしまわれるように日本は行動すべき。
理屈の通らないトランプと喧嘩しても勝つはずもない。今すぐ買収より撤退すべきだ。(2025/1/16)