7月の豪雨でがけが崩れ、県道が一車線分川に飲み込まれて削られ、あちこちで道路が危険な状態だ。もうすぐ雪が降っても除雪車が通れそうにない。そんな道はまったく修理される気配もなく放置されている。危険度や優先順位の低そうな法面の工事は次々とやっても、道半分がぼっこり穴が開いてさらに崩れそうな箇所が手つかずなのはどうにも解せない。
当然、そんな道は自動車がすれ違えるはずもなく、危険箇所の上下に工事用の赤青の信号があり、みんなそれに従う。その工事用の信号はたいてい赤だ。青の時間が短いのだろうが、結構なストレスだ。
待ち時間表示があと30秒くらいで先頭の車は動き出す。向こう側の信号はすでに赤になっているからだ。
この見切り発車がエスカレートして残り一分くらいでも動き出すクルマがいる。あまりにこれが常態化してくると待ち時間表示のところをガムテープやベニヤ板で隠してドライバーをがっかりさせる業者さんもいる。川沿いや山沿いの県道をいつまでも修復してくれないので、地元のドライバーはこの待ち時間ロシアンルーレット見切り発車でぎりぎり事故をかわしてスリル満点の酷道ドライブを楽しむのだ。