「熱闘」のあとでひといき

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第58回 YC&ACセブンズ(2017.4.2)の感想(その1)

2017-04-04 01:25:07 | 関東大学ラグビー・リーグ戦


私的春シーズンの始まりは今年もYC&ACセブンズ。今年で4年連続の観戦となるのだが、所要があり試合会場に着いたのは午後のトーナメント戦が始まる直前。おまけにカメラを忘れてしまい、撮影はスマホでのトホホ状態。春のセブンズ観戦は寒さとの戦いでもあるのだが、本日は好天ながら冷たい風が一際身にしみる。ということで、午前中に行われた予選ラウンドは結果のみ。

[予選ラウンド]

○北海道バーバリアンズ 29-10 ●サムライセブン
○日本IBMビッグブルー 29-0 ●YC&AC
○青山学院大学 38-26 ●日本大学
○早稲田大学 28-19 ●流通経済大学
○神奈川県選抜 21-17 ●PSIスーパーソニックス
○神奈川タマリバクラブ 47-0 ●湘南ベルマーレ
○東海大学 17-12 ●筑波大学
○慶應義塾大学 (不戦勝) ●中央大学

この大会は社会人(クラブ主体)と大学生がそれぞれ8チームずつの出場(招待)。大学は関東のリーグ戦Gと対抗戦Gから4校ずつで出場校はほぼ決まっている。組合せも社会人と大学生が相まみえるのはチャンピオンシップ、敗者復活トーナメントともに準決勝から。戦前の予想では社会人は北海道バーバリアンズとPSIスーパーソニックス、大学は東海大と流経大の4チームが勝ち上がると見ていた。あと可能性があるとしたら緒戦でそれぞれ流経大、東海大と対戦する早稲田と筑波。それくらい実力差ははっきりしている。と思っていたのだが...

会場に着いたときにメンバー表と見比べながらまずは貼り出された勝敗表をチェック。陣容から見て、昨年の雪辱を期していたはずの流経大の敗戦は(早稲田ファンには申し訳ないが)意外。そして、フレッシュな名前が揃ったメンバー構成でも、東海大をあわやというところまで追い詰めた筑波の健闘も意外。競るとすればこの2つかなと思っていたものの、この2試合は観ておきたかったところ。それと、中央大のところに×印があり、棄権があったことを知る。公式HPでも発表があったが、部員の1人が麻疹に罹ってしまったため泣く泣く出場辞退となったとのこと。部員が盛り上げる元気印チームの不在も残念。

というような、いろいろなことも起こっているがまずはコンソレーショントーナメントから。試合はチャンピオンシップのトーナメントと交互に行われたのだが、まずこちらの方の感想を記す。

■コンソレーション(敗者復活)トーナメント

[1回戦]
○サムライセブン 45-0 ●YC&AC
○流通経済大学 42-14 ●日本大学
○PSIスーパーソニックス 45-7 ●湘南ベルマーレ
○筑波大学 (不戦勝) ●中央大学

第1試合ではサムライセブンがYC&ACを圧倒。いつも技ありプレーで大会を盛り上げてくれるホームのYC&ACだが、年々戦力的に厳しくなっているように感じられる。流経大も気持ちを切り替えて日大を圧倒。シオネらの大コマが抜けても選手達はパワフルかつスピーディ。このチームに勝った早稲田は強かったということか。ただ、日大もリフレッシュされたメンバーながら2トライを奪って意地を見せた。PSIも緒戦負けの鬱憤を晴らすかのようにJリーグでお馴染みのベルマーレを圧倒。筑波は中央大が棄権したため1回休みで自動的にベスト4進出となった。

[準決勝]
○流通経済大学 40-5 ●サムライセブン
○筑波大学 35-5 ●PSIスーパーソニックス

サムライセブン、PSIはともにセブンズに特化した社会人のクラブチーム。しかし、大学の強豪チームが相手だとセブンズの勝負に持ち込む以前にパワー負けしてしまうことは否めない。タナカ(ブランドン)はすっかり流経大の看板スターになったが、パワーでぶち抜くのではなく、オープンスペースで強みを発揮するタイプ。昨年はスピードスターとしてアピールした髙山はランよりもゴールキッカーとしての活躍が目立った。その代わりと言っては語弊があるが、今年のスピードスターは10番を付けてトライを量産した小林。筑波は初めて名前を見る選手ばかりの陣容ながらワイドな展開でPSIを圧倒した。この結果、決勝戦は流経大と筑波の茨城ダービーとなった。

[決勝戦]
○流通経済大学 47-0 ●筑波大学

決勝戦で流経大のパワーが炸裂して一方的な展開。と書きたいところだが、筑波が攻めている時間帯も多く点差の割には見応えのある戦いだった。残念だったのは、筑波がせっかくアタックを継続して敵陣奥深くまで攻め込みながらも、流経大の鋭い切り返しに遭ってあっと言う間に失点してしまった場面が多かったこと。この辺りが経験の差かも知れない。しかし、緒戦で東海大に惜敗だったことは十分に窺われる手応えのある内容。流経大は最初に(実は強力なメンバーを揃えていた)早稲田とあたってしまったことが不運だったが、この悔しさを東日本大学セブンズで晴らして欲しいところ。ということで、流経大がコンソレーショントーナメントの覇者となった。

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