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口述対策〜試験まで

2025-03-01 10:37:00 | 資格試験

某塾に提出する口述再現のうち、感想部分は別にまとめてたのですが、提出漏れをしてしまいました。もったいないのでここで掲載します(文字数の関係から抜粋しています)。

来年の口述を受ける社会人受験生がもしこれを見て勇気をもらえれば嬉しいです。


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私は社会人受験生(20代後半、公務員)です。

4年間勉強し、今回2回目の論文式試験を受験しました。絶対に受かるという決意の下、臨んだ論文式試験でしたが、昨年以上に手応えがなく、あり得ないミスを連発したため不合格を確信していました。

ところが予想外なことに自分の番号が法務省HPにあり、喜びよりもこれから押し寄せる口述試験の恐怖におびえました。

合格発表から1週間後、成績表が帰ってきて私の合格がまぐれであることが分かりました(最低点+5点)。このままだと口述に落ちるかもしれない、しかし、このチャンスを絶対に逃さないという思いの下、1か月間できる限りの勉強をこなすと決意しました。

 

●口述対策のメニュー(1か月勉強時間185h)

・大島本要件事実編 5周

・要件事実シート 4周

・大島本入門編(執行保全、法曹倫理) 2周

・基本刑法Ⅱ 5周

・基本刑法Ⅰ(苦手部分のみ) 2周

・刑事実務基礎の定石 4周

・基本刑事訴訟法Ⅱ 2.5周

・過去問 1.5周

・口述過去問で出た手続きをまとめた自作のペーパー 5周

・マンツーマン指導 6回(各回1~2h)

・口述模試2回

 

●社会人の方に伝えたいこと

・手を広げすぎない

 初年度の過去問をやっていると手続きや執行保全の細かい部分が聞かれており、そのために民訴や執行法をやらなければならないと焦るかもしれませんが、手続きについては過去問既出のものを確実に押さえる程度にとどめるのが無難です。初年度の頃と傾向が変わっており、明らかに実体法がメインで聞かれるようになっています。過去問既出の手続きはよく繰り返し聞かれるため、その部分を重点的に押さえるのがもっとも効率がよいです。

・ひたすら3種の神器を繰り返す。

 大島本、基本刑法Ⅱ、定石本を繰り返してください。周りの受験生は全員これをやってきます。口述は皆ができていることができれば受かる試験なので、周りの受験生と同じものをやるのが無難です。なお、近年刑訴法については論文で扱うような論点が聞かれることが増えていたので、基本刑事訴訟法Ⅱも軽く触れるといいかもしれません。ですが今年は、そのような問題はありませんでした。

・口頭で話す訓練をする。

 おそらくほとんどの人が法律用語を口に出して話したことがないと思いますので、何かしらの機会を作り、最低5回以上はやりとりした方がいいです。話す練習は多い方が慣れていきますが、可処分時間との兼ね合いでより良いバランスを築いてください。

 

本番

●1日目刑事(午前)

 前日22時まで仕事をしており、浦安入りは23時過ぎでした。コンディション最悪な状態で試験に挑みましたが、元々得意にしていた刑事系ということもあり、おおむね好感触で終わりました。これまでの模試との感覚からまず間違いなく60以上が付くと確信し、58以下は相当やらかさないととらないと聞いていたので、2日目のことを考慮しても本当に合格できるのではないかと思いました。

 しかし、民事系はやや苦手にしており、全く油断できない状況と思い直し、一層気を引き締めて勉強しました。


●2日目民事(午後)

 民事の苦手意識から緊張により直前に吐き気を催しました。それにより、発射台で全く勉強できず気持ちを落ち着かせることを意識しました。緊張状態で迎えた民事は再現のとおり大爆死しました。できたのは、訴訟物、請求の趣旨、請求原因事実、法曹倫理ぐらいで、その後の抗弁のやり取りはひどい有様でした。試験中に冷静になろうとしても全く何も考えられなくなり、終わった瞬間に58の可能性がよぎり、真っ青になりました。


●結論

→これで120点ということは口述対策をしっかりやれば受かる試験ということです。皆さんが思っている以上に合格レベルは低いと思われます。


弁護士を目指す意味

2025-02-15 18:08:00 | 資格試験

先日予備試験に合格し、ぼちぼちですが司法試験の過去問を解き始めています。


ここ数日、私自身自なぜ司法試験の勉強をしているのか思いを改めて馳せることが多かったので、少し思うがままに書いてみました。


私自身、学生時代に親を亡くしています。親はある程度仕事が安定していたため、比較的裕福な生活をすることができ、一般に尊敬される職業であったため、それまでは全く苦労せずに過ごし、どこか親が立派なだけで誇らしく思い調子に乗っていた部分もありました。


それが、親の死で生活は一変します。収入が立たれ、社宅だったため住む家もなくなり、親族間での遺産トラブルにも巻き込まれました。それまでたくさん来ていた人たちがみんな私たちの元から離れて行きました。自分が誇らしく思っていた何かは全て親のおかげであり、自分は何者でもないということを強く実感しました。


この時、自分に能力があればどれだけ楽だったか、自分に強い力が欲しいと思いました。今度は自分の力で家族の頼りになる存在でありたい。企業法務に関心がありますが、もともとの勉強きっかけはおそらく自分の辛い日々の思いから来るものでしょう。

この思いが、自分自身を勉強に駆り立てていることを再認識しました。


社会人になって4年目に勉強を開始し、ようやく予備試験に合格しました。

あと少し、この思いを忘れずに司法試験を突破したいと思っています。


口述試験の個人的に大切にしていた心構え

2025-02-07 19:23:00 | 資格試験

SNSで一方的に拝見していた社会人の方が口述に不合格になったとの投稿を見かけました。再現のレベルを見ても不合格には思えません。むしろ私の方が不合格に近いレベルと感じました。

今回、自分自身が口述を受ける際に重視した点を記載します。もしかしたらこのような意識が自分を合格まで押し上げてくれたのかもしれません。なお、その方がここに記載の中身ができていなかったことを示すわけではありません。


大前提として私が思っている口述試験の採点法を記載します。


●点数は試験官によるかなり大雑把な印象で付くのではないか?


口述再現を見ればわかると思いますが微妙に聞かれている質問が違います。また、そもそも大多数が61〜59に収まる試験であるという点、試験後、合格発表までの期間が相当短い点などを考慮すると、個別の質問に対する正答の結果を一々点数化してないのでは?との仮説を私は立てていました。

点数の基準が、「一応の水準に達している」のような表現で判断されていることからも、全体として見た時に、問題全体の会話の中で法律の知識が一応備わっている印象を見せることが何よりも重要と意識していました。

この心構えを持つと以下のような考えになります。


①個別の質問に答えられなくてもそこまで焦る必要はない。

→流石に序盤でミスるのは良くないと思いますが。


②誘導で法律の理解を示す。

→要件事実が全然わからなくても誘導をもらい、基本的な実体法の部分で理解していることを相手に伝えるよう意識しました。大体要件事実部分での誘導は民法の簡単な知識の確認になります。誘導では頷きながら、決して主査の言葉を否定せず、ハキハキ答えることを意識しました。


③キーワードを意識する

→論文段階で覚えていたキーワードは積極的に話していました。(現実的危険性を有する行為、予断排除、など)

ここがガタガタすると理解していないと思われるリスクがあるためです。


④わからないは言わない

→ただ単にわからないと言うと理解していないように思われます。ただ、先に進めなくても困るので私は、「すいません、混乱してしまいまして…うまく答えられません」みたいなことを言いました。そしたら笑顔で事案を整理してくれてなんとか誘導に乗れました。


⑤結局印象勝負なので清潔感を大切に、形式面を完璧に、ハキハキと答える。

→最後は見た目的にできるやつと思われるかどうかが大切です。


ここら辺ができていれば、個別の質問はできなくても、まあ基本的知識はありそうだから許してあげるか、との評価になることを私は期待していました。もちろん本当の点数はどうつけられているかわかりません。