5/28(木)「旧暦5月5日」夕月・中潮 端午の節句(菖蒲湯)
粽(ちまき)は柏餅とともに、端午の節句の日の菓子として親しまれてます。ちまきは現在は糯米と粳米の粉を混ぜて水で練ったものを笹の葉で巻き、藺草(いぐさ)で縛り蒸して作ることが多いようですが、もともとは茅(ちがや)※で巻いたことから「茅巻き」と言ったそうです。ちまきは、「背くらべ」の歌に、「ちまき食べ食べ兄さんが・・・・」という一節があります。
5月5日にちまきを作る風習は、中国の楚の国(揚子江流域)に起こったものとされています。中国で詩を文学にまで高めた人と目される大詩人、屈原(くつげん)が政争に敗れ、国の行く末を案じつつ身を投げたのが5月5日とされ、その屈原の霊を慰めるため、ちまきを作って河に投げたことが始まりと言われます。元は炊いた餅米を竹の器に入れ、五色の紐を巻いたものだったと言われています。
※チガヤ(茅)の別名はツバナ (摘花菜;茅花)といい、5 月頃,銀白色の動物の尻尾のような花穂を出し、それをツバナ (摘花菜;茅花)と呼び,噛むと甘い味がするそうですが、噛んだ記憶はありません。