はっきり言って、する気になれない。何かはっきりしないが、ポケモンGOに興じる人たちを見ていると、知らないが恐怖感さえ感じる。
バーチャルな世界を利用したゲームはこれまでにもあったが、バーチャル化は今もさらに進んでいるようだ。そんな世界で生まれ育った人たちから見れば、確かにポケモンGOは最先端の遊びなのだろう。
わたしは、現実世界を精一杯生きて、時折、書物を通して空想世界で遊んできた。この空想世界とこのポケモンGOとの違いを考えてみた。
読書の中の空想世界は脳の中にある世界だが、ポケモンGOは脳の中から飛び出して、仮想世界が現実世界に紛れ込んだのだと言えるだろう。現実と仮想世界の混乱。読書の空想世界と現実とが混乱することもあるが、このゲームの恐ろしさは現実世界との混乱が一層進むことだ。いや、すでに同一化しているともいえる。
これを考えた人は天才だと思う。考えてみれば、天才は世界を大きく変えるものを作る。エジソン、グラハム・ベル、スティーブ・ジョブズなどは世界を大きく変えた。だが、天才は恐ろしいものも作る。原爆を発明した人も天才だ。世界を滅ぼす者は天才だ。世界を救うか滅ぼすかのどちらかだ。その中間に天才はいない。ふと思い出すのは映画「ターミネーター」の世界だ。世界を滅ぼす天才がいて、それを阻む天才がいる。
ポケモンGOはどちらなのだろうか。世界を平和に変えるのだろうか、滅ぼすのだろうか、あるいは、どちらでもないのだろうか。ただ一つ言えることは、現実と仮想世界の混乱をもたらすことは間違いない。それがいい結果をもたらすとは思えない。
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