郵便局で、ある老婦人が中年の局員の前にやってきて、遠慮深く言った。
「申し訳ないんですが、このハガキに私の住所を書いてもらえないかしら?」
「もちろん!いいですよ。」
中年の局員は老婦人の言う通りに住所を書いた。
老婦人がまた言った。
「それから、申し訳ないんですが、よかったら、ちょっと言葉を書き添えてもらいたいんですが……」
「いいですよ。」
中年の局員は老婦人の言う通りに一言書き添えて、笑いながら訊いた。
「ほかに、お手伝いすることがありますか?」
「ええ、もう一つお願いしたいんですが……」
老婦人ははがきを見ながら言った。
「その言葉の下に、『乱筆にて失礼します』と書いてもらえませんか?」
《華風新聞014-03-21週末一笑》
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