中国笑話「残業を選ぶ」

　バレンタインデーの日のことを今も覚えている。

　社長が社員全員にメールで通知を出した。

　「独り者は残業し、その他の者は普通通り退社するように。」

　ぼくは残業したくないと思って一計を案じ、同じ独り者の同僚の女性に声をかけた。

　「ねえ、君は残業したいと思うかい？」

　彼女はすっかりしょげ返った様子で言った。

　「残業したいなんて言う奴は大バカ者だけよ。」

　ぼくは即座に自分の一計を話してみた。

　「ぼくたち今日だけ恋人にならないかい。そうすればいつもの時間に退社できるよ。」

　彼女はそれを聞いて、突然立ち上がり、言った。

　「社長に話してくる。私、喜んで残業するって。」

　《開心笑吧2016-10-28「说的好,我选择加班」》