王さんは果物店の店主だ。
最近、彼はやりきれないことがあるのだが、訴える相手が一人もいない。
そんな時、ちょうど、禅師が店に入ってきた。
王さんは、その禅師に悩みを訴えた。
「大師!このところ嫌なことがずっと続いているんです。わたしはお客さんを信じているんですが、お客さんの払うお金に偽札が多いんです。」
禅師は一言も答えず、バッグからリンゴを取り出した。表面はきれいだが、中は腐っているリンゴだ。
王さんはすぐに悟った。
「大師、あなたがおっしゃりたいのは、人というのは表面はきれいに飾っていても、心はすでに腐っている。これはどうにも防ぎようがないということですね。」
禅師が答えて言った。
「違うよ!これはあんたの店で買ったリンゴじゃよ。腐ってるから返しにきたんじゃ。」
《開心笑吧2017-05-26「我好委屈啊」》
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