ある雨の日、バスに乗っていた時のことだ。遠くに次のバス停が見えた。そのバス停には若いカップルが待っていた。ちょっとしゃれた感じの若者のほうは両手をポケットに入れていた。美しい女性のほうは彼のために傘をさしていた。この光景は実に素敵だと思った。
二人がバスに乗って来てから、ぼくは若者をつついて小声で言った。
「兄さん!いいね!こんな美人の彼女に傘を差させてるなんて!」
すると、若者が言った。
「あなたにはわからないと思うんですが、実は昨日喧嘩をして、両腕を骨を折られちゃったんです。」
わたしはこれを聞いて、また彼の耳元でささやいた。
「この美人さん、そんな恐いのか?」
彼はしばらく女を見つめた後、ぼくの耳元でささやき返した。
「彼女、今回は軽く殴ったつもりらしいんです。」
ああ!若者よ!君の幸福を祈るよ!
《開心笑吧2016-12-28「表象迷惑人」》
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