大会当日…この朝の空気を忘れないようにしようと思った。
多分、自分が地元消防団の操法に、ここまでガッツリ関われるのは、これが現役最後になる。
四年に一度回ってくる操法の出場当番。
制服を着ている内は、これが最後。
自分の任期も後2年。(のはず…笑)
次に地元に回ってくるのは四年後。
その時は、OBとしての参加になるだろう。
そう考えたら、今日のこの朝の感じを、空気の味を忘れない様にしようと思った。
4:00前に起床し、仕事場で緑が深くなった田んぼを見ながら深呼吸。
やるぞっ!!と、気持ちにスイッチが入る。
5:00前に仕事を切り上げ、自宅へ向かう車の中から見た、山からサンサンと登る太陽…痛いくらいにまぶしかったけど、今日という日に、その眩しさが嬉しかった。自分達に、頑張れ!と、応援してくれているようで…
自宅にもどり、急いで身支度を済ませ、車に乗り込み消防庫へ向かう。
見慣れた消防庫に、見慣れた仲間たち…5:30集合予定で、5:30前なのに、みんなソワソワしていたのか、ほとんどのメンバーが先に来ていた。
みんな、いつも通り、くだらない話をしながら、準備をしている。
そうだ、この空気を一番忘れちゃいけない。
そう思い、三度大きく深呼吸した。
早朝の光、涼しい空気、仲間達の笑い声…
今からはじまる戦いを前に、全てを胸に焼き付けて…
この朝の空気を…
自分は一生忘れない。