今年は稲刈り前から米の価格が上がりました。
新米が出回りはじめても米価の高騰は政府が言った、落ち着きます、とは裏腹に落ち着かず高騰を続けている。
色々なSNSには、水稲農家のみなさんがこの令和の米騒動についての所感を載せているが、その所感の内容については、私も含め、どこの水稲農家さんでも同様だろう。
その方達と同じ意見になってしまうが、私もここで消費者のみなさんに発信させて頂きたい。
記事は農業新聞からです。
最後の記事がとても重要です。
結論から述べれば、現在の米価が再生産価格、適正価格なのです。
今までがおかしい程安すぎなのです。
肥料、薬剤、資材、機械等々、経費の全てが上がり続けたのに、米価は安価のまま。
これまでは赤字か良くてトントン、国の政策にのり、飼料用米をやればそこそこ、しかし、飼料用米はなかなかにハードルも高い面がありました。
そんな中、米作りを辞める農家が出たのも少なくありません。
当然です。
やっていけないからです。
そして、今年。
利益が出たので、今まで古くても我慢して使っていた機械を取り替える農家がたくさんいました。
これでわかるように、水稲を続けて行くには、今年の価格が水稲農家の再生産価格なのです。
日本で米が作れなくなったら、日本が終わる時です。
自国の生産自給率を上げよう、と言うことであれば、この再生産価格を今年だけで終わらせるのではなく、維持していかなければなりません。
マスコミは高い高いといいますが、そうではありません。
これが再生産価格なのです。
消費者のみなさんには、どうかそこをわかって頂きたいです。
いち水稲農家の意見でした。