コンサルティングでは、二項対立のそれぞれの立ち位置からプロコンを考えて色々と思案する。
今回読んだ『キネマの神様』と言う小説の中では、同じ、実在する映画に付いての論評が随所に出てくる。しかも、結果的に両者の立ち位置はプロとして実際的な映画論がしっかり描写されている。全く嘘くささの欠片もないし、寧ろ正式な映画論を読んでいるかの如くの錯覚になる。しかもそれが話のメインストリームを完全にサポートするように物語に平行して描かれているので決して蔑ろには出来ないものであったりする。これがとても読んでいて清々しく、メインストリームが軽妙に読めていく。途中からオチが分かっても、それでいてそうであって欲しいと思った希望と言うか、その通り進んでいった。最後の最後はそうであって欲しくないな、と思ったとおりになったが、でも、ホントの最後は読み進めるうちに涙が止まらなくなってしまった。ネタバレするのでこの辺で。。。
こんな小説、初めてだなぁ。。。
この小説を紹介してもらって良かった。
| Trackback ( 0 )
|